【GK論】神様の無情の仕打ち。それでもアルビレックス新潟GK川浪吾郎選手に見えた、確かなる「希望」と「可能性」。


 

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2016年4月15日。J1・1stステージ第7節、サンフレッチェ広島VSアルビレックス新潟。

「不動」の守護神として新潟ゴールを守り続けてきた守田達弥選手からスタメンの座を奪い、徳島ヴォルティス時代以来の「2年ぶりJ1、2試合目の出場」を果たしたのが、川浪吾郎選手でした。

 

2011年のFC岐阜時代にJ2で10試合の出場歴があるものの、そのキャリアの大半をサブ、もしくはベンチ外として過ごしてきた、川浪選手、24歳。

そんな我慢の日々を長年過ごしてきた川浪選手に、ようやく「今季(2016年)初出場」のチャンスが訪れたのが、3月23日に行われたナビスコ杯、グループステージ第1節、アウェーのベガルタ仙台戦でした。

 

しかし…。

 

開始僅か3分。

CKからのハイボール処理をミスしてしまい、失点。

 

魂溢れるプレーを見せるも報われず、結局、この失点が決勝点となり、新潟は「0-1」敗北。

残念ながら、川浪選手は「待ちに待って、ようやく掴んだチャンス」を活かす事は、できませんでした。

 

 

 

プロの世界は厳しい。

一度、訪れたチャンスを活かせなかった選手に、「二度目のチャンス」は通常、なかなか、やってこない。

事実、仙台GK関憲太郎選手は昨年、「終了1分前」のたった一度のミスで、実に「1年間」もスタメンの座を失っています(☜クリック!)。

 

こうして迎えたナビスコ杯、グループステージ第2節、ホームのサガン鳥栖戦。

 

スタメンの中に川浪選手の名前はありませんでした。

 

そこには「不動」の守護神としてゴールを守り続けてきた守田選手の名前がありました。

ナビスコ杯でも再び「サブ」に降格となってしまった川浪選手…。

「残念ながら、もう当分、川浪選手にはスタメン出場のチャンスは訪れないかもしれない…」 僕は、そう思いました。

 

 

ところが…。

 

 

「二度目のチャンス」は、意外なほど早く、訪れます。

 

4月6日。ナビスコ杯、グループステージ第3節、ホームの川崎フロンターレ戦。

川浪選手は再び、スタメン出場のチャンスを掴みました。

 

今度こそは、ミスできない。

今度こそは、結果を出さねばならない。

今度こそは、チャンスをモノにしなければならない。

 

川浪選手自身が、誰よりもその事を理解していたと思います。

 

しかし…。

 

何と、まさかの、大量「5失点」。

チームはこの試合までナビスコ杯、リーグ戦と公式戦2連勝と波に乗りかけていたのですが、その良い流れも一気に吹っ飛ぶほどの、悪夢のような「0-5大敗」(しかもホームで)。

新潟にとってはもちろん、「今度こそは」と「二度目のチャンス」に全てを懸けていた川浪選手にとっても、あまりにも痛すぎる大敗となりました。

 

 

 

川浪選手は川崎F戦で大量5失点も、「どんなボールでも、何失点しても、絶対に最後まで諦めず全力で食らい付く」姿勢は見せていました。そのプレーからは魂が伝わってきました

 

この姿勢は、必ず、近い内に、報われる

 

悪夢のような5失点も、僕は川浪選手のプレーに、「希望」を見いだしました。

 

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が、プロの世界は厳しい。

プロは「結果」が全てなのです。

「5失点」は、結果としては「最悪」(失点はもちろんGKだけの責任ではなくチーム全体の責任だが、GKにとって「5失点」は印象としては最悪)。

「二度目のチャンス」も活かせなかった川浪選手…。

「残念ながら、今度こそ、もう当分、川浪選手にはスタメン出場のチャンスは訪れないかもしれない…」 僕は、そう思いました。

 

 

ところが… です。

 

 

「三度目のチャンス」も、意外なほど早く、訪れます。

しかも、「三度目のチャンス」は、ナビスコ杯だったそれまでの二度のチャンスとは違い、「リーグ戦(J1リーグ)」で訪れました。

4月15日。J1・1stステージ第7節、サンフレッチェ広島VSアルビレックス新潟。

「不動」の守護神として新潟ゴールを守り続けてきた守田選手からスタメンの座を奪い、徳島時代以来の「2年ぶりJ1、2試合目の出場」を果たす事となった川浪選手。

出場したナビスコ杯2試合でも、「結果」は出たとは、言い難い。それでも吉田達磨監督が川浪選手をリーグ戦で抜擢したのは、守田選手の調子もあったとは思いますが、川浪選手のプレーや姿勢、GKとしてもっているポテンシャルの高さに、吉田監督も「希望」を見いだしたからだと思います。

僕も前述したように、ミスや大敗はありましたが、ナビスコ杯2試合の川浪選手のプレーからは「希望」を見いだしていました。

 

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川浪選手は今度こそ、チャンスをモノにできるか?

川浪選手は今度こそ、吉田監督の期待に応えられるか?

川浪選手は今度こそ、己の実力と能力の高さを証明できるか?

 

「三度目のチャンス」。

「三度目の正直」なるか…?

 

 

「結果」は…

 

 

 

「0-1」敗北。

 

 

 

プロの世界は、本当に…本当に、厳しい。

唯一の失点は、川浪選手の持ち味である「どんなボールでも絶対に最後まで諦めず全力で食らい付く」姿勢で必死に飛んで手を伸ばした先に、ボールがポストに当たって跳ね返り、それが自身の体に当たってゴールに入る…という、あまりにもやり切れないものでした。

神様の無情の仕打ち…。

 

 

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またしても「結果」が出なかった、川浪選手。

しかし、僕は広島戦の川浪選手のプレーを見て、「チャンスをモノにできなかった」とは感じませんでした。

 

川浪選手は、チャンスをモノにした。

 

確かに結果は「0-1」敗北となり、失点も「自身の体にボールが当たって入る」という悲劇的なものでしたが、冷静に1つ1つのプレーを分析した結果、僕は川浪選手に対して大きな「可能性」を感じました。

193cmという身長自体が日本では貴重なのはもちろん、それだけではなく、川浪選手は日本の長身GKにありがちな「動きの遅さと重さ」を感じさせません。ここがとても重要。これはジュビロ磐田GKカミンスキーの分析記事でも述べましたが、あの身長であそこまで「動ける」GKは、日本では非常に少ない(☜クリック!)。

しかも、PA内でウタカの難しいグラウンダーのシュートをしっかり処理するなど、これまた長身GKにありがちな「上には強いけど下には弱い」という事もありませんでした「下」にも強かったのです。

それが最も顕著に現れたのが、ゴール以外ではこの試合の「最大のハイライト」の1つである、ウタカの決定的ヘディングシュートを止めたプレー。

至近距離からのヘッドで、かつ目の前でバウンドするというGKにとって非常に処理が難しいボールでしたが、川浪選手は素早い反応と「下」へのスムーズな動きで、見事に止めてみせました。

しかも、このプレー。「判断」(☜クリック!)が、とても良かった。

川浪選手はシュートを打たれた僅か0コンマ数秒の間に、「これはキャッチは困難」と判断。始めからキャッチではなく、「サイドに大きく弾く」選択をしました。

もし、無理にキャッチにいっていたら…。ファンブルして前にこぼし、川浪選手の目の前でセカンドボールを狙ってつめていた相手選手に決められて失点していた事でしょう。あるいは「弾く」判断をしたとしても、上手く弾けずボールが前にいっていたら…。同様に相手選手につめられて失点していた事でしょう。

川浪選手がしっかりと「サイドに大きく弾いた」からこそ、失点を防ぐ事ができたのです。

そのシーンの動画や画像を見ても(下)、セカンドボールをつめられて失点するか、しないか…本当に「紙一重」だった事が分かります。

 

 

 

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他にも、PA内で崩され決定的なシュートを放たれますが、ここでも川浪選手は「どんなボールでも絶対に最後まで諦めず全力で食らい付く」姿勢で対応し、鋭い反応で好セーブしました。

結果は「0-1」敗北でしたが、川浪選手がピンチを救ってなければ、おそらく「0-3」くらいで負けていたと思います(今季ここまで川浪選手が出場した3試合でチームが1点も取れていないのが残念です)。

 

このように、広島戦のプレーを冷静に1つ1つ分析すると、僕は川浪選手に大きな「可能性」を感じずにはいられませんでした。

この恵まれた「素材」、かつ、まだ「24歳」という年齢を考えると、今後さらに成長すれば、新潟の守護神、そして日本代表にさえなれる可能性を秘めていると個人的には感じています。

おそらく、吉田監督も同じような「可能性」を川浪選手に感じているからこその抜擢だったと思います。

 

ただ…。

こんな可能性溢れる川浪選手をも上回るパフォーマンスと質の高さを見せ付けたのが、広島GK林卓人選手です。

この試合。林卓人選手の活躍がなければ、広島は確実に「負けていた」でしょう。圧倒的な存在感でした。

それは、試合後に吉田監督が川浪選手に送った言葉(下)を見ても、分かります。

 

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以前、アスリートナレッジにて林卓人選手の分析を行いましたが(☜クリック!)、確かに吉田監督が言われるように、今の川浪選手に「足りないもの」を林卓人選手はもっています。

吉田監督が言われるように、川浪選手が林卓人選手など素晴らしいGKたちから学び、さらに成長した時…。川浪選手なら「日本代表」になる事も決して不可能ではないでしょう。長年サブやベンチ外だった六反勇治選手が、昨年、仙台で出番を得てから瞬く間に日本代表にまで登りつめたように(☜クリック!)、川浪選手にもその可能性は充分にあります

 

昨年、ブログ【今、Jリーグで「最も見る者を感動させるGK」荻選手】(☜クリック!)で大反響を頂いた荻晃太選手や【「終了1分前」のたった一度のミスで「1年間」スタメンの座を失った仙台GK関憲太郎選手の逆襲】(☜クリック!)の関憲太郎選手、そして今回の川浪選手のように、「どんなボールでも、何失点しても、絶対に最後まで諦めず全力で食らい付く」魂溢れるGKには、何とか報われて欲しい

 

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今季、出場試合「3戦全敗」も、確かなる「希望」と「可能性」を感じさせた、アルビレックス新潟GK川浪吾郎選手。

次の試合こそ「勝利」という「結果」が出て、「報われる」事を願っています。

そして、「GKが最大の弱点」と言われる日本サッカー界のためにも、さらに成長して日本代表になり、世界を相手に活躍してくれる事を願っています。

 

最後に。

本当はもっと細かなGK分析も書きたいのですが、昨年、以下のツイートのような出来事があり(詳細は明かせません。申し訳ございません)、ブログにこれ以上の細かなGK分析を書く事ができません。とても残念です。

またメディアで細かなGK分析を行えれば、その時に改めて行いたいと思いますので、悪しからずご了承下さい。

よろしくお願いします。

 

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非常に残念な事に日本ではまだまだ「GKコーチ」が不足していて正しいGK指導が普及しておらず、このような「問題点」を抱えながら、それを指摘してくれるGKコーチがいないがために自分が抱える問題点に気付かず、何が問題なのかも分からないままただ漠然と練習して、一生懸命やっているにも関わらず徒労に終わって全く伸びない…というGKが、全国に山ほどいる。

 

これほど、もったいない事はありません。

 

自分の経験上、多くのGKが「ちょっとした気付き」を与えるだけで、まるで別人のように成長し、第3GKから正GKに、アマチュアからプロに…と、自分の人生を変える事ができる。※実際の事例は以下のリンク先☟

 

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だからこそ僕は、この「GKアドバイザー」業務を行っている。全国のGKから送られてくるプレーや失点の動画を分析し、何が「持ち味」で何が「問題点」かを伝えてさらなる成長を促し、プロに行きたいGKはプロに、今の所属チームでレギュラーになりたいサブGKはレギュラーに…自分の人生を変えて欲しい。その手助けをしたいからこそ、僕はこの「GKアドバイザー」業務を行っているのです。それが、ひいては「日本のGKのワールドクラスへのレベルアップに繋がる」と信じているから…。

 

このブログのように写真を用いてプレーを分析して欲しい全国のGKの皆様。GK分析業務を行っていますので必要事項「氏名」「住所」「年齢生年月日)」「連絡先電話番号」「所属チーム」(無所属の場合「無所属」で)を明記の上、以下のメールアドレスまでご連絡下さい!「本気で成長したい魂あるGK」なら、誰でも大歓迎です!(詳細はメールにてお伝えします)

 

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