【GK論】日本のGK指導はアジアでも2、3歩、遅れている。


「ライバルに勝ちたいGK」へ!グローブ

 

★前回ブログは!⇒『【GK論】サガン鳥栖GK林彰洋選手は、日本サッカー界の「救世主」となれるか?』(☜)

 

【ロシアW杯アジア最終予選】日本、UAEにホームで敗戦!「GK勝負」で負けた日本』(☜)にて「日本のGKは決して『アジアNo.1』ではない」「中韓と比べても日本のGKは劣勢」と書きました。

実際、UAE戦では、「GK勝負」に敗れた事がチームの敗北にも繋がってしまいました。こういった重要な試合では「GKのプレー(能力)が勝敗に直結」します。

続くタイ戦の西川周作選手は、細かなミスこそありましたが、「勝利を呼び込む」プレーでチームを救いました。難しい状況の中で「GKの仕事」をしっかりと果たせていました。

※タイ戦の西川選手の「GK分析」はこちらをご覧下さい⇒『【超速報!】日本代表、タイに2-0勝利!西川選手の「あのプレー」がチーム救い勝利を呼び込む!』(☜)

ただ重要なのは、相手がオーストラリアなどより強い国になった時、同じように「勝利を呼び込む」プレーができるか?また、アジアよりさらにハイレベルなW杯本大会レベルでも同じように「勝利を呼び込む」プレーができるか?(☜) そこは、正直、まだ未知数なのが現状です。

 

今回のテーマは【日本のGK指導はアジアでも2、3歩、遅れている】です。

多くの日本人がこのテーマを見て「いやいや、そんな事はない!日本がアジア諸国に負けているはずはない!」と思うかもしれませんが、あくまでも「GK」に限定して見ると、僕の見解では「日本のGK指導はアジアでも決して最先端ではない」と言わざるを得ません。

今回はその事について、詳しく論じていきたいと思います。

 

GKのレベルは中国の方が日本よりも、高い

今年3月、川本梅花さん執筆の「サッカー批評」の記事で詳しくその理由を述べましたが(⇒【Jリーグで無双を誇った広島GK林卓人選手は、なぜ、クラブW杯ではJリーグでは起こらないミスが多発したのか?】☜)、「GKのレベルは中国の方が日本よりも、高い」…悲しい事に、これが「現実」です(あくまでも僕の分析では。もちろん全ての中国人GKが優れている訳ではありませんが、日本と中国の「トップクラスのGK」を比べた時、この見解に至りました。それをこれから詳しく論じていきます)。

日本人、韓国人、中国人の「GKの特徴」を、簡単に(本当、簡単に)表現すると、以下のようになります。

● 韓国人GK=「身体は恵まれているが、技術がやや粗い

● 日本人GK=「身体が恵まれてなく、技術もやや粗い

● 中国人GK=「身体が恵まれており、技術も高い

 

日本人GKが「身体が恵まれていない」事については【中村航輔選手は呼ばれるか?東口順昭選手のスタメン起用はあるか?他のGKにもチャンスはくるか?】(☜)や【「サプライズ招集」される可能性があるGKは?】(☜)でも詳しく述べてきたので、そちらをご参照下さい。日本人GKが世界と戦う上で「身体」は大きな「弱点」と言えます。

対する中国人GKは、「身体」的には世界と比べても遜色ないものをもっています身体能力の高さは「東アジア最強」でしょう。事実、ACLでFC東京やガンバ大阪を撃破し勝ち上がった上海上港GKヤン・ジュンリンは「身長190cm以上」あり、なおかつ「速く」「遠くに」動ける。この身長でこの動きができるGKは、僕が見た限りでは日本にはいません。※詳しくは⇒『【GK論】サガン鳥栖GK林彰洋選手は、日本サッカー界の「救世主」となれるか?』(☜)

このヤン・ジュンリンを初めて見た時は「衝撃」を受けましたね。彼はまだ若く(とは言え25歳だからそんなに若くもないが)代表経験が乏しいため、現在、行われているロシアW杯アジア最終予選では中国代表の正GKではありませんが、次のカタールW杯予選では間違いなく正GKになっているでしょうし、彼の能力、ポテンシャルなら、欧州で活躍する事も不可能ではないとさえ思います。日本にヤン・ジュンリンを越えるGKは、今のところ、残念ながら見当たりません

※ヤン・ジュンリンついて詳しくは⇒『【FC東京サポーターへ!】「これを見ればACL上海上港戦が7.5倍、楽しくなる」方法!』(☜)

 

身体能力だけではなく、「技術」も高い中国人GK

「中国人=技術が粗い」というイメージを日本人はもっているかもしれませんが、こと「GK」に関しては、キャッチング、セービング、シュート前の準備、ハイボール処理…これらの「GKとして技術」は日本人GKよりも高く、より洗練されています

前述の上海上港GKヤン・ジュンリンは、「身長190cm以上」あり、なおかつ「速く」「遠くに」動ける上に、上記の「GKとしての技術」も極めて高い(しかも、まだ25歳)。このレベルのGKは、日本はもちろん韓国にもいない。個人的にヤン・ジュンリンは、現在、「東アジア最高のGK」の1人だと思います(僕は広州恒大の正GKで中国代表でも中国人の新監督のもとで正GKを務める事になったゾン・チョンよりも、このヤン・ジュンリンの方が明らかに能力が高いと考えているが、中国代表では今のところ、なかなか起用されません)。

 

なぜ、中国人GKの「GKとして技術」は日本人GKよりも高く、より洗練されているのか?

その「理由」は何なのか?いろいろと考えました。

日本は学生時代に「専門のGKコーチの指導」を受けれる機会が非常に少ない。学生チームで専門のGKコーチの数が絶対的に足りていない事が、日本人GKのレベルアップの足かせになっている…と言われています。だからこそ僕も、「出張GK指導」や「GK練習会」などのGK活動(☜)を2015年から始めました。

しかし、僕が見た限りでは、「そこ」は中国も決して恵まれてはいない。「学生チームで専門のGKコーチの数が絶対的に足りていない」のは、中国も同じ。そこはおそらく、日本とほぼ変わらないのです。

では、どこに「」があるのか?

僕の考えでは、

 

「プロチームのGKコーチの差」です。

 

日本にはたくさん素晴らしいGKコーチの方々がいます。それは紛れもない事実です。

しかし、日本という国自体が世界的に見て「GK大国」では決してありません。欧州や中南米と比べると「GKのレベル」は数段、落ちるし、「世界レベル」のGKも輩出できていません。欧州や中南米の「GK大国」と比べると明らかに「差」があるのが現状です。これは日本に限らずアジア全体に言える事です。

そんな中、中国のプロチームが行っているのは、

 

「世界的にも実績がある優秀な外国人GKコーチの招聘」です。

 

ここが「極めて重要なポイント」であり、日本との「大きな差」。

中国は「爆買い」がよく話題になりますが、大物選手だけではなく、監督やGKコーチ、トレーナーやドクターに至るまで「世界的にも実績がある優秀な外国人スタッフ」を招聘しています。

そして、こと「外国人GKコーチ」に関しては、中国経済が今のように潤う前…日本より経済的に劣り、年俸もJリーグよりずっと低かった時代から…もう何年も前から、すでに「招聘していた」。

 

「外国人GKコーチ」のもとで、急速に成長した中国人GKたち

こんなエピソードがあります。

2008年。まだ広州恒大がなく、前身の広州医薬だった時代。僕は広州医薬のGK練習を見学しました。

その時、見たGKの名前はリー・シュアイ。中国人らしく身長が高くて身体能力も高いGKでしたが、技術は全くダメでした。正直、良いGKとは、とても思えなかったですね。※詳しくは⇒【心境の変化は起こるか…?】(☜)

こんな「ダメダメGK」リー・シュアイを、練習中にボロカスに叱って徹底的に鍛えていたのが、「セルビア人GKコーチ」でした。

 

2008年。今から8年も前。中国はすでに「外国人GKコーチ」の招聘を行っていたのです。

しかも広州医薬は現在の広州恒大とは全く異なり、経済的に決して恵まれているチームではなかったにも関わらずです(当時はJリーグチームよりもお金がなかった時代)。

 

このエピソードには「続き」があります。

あれから7年後。広州恒大が2015年、クラブW杯に出場しました。

その時、広州恒大のゴールを守っていたのが、あの「ダメダメGK」リー・シュアイだったのです。

このクラブW杯を見て、僕は「衝撃」を受けましたね。

7年前に「ダメダメGK」だったあのリー・シュアイが、バルセロナやクラブ・アメリカといった世界の強豪(特にバルサは当時の「世界最強」チーム)を相手に、正に「スーパー」なプレーを連発したのです(サンフレッチェ広島戦でも彼は素晴らしいプレーを連発した)。

7年前とは、まるで別人のような成長…。「人間、ここまで成長できるのか?」と驚愕しました。

それをもたらしたのは、中国が何年も前からいち早く導入した「外国人GKコーチ」にあるのは、言うまでもありません。おそらく、中国人GKコーチだったら、ここまで成長はしていなかったでしょう(それプラス近年の「爆買い」で、世界の大物外国人選手のハイレベルな動きやボールを日常的に受けれるようになったのも大きい)。

しかも驚く事に、この時のリー・シュアイ…。バルサやクラブ・アメリカを相手にこれだけスーパーな活躍をしたのに、本来は広州恒大の「サブGK」だったという事実。このクラブW杯では、正GKのゾン・チョンが大会直前に負傷離脱した事で、サブGKのリー・シュアイに出場チャンスがきたのです。「リー・シュアイよりまだ上のGKがいるのか?」と中国人GKの底知れぬポテンシャルの高さを、まざまざと見せ付けられた心境でした。

 

日本の「最先端」は、中国などアジア諸国が「何年も前」に「すでに通過した道」

このエピソードから、僕が広州医薬でセルビア人GKコーチを目の当たりにしたのが「8年前」ですから、少なくとも「8年前」には、すでに中国は「外国人GKコーチの招聘」を行っていた事になります。実は僕が目の当たりにしていないだけで、それよりもずっと前から「外国人GKコーチの招聘」を行っていた可能性も充分にあります。

とにかく、「外国人GKコーチ」に目を付けたのが、中国は早かった。

 

対する日本。「外国人GKコーチ」と言えば、かつてはシジマールやディドなどがいましたが、現在では日本代表の新GKコーチ・ルグシッチが挙げられます(UAE戦が「ぶっつけ本番」というタイミングでGKコーチを代えるのも、どうかと思うが…。そういった事も下のリンク先に書きました)。

※日本代表のGKコーチが、リカルド・ロペスから、ハリルホジッチ監督の要請で、同郷のエンヴェル・ルグシッチへと交代した出来事に対する見解の≪その1≫~≪その3≫は以下になります。ご覧下さい。

≪その1≫【日本のGKに与える「影響」とは?】(☜)

≪その2≫【中村航輔選手は呼ばれるか?東口順昭選手のスタメン起用はあるか?他のGKにもチャンスはくるか?】(☜)

≪その3≫【「サプライズ招集」される可能性があるGKは?】(☜)

 

僕は一国の「頂点」に位置する選手や監督、コーチングスタッフが集まる「代表チーム」のGKコーチは、現在のその国のGK理論の「最先端」だと考えます。

つまり日本の現在のGK理論の「最先端」は、日本代表の新GKコーチ・ルグシッチ…という事になります。

 

しかしですね…。

 

ルグシッチの経歴を見ると、「2008~2010年」は中国の上海申花でGKコーチ、「2010~2011年」は山東魯能泰山でGKコーチを務めています。

つまり、「2016年」現在の日本の「最先端」は、実は中国が「2008年」…今から「8年も前」に「すでに通過した道」なのです。

 

これだけ、日本は中国に「遅れている」

 

しかも、「遅れている」のは、中国に対してだけではありません。

ルグシッチは「2006~2008年」にかけてはイランのペガーFCとサバ・バッテリーでもGKコーチを務めているし、今回、日本がロシアW杯アジア最終予選の初戦でホームで「GK勝負」で負けたUAE(☜)でも「2012~2014年」にかけてアル・ワハダとアル・フジャイラでGKコーチを務めています。

そう。イランやUAEなど他のアジア諸国に対しても、日本は「遅れている」

 

「2016年」現在の日本の「最先端」は、実は中国、イラン、UAEなど他のアジア諸国がもう「何年も前」に「すでに通過した道」なのです。

 

もちろん、GKコーチ・ルグシッチのGK理論自体も中国、イラン、UAE時代から「更新」されているはずなので、同じ人物を他国に何年も前に先に招聘されたからといって、「遅れている」とは一概に言えない部分があるのは、重々承知しています。

ただ、前述したように中国がルグシッチを招聘したのは、中国経済が潤う前…「爆買い」が話題になるずっと前の事です。今の中国は「爆買い」で「ルグシッチよりもさらに世界的に優秀なGKコーチ」を招聘していますよ。

 

つまり、中国は何年も前にすでに「2016年現在の日本の最先端(ルグシッチ)」を通過したのみならず、今はもう「次の段階」に入っているのです。

 

しかも、同じルグシッチの招聘でも、「数ヶ月に1回しか練習(合宿)ができない」代表チームである日本に対し、中国やイランやUAEは「1年中、毎日、練習できる」クラブチームで招聘している。代表GKコーチに「できる事」には、限界がある】(☜)でも書いたように、クラブチームなら2ヶ月で落とし込める事も、代表だと半年~長ければ1年以上かかります。どちらがより「GKの成長速度が速いか」は、日本ではなく、ルグシッチをクラブチームで招聘した中国、イラン、UAEなのです。その「」も大きい。

そして、こういった部分の「GK強化」の取り組みの「差」が、先日のロシアW杯アジア最終予選で「GK勝負」に負けて敗北を喫したUAE戦での「差」に繋がっている(☜)のではないでしょうか?

UAE目線から見ると、もう何年も前からいち早く「外国人GKコーチの招聘」を行ってきた取り組みが、こうして実際に「W杯予選でアウェーで日本に勝利」(アジア杯でも日本に勝利)という「目に見える形の成果」=「結果」となって出ているので、「大成功」と言えます(しかも、何度も言うようにこの2つの「日本戦の勝利」は、共にGKの素晴らしい活躍で「GKが勝利を呼び込んだ」ものだったのですから)。

 

「外国人GK」の存在は、本当に日本人GKを成長させるのか?

対する日本は、Jリーグに「外国人GKコーチ」はほとんどいないですが、「外国人GK」はたくさんいます。ブログで何度か取り上げたジュビロ磐田のカミンスキー(☜)や川崎フロンターレのチョン・ソンリョン(☜)などです。

ジュビロ磐田GK八田直樹選手が見せた確かなる「成長」と「進化」。しかし、それでも大きかったカミンスキーとの「差」。(+「1VS1」のベストな対応法)】(☜)でも書いたように、身近にハイレベルな「外国人GK」がいる事で、日本人GKたちが彼らから学び、成長できる…という面は確かにあると思います。

しかし、例えば磐田の歴史を振り返ってみると、かつてはヴァンズワムも在籍していましたが、当時の磐田の日本人GKが「ヴァンズワムから学び、成長して、日本代表の正GKにまで登りつめてW杯で活躍した」という例が、果たしてあったでしょうか?

実は、「ない」んですよね。

川口能活選手は元々、日本代表としての実績がある中で磐田に移籍してきたので、これには該当しません。

これは他に「外国人GK」を獲得してきたチームにも当てはまります。シジマールがいた清水エスパルス、ジルマールがいたセレッソ大阪…など、「外国人GK」を獲得したチームから、その数年以内に「チームメイトの外国人GKから学び、成長して、日本代表の正GKにまで登りつめてW杯で活躍した」といったGKは、全く「出てきていない」。

 

つまりどういう事かというと、「外国人GK」の存在がチームメイトの日本人GKに良い影響を与え成長させる面は確かにあるのはあるものの、ではその日本人GKが後に「日本代表の正GKにまで登りつめてW杯で活躍した」という例があるかというと、実は「皆無」であり、「外国人GK」の存在が本当の意味での「日本人GKの強化とレベルアップ(日本代表の正GKとしてW杯で活躍できるまでのレベルアップ)」には「繋がっていない」…という事です(これまでの歴史では)。

 

もちろん、そういう日本人の代表クラスのGKがいないからこそ、あるいはチームの弱点がGKだからこそ、「外国人GK」を獲得する訳ですから、そういう現象は起こり易いのですが。

なぜ、こういった問題(「外国人GK」がいるチームの日本人GKが、後に日本代表正GKになってW杯で活躍するくらい成長した…という事例がない)が起こるのか考えてみると、やはり「外国人GK」との力の「差」が大き過ぎて(上記の磐田のカミンスキーと八田選手もそう☜)、いくらチームメイトの「外国人GK」から日本人GKが学び、成長できたとしても、「肝心の試合に出る事ができないから」ではないでしょうか?これが上記の問題の要因だと思います。

そして、これは、英プレミアリーグでも同様の問題が起こっています。一体、何人のイングランド人GKが、英プレミアリーグで正GKとしてコンスタントに試合に出場しているでしょうか?イングランド代表正GKのハートでさえ、ペップ監督就任後のマンチェスターCではポジションを失い、イタリアのトリノに移籍するハメとなりました。

イングランドのGKは、ドイツやイタリアなど他の欧州の「GK大国」と比べると、明らかに1ランク、2ランク、レベルが劣ります(昔はシルトンなど素晴らしいGKがいましたが。シルトン以降、イングランドから本当の意味での「世界トップレベル」のGKは出てきていません。僕の中ではシーマンですら、それには該当しません☜)。W杯やユーロなどの世界大会で、イングランドが「GKの差」で敗れる試合を、長年、何度も目の当たりにしています。

こうして見ると「外国人GKが多い国のリーグでは自国のGKが育っていない」という現象が見てとれます。とは言え、前述したように「良い自国のGKがいないからこそ、外国人GKを獲得せざるを得ない」という面もあるので、どっちが先か…「鶏と卵」のような感じでもあるのですが…。日本もイングランドも、自国のGK育成のために「抜本的な改革」が必要な段階にきているのかもしれません。

 

中国、韓国、UAEのリーグは「外国人GK禁止」

では、中国、韓国、UAEなど他のアジア諸国のリーグはどうか?

中国は僕が初めて中国に上陸した2002年の時点で、すでに「外国人GK禁止」のルールがありました(☜)。「外国人GKがいたら、自国の中国人GKが育たない」という理由で協会がこのルールを作ったのです。聞いた話では、僕が中国に初上陸する前…90年代から、このルールはあったとか。

韓国は知人から聞いた情報なので正確な事は分からないのですが(間違っていたら申し訳ございません)、昔は外国人GKがいた時代もあったけど、何年前からかは分かりませんが、中国同様「外国人GK禁止」のルールがあるようです。

UAEは2008年に僕がオーストリアの地でUAEの強豪アル・ワハダと交流した際(☜)、そこの選手たちから「外国人GK禁止」のルールがある事を聞きました。ただ、今もそのルールがあるのかは分かりません(ちなみにこの時、アル・ワハダにはブラジル人GKコーチがいました)。

 

このように、同じアジアのライバル国である中国、韓国、UAEのリーグは「外国人GK禁止」のルールを、何年も前から採用しているのが分かります。そしてこの3ヶ国が実際に、アジアの中では(あくまでも「アジアの中」では)、GK育成に成功し高水準のGKを輩出している…という事実は見逃せません(もちろん「世界レベル」と比べると、まだまだ「差」は大きいですが)。

 

日本に必要なのは「外国人GK」よりも「外国人GKコーチ」

また中国を例に出すと、中国は「外国人GK禁止」のルールを作った際、「勝利するためには自国の中国人GKを何としても育成せねばならない」状況に自然と追い込まれました(自分たちでルールを作って、自らをそう追い込んだ)。

で、「外国人GK」を獲得できない代わりに、中国の各プロチームが目を付けたのが「外国人GKコーチ」だったのです。「世界的にも実績がある優秀な外国人GKコーチを招聘」し、自国の中国人GKの育成を計った。結果、中国人GKは「外国人GKコーチ」の長年の指導により、飛躍的な成長を遂げました

僕は「Jリーグも外国人GK禁止のルールが必要」とまでは言いませんし、必ずしもそれが正しい道だとも思いません。

 

ただ、日本(Jリーグ)に必要なのは「外国人GK」よりも「外国人GKコーチ」だと考えます。しかも「世界的にも実績がある優秀な外国人GKコーチ」が必要です。

 

「外国人GKコーチをたくさん招聘したら、日本人GKコーチが育たないのではないか?」という意見もあるかもしれませんが、外国人GKコーチの横で「アシスタントGKコーチ」のような形で帯同して、世界の最先端のGK理論を身近で学んで成長する事ができますし、実際に外国人GKコーチの指導をピッチで受けて肌で感じたGK(選手)がそこで多くの事を学び、引退した後にGKコーチになって、学んだノウハウを活かす事もできます。また部外者のGKコーチや一般人の方も、外国人GKコーチのGK練習を外から見学して学び成長する事ができます。だから僕は「外国人GKコーチをたくさん招聘しても、やり方次第で同時に日本人GKコーチを育てる事もできる」と考えます。

かくいう僕自身も、そうやって「世界的にも実績がある優秀な外国人GKコーチ」から身近に学べる環境が欲しい…と切に願っています。外国人GKコーチを日本に招聘すれば、日本にいながらそういう環境になる訳ですからね。

 

早急に日本人の優秀な「若手GK」を育てないと、将来、確実に「ヤバイ事」になる

C大阪が18歳のU-19韓国代表GKアン・ジュンスを獲得したニュースを見た時は、違和感を感じずにはいられませんでした。

もちろん素晴らしいGKで日本人にはない才能とポテンシャルをもっているからこそ彼を獲得したのでしょうが、C大阪はすでに韓国人の正GKキム・ジンヒョンがいるし、つまりアン・ジュンスは「即戦力」というよりは「将来性」を買われて獲得した事になり、であれば、同じ「将来性」で18歳のGKを獲得するのなら、「日本人の18歳のGKを獲得して育成して欲しい」と思わずにはいられません。

「即戦力」で外国人GKを獲得するのならまだ分かるのですが、「将来性」で10代の外国人GKまで獲得していたら、日本人の若手GKが成長する環境を失ってしまいます。これではJリーグは「外国人GKの育成の場」と化してしまいます。

今の日本のGK界は、他国のGKに育成の場を提供してあげられるほどの余裕はありません。現在の日本代表のGKたちの年齢を見ても分かるように、みんなもう30歳を超えているか、もうじき30歳。3人のGKが代表にいたら、その内の1人は「20歳前後」のGKが入ってくるようでないと、厳しい。

イタリアは僅か17歳のドンナルンマが代表入りし、デビューまで果たしています(イタリア代表のGK史上最年少出場記録)。ベルギーのクルトゥアも20代前半にはもう代表で正GKの座を掴んでいました(☜)。今年、CLで準優勝したアトレティコ・マドリードの正GKオブラク(☜)は、櫛引政敏選手と同じ23歳です。

 

日本は「若手GK」が育っていないのです。

早急に日本人の優秀な「若手GK」を育てないと、将来、確実に「ヤバイ事」になります

 

Jリーグで「外国人GK」を育成している場合じゃない。何よりも「日本人GK」を育てないと。

だからと言って、A代表は「若手育成」の場ではないので、「育成のために実力はまだ足りないGKをA代表に入れる」なんて事は、できません(☜)。「実力」で現在のA代表に割って入るだけの20歳前後の「若手GK」が出てこなければならないのです。

だからこそ僕は、外国人GKを獲得する代わりに、「外国人GKコーチ」をもっとJリーグに招聘し、日本人の「将来性」ある若手GKを未来のために育成して欲しい…と心から願っています。

ただし、日本人は「世界」と比べて「身体的な差」があるので、「外国人GKコーチ」を招聘したからといって、すぐに問題解決できる訳ではありません。問題解決には長い歳月がかかる…その「覚悟」と「長期的なGK強化計画」も必要となるのです。

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④≪「海外挑戦すべきか?」正しい【決断】を下せる「3つ」の方法〈後編〉 お金、治安、語学…目標はあるけど【決断】できない人へ

⑤≪「ハイボールが苦手」なGKが「ハイボールが武器」になる練習法

⑥≪背が低いGKがやるべき事は本当に「牛乳を飲む」事なのか?身長など先天的な問題を抱えるGKが「やるべき事」

⑦≪海外挑戦するなら言葉は勉強してはならない。外国語を覚える6つのコツ

⑧≪「キックが上手い」GKより「キックが下手」なGKの方が良かったワケ

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