【GK論】これを見れば川島永嗣選手と中村航輔選手の「差」が一発で分かります。


「ライバルに勝ちたいGK」へ!グローブ

 

★前回記事は⇒『【GK論】なぜ、ハリルは西川周作選手を外して、中村航輔選手を代表初招集したのか?「驚いた」2つの理由』(☜)

 

≪あなたは「これ」を見て、どう感じますか?≫

僕はよく、ツイートやブログでこう述べます(下)。

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では実際に、シリア戦のウォームアップの動画を見てみましょう(下)

 

お気付きになられましたか?

同じメニューを行っている3人のGK。

注目して欲しいのが「3:55」頃からの練習。

 

強いボールがきても全て「しっかりキャッチ」する川島永嗣選手。

対照的に、「ファンブルしてしまう」中村航輔選手。

 

これこそが正に、GKとしての能力の「」なのです。

 

※では、なぜ中村選手はキャッチできなかったのか?他にもキャッチング以外の「差」は?いくつか例を挙げると、正面キャッチの練習の際の両者の対応の「差」(下のツイートにヒント)や、「脚の使い方」…特にお腹より下のボールのキャッチの際の両者の「差」…常に「ボールが股下を抜けるリスク」をしっかり考えた対応をしている川島選手と、そうではない中村選手…など、両者の「基礎技術の差」を挙げるとキリがないほどあります。あえて全ては書かないので、皆さんも自分の目で見て考えてみて下さい。また川島選手と中村選手のみならず、東口順昭選手も交えて比較してみると、いろんな発見があり面白いですよ。ぜひ。

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≪まずは「練習」で、己の実力を認めさせなけばならない≫

もちろん、練習やウォームアップが全てではありません(下)。

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中村選手は今回「初のA代表招集」で、ルグシッチGKコーチ(☜)のGK練習も柏レイソルのそれとは異なり、慣れない部分もあったのだとは思います(とは言え昨年の【GK合宿】☜で中村選手もルグシッチGKコーチのGK練習は、すでに経験しているのだが)。

しかし監督やGKコーチは、まずは「練習」でGKとしての基礎技術などの能力を「評価」してから、試合で使うか、使わないか…を決めます

試合に出場するためには、まずは「練習」で監督やGKコーチを「認めさせなければならない」

川島選手もメスや日本代表で、正に「そうやって」練習から監督やGKコーチを「認めさせて」ポジションを掴んでいったのです。

※詳しくは⇒『【GK論】川島永嗣選手がスタメン出場でメスに「6試合ぶりの勝利」もたらす!…も、日本のメディアの扱いは…』(☜)

 

≪GKコーチは誰よりもよく「GKの能力」が分かる≫

で、実際にGKに向かってボールを蹴っているGKコーチは、ボールを蹴れば一発で、誰よりもよく「GKの能力」が分かります(下)。

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注目して欲しいのが上の動画で中村選手が「ファンブルした」後。

上の僕のツイートで述べたように、以降、GKコーチが若干、中村選手に対して蹴るボールの「強度」を落としているように見えませんか?(本当に「若干」ですが)

 

あまりにもGKのもつ「能力」を「超える」ボールを蹴っても、GKの練習にはならない。だからGKコーチはGKそれぞれの能力を「見極め」、蹴るボールの強度や速度、コース、質を微妙に調整します。

※詳しくは⇒【GK練習で蹴るボールは1本1本「意味」を込めて】(☜)

 

さらにこの前にも「2:58」頃に、グラウンダーのボールのキャッチング練習の際に、中村選手が「逆脚」になってしまい、そこをルグシッチGKコーチに指摘されているシーンがあります。ルグシッチGKコーチから見て中村選手は「技術的にまだまだ改善点が多い」と感じている事でしょう。

中村選手は昨年の【GK合宿】(☜)に呼ばれ、ハリルホジッチ監督、ルグシッチGKコーチにじっくりと「GKとしての能力」を吟味されています。その上でハリルホジッチ監督やルグシッチGKコーチは「中村は技術的にまだまだ改善点が多い」と評価し、だからこそハリルホジッチ監督は今回の中村選手招集について「5番目くらいのGKだった」と述べたのでしょう。純粋に「技術的」なものだけを見たら「5番目くらい」という評価だったのだと思います(あくまでも僕の「推測」に過ぎませんが。真相はハリルホジッチ監督とルグシッチGKコーチのみぞ知る…です)。

 

ならば、なぜ、今回、ハリルホジッチ監督は中村選手を招集したのか?

 

その「理由」はこちらに書きました⇒『【GK論】なぜ、ハリルは西川周作選手を外して、中村航輔選手を代表初招集したのか?「驚いた」2つの理由』(☜)

 

≪実は「GK本人」も「差」は実感するもの≫

GKの能力の「」は、監督やGKコーチ以外にも、「GK本人」も実際に他のGKたちと一緒に練習すれば実感するし、凄くよく分かるものです。

中村選手が川島選手と今回、初めて一緒に練習して「1ランクも2ランクも上だ」といったコメントをしているインタビュー記事を見ましたが、それは中村選手の本音だと思います。中村選手からしたら横で同じメニューをこなし練習している川島選手を見て「おいおい、マジかよ。あれもキャッチするのか…」と驚いている事でしょう。

川島選手って身体能力の高さや派手なセービングばかりが注目を浴びますが、キャッチングやセービング、シュート前の準備などの細かな技術も、他の日本人GKと比べて「頭一つ抜けて」高い。それは2年前に大炎上したこちらの記事【日本代表の正GKは、なぜ西川選手ではなく、川島選手なのか?】(☜)に掲載した動画…西川周作選手や権田修一選手と一緒に練習(ウォームアップ)している動画を見ても、明らかです。

 

≪なぜ、中村選手はJリーグでシュートを止められるのか?≫

現在、Jリーグで大活躍中で、飛ぶ鳥を落とす勢いの中村選手ではありますが、年齢的に若い事もあり、実はGKとしての基礎的な技術(キャッチングやセービングなど)はまだまだ決して高いとは言えず、今は武器である「シュートに寄せるタイミングや間合いの詰め方、駆け引き」「反応の速さ」で技術的な弱点をカバーし、それでJリーグではシュートを止めている印象です。

ただし、A代表のハイレベルな国際試合になると、「技術的」にも一定レベルで完成されていないと、「シュートに寄せるタイミングや間合いの詰め方、駆け引き」「反応の速さ」だけでは、シュートは止められませんクロスやパスへの対応も同様)。世界レベルでは、中村選手と同年齢(22歳)くらいでも、技術的にほぼ完成しているGKは多い(☜)。

またA代表の国際試合になると、アフリカ、中南米、ヨーロッパ…あらゆる大陸の選手を相手にせねばなりません。中村選手の武器は「シュートに寄せるタイミングや間合いの詰め方、駆け引き」「反応の速さ」ですが、日頃、慣れ親しんでいるJリーグの選手が相手ならプレーが読めて、駆け引きに勝ち、タイミングや間合いを合わせる事ができても、アフリカ、中南米、ヨーロッパの選手たちは、皆、シュートのタイミングも間合いも駆け引きも強度も速度も…全てが大きく異なります。それらに中村選手が対応できるか…?今現時点では「未知数」です。

では、川島選手はその点どうか?

川島選手は日常(所属クラブ)が「世界」なので、日頃から世界各国のあらゆる大陸の優秀な選手が集まる欧州のリーグで、あらゆるシュート(やクロス、パスなど)を受けている。日本代表での国際試合の経験値も申し分ない。様々なタイプの外国人選手のシュートのタイミング、間合い、駆け引き、強度、速度…への「対応力」の面でも、川島選手が日本人GKの中で、現時点で「図抜けている」のがお分かり頂けるでしょう。

 

≪中村選手の「可能性」と、日本サッカー界の「大きな問題」≫

中村選手は川島選手や東口選手と一緒に練習する中で「いつも見ている。勉強になる」と語っています。身近に「良いお手本」があるのは、何よりも良い勉強になるものです。

こうして前向きな姿勢で学習しながら己を向上させて日本代表(A代表)にまで昇りつめた中村選手

「技術的に未完」という事は、裏を返せば「まだまだ、たくさん伸びしろがある」という事でもあります。その「伸びしろ」を向上させて将来「開花」させる事ができるかは、中村選手次第…。

今後、ルグシッチGKコーチを納得させるくらい技術的にも成長し、川島選手の「後」に日本代表を背負って立つGKになれる事を願ってやみません。

今後も可能性溢れる若きGK中村航輔選手の事を、心から応援しています!

 

…で、最後に「大きな問題」。

中村選手には期待できるのですが、問題は中村選手以外に、同世代で、そういう「可能性」を感じさせるGKが見当たらない事。これは日本のGK界…いや日本サッカー界にとって、とてつもなく「大きな問題」です。

にも関わらず、現在、Jリーグでは、日本人の若手GKを育てる事よりも、手っ取り早く即戦力の韓国人GKを獲得する事が一種のブームになっており、年々、スタメンを張る日本人GKが減少しています。

また、それだけならまだしも、まだ10代~20代前半の若手韓国人GKまで獲得してきて、日本で韓国人GKを育てようとまでしている…。いやいや、ライバル国のGKを育ててどうするの?韓国人GKを育てるなら、日本人GKを育ててよ!…と感じずにはいられません。

こういった問題が続いていると、将来的には今以上に「GK不足」に日本は悩まされる事になりかねません。

 

良いGKがいないと、ハイレベルな国際大会(W杯など)のギリギリの勝負を勝ち上がる事は絶対にできない

「GK」で勝敗は分かれる

GK不足」は確実に日本の勝敗、日本サッカー界の未来に直結してきますよ

 

※今、日本で起こっている「GK」に関する問題や、中国、韓国、アラブとの「GK指導」の「差」についても、詳しくはこちらに書きました。ご覧下さい⇒『【GK論】日本のGK指導はアジアでも2、3歩、遅れている』(☜)

 

この「大きな問題」に対して、自分自身が「できる事」は非常に限られてはいますが、とにかく微力ながらも、今後も魂込めて全力で「GK活動」を続けていきたいと思います!

 

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②≪「海外挑戦すべきか、しないべきか?」 正しい【決断】を下せる「3つ」の方法〈前編〉

③≪【言う事を聞かないGKを、一発で黙らせる】方法

④≪「海外挑戦すべきか?」正しい【決断】を下せる「3つ」の方法〈後編〉 お金、治安、語学…目標はあるけど【決断】できない人へ

⑤≪「ハイボールが苦手」なGKが「ハイボールが武器」になる練習法

⑥≪背が低いGKがやるべき事は本当に「牛乳を飲む」事なのか?身長など先天的な問題を抱えるGKが「やるべき事」

⑦≪海外挑戦するなら言葉は勉強してはならない。外国語を覚える6つのコツ

⑧≪「キックが上手い」GKより「キックが下手」なGKの方が良かったワケ

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