ブログ【日本代表の正GKは、なぜ西川選手ではなく、川島選手なのか?】に対するコメントへの回答。


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前回ブログ☞【日本代表の正GKは、なぜ西川選手ではなく、川島選手なのか?】に対して、数えきれないほどのコメントを頂きました。コメントを下さった皆さん、ありがとうございました。

誹謗中傷もたくさん届きました。しかしそこは、僕自身も本名を出して活動をしている限りはこういう誹謗中傷を受けるリスクも当然ありますし、誹謗中傷も自分が分からない視点を教えてくれる「貴重なご意見」として受け止めさせて頂きました。

今日は、皆さんから寄せられたコメントに対しての回答を行わせて頂きます。あまりにもコメントが多過ぎるため、時間の関係上、残念ながら全てのコメントにお答えする事はできませんが、せっかく皆さん、お忙しい中、長文のブログを読んで送って下さったコメントですので、その中から一部を選びまして、魂込めて回答させて頂きます(今回、回答できなかった方々、申し訳ございません。悪しからずご了承下さい)。

 


 

<コメント1>

西川はレベル「6」じゃない。レベル「8」のGKだと思う。

 

<回答>

コメントありがとうございます。

仮に西川選手がレベル「8」のGKなら、今頃、英プレミアリーグやスペインリーグでプレーしていると思います。また、日本代表でもザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチ…誰が監督になっても正GKに間違いなく選ばれています。

オマーン代表GKのアル・ハブシは、日本よりも弱い国でプレーしていたにも関わらず、英プレミアリーグに引き抜かれて活躍しました。もしレベル「8」のGKがいたなら、それがどの国のGKであれ、世界のスカウトが見逃すという事はありえません。またザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチと世界的にも一流の監督たち3人が3人とも、目の前にレベル「8」のGKがいて、その実力を見抜けないという事も現実的には考えられません。

レベル「8」と、Jリーグの試合のプレーの採点が「8」なのは異なります。Jリーグの試合のプレーの採点が「8」のGKと、英プレミアリーグの試合の採点が「8」のGKは、同じ採点「8」でも、「レベル」は全く異なります。なぜなら、それぞれのリーグの「レベル」自体が異なるからです。

 


 

<コメント2>

(西川選手のキャッチングの動画に関して)リスク回避のためにあえて下に落としてキャッチするという技術もあるのでは?また練習と試合は違う。練習だけの動画を見ても分からないのでは?

 

<回答>

コメントありがとうございます。

その通りです。その技術は実際にありますし、とても重要です。しかし、あの動画で西川選手に蹴られた強度のボールであれば、W杯レベル「7~10」のGKならその技術を使わなくても問題なく一発でキャッチするのではないかと個人的には分析しました(あくまでも僕個人の分析ですので、それが正しいとは限りません)。

>練習と試合は違う。練習だけの動画を見ても分からないのでは?

その通りです。練習と試合は違います。つまり「試合は練習よりも難易度が高い」=「練習でできない事は試合では絶対にできない」…となります。監督もGKコーチもまずは「練習」でのプレーを見てそのGKの「GKとしての能力」を評価して試合で起用するかどうかを決めるので、練習の中から「試合でもできる」という事を監督やGKコーチにアピールしないと、なかなか試合出場のチャンスは巡ってこなくなってしまいます。

練習だけの動画を見たのでは当然ながらそのGKの全てを分かる事はできません。ただここであえて練習の動画をもってきたのは、GKコーチの視点から分析すると試合よりも練習を見た方が場合によってはそのGKがもつ基礎技術などの「GKとしての能力」がより分かる事があるからです。僕もそうですし他のGKコーチもみんなそうだと思いますが、だからスタジアムにGK分析に行く時は、必ず試合前のウォームアップから見て基礎技術などの「GKとしての能力」をチェックします。

 


 

<コメント3>

「静」の西川、「動」の川島。派手なセービングを見せる川島に対し、目立たない好プレーが多い西川は良さが監督に伝わらず損をしている。

 

<回答>

コメントありがとうございます。

ザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチ…これだけ世界的にも一流の監督たちが、西川選手の良さを見抜けないと思いますか?彼ら3人の監督の下で働いている一流のGKコーチたちが、西川選手の良さを見抜けないと思いますか?監督もGKコーチも川島選手と西川選手の良さも悪さも全て分かった上で、「どちらのGKならより失点を減らせるか」「どちらのGKならよりチームを勝利に導けるか」を考えた結果、「川島選手」を選択してきたのです(これまでは。これから先は分かりません)。

 


 

<コメント4>

具体的に川島と西川の差が何なのか書かれていないので分からない。

 

<回答>

コメントありがとうございます。

長文になり、分かり難くなってしまったかもしれません。

僕は川島選手と西川選手の「差」として根本的な「GKとしての能力」と書きました(生まれ持った才能も含む)。そしてこの「GKとしての能力」とは=「簡単に言うとキャッチング能力であったり、セービング能力であったり、シュートストップ能力であったり、身体能力であったり、瞬発力であったり…」と書きました。

「キック」や「攻撃の起点となれるプレー」などは確かに西川選手の方が川島選手よりも上かもしれませんが、それも含む「GKとしての能力」全ての総合力=「レベル」では、川島選手の方が西川選手よりも上だという分析です(あくまでも僕個人の分析ですので、それが正しいとは限りません)。

文字数制限や時間の関係もあり、キャッチング能力、セービング能力、シュートストップ能力、身体能力、瞬発力…などの「GKとしての能力」を1つ1つ細かく比較する記事は書けませんでしたが、その代わりに添付した動画を見て頂ければ、両者の「GKとしての能力」の「差」を少しでも皆さんに分かって頂けるかと思いました(現場のGKコーチの視点からこの動画を見ると、その「差」がハッキリと分かるからです)。

前回のブログだけでは「差」が分からなかったという方のために、今後、時間がある時に、1つ1つの「GKとしての能力」を比較する記事も書ければと考えています。ただ、この作業は膨大な時間と労力を要しますので、いつ書けるかは分かりません。その点は悪しからずご了承頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

 


 

<コメント5>

川島がチョンボしてる時のレベルが「4」なら、総じてレベル「6」を出せる西川の方が安定してて上では?

 

<回答>

コメントありがとうございます。

皆さん「川島選手のチョンボ時=レベル4」、「西川選手=総じてレベル6」と言われますが、僕は前回ブログに「西川選手のGKとしてのレベルは最高で『6』です」と書いています。「西川選手=総じてレベル6」とは、一言も書いていません。なので当然、西川選手もレベル「5」の時もあれば、チョンボをしてレベル「4」の時もあります。

そして「川島選手のチョンボ時=レベル4」ばかりがクローズアップされますが、レベル「7~10」のW杯に両者が出場した場合、最高レベル「7」の川島選手と、最高レベル「6」の西川選手とでは、チョンボが起こってレベル「4」になってしまう可能性は西川選手の方が高い…とザッケローニもアギーレも計算し、川島選手の方を重宝したのではないか?…という意味で書きました。

 


 

<コメント6>

仮に能力に絶対的な差があるとしても、クラブチームの試合に出ていないGKを出すほうがリスクがあるのではないでしょうか。

 

<回答>

コメントありがとうございます。

当然、リスクはあります。しかし、それでも川島選手が起用されたという事は、クラブチームの試合に出ていない現在の川島選手の状態を加味しても、それでも西川選手より川島選手が上だという監督やコーチングスタッフ陣の判断だったのだと思います。

 


 

<コメント7>

(イラク戦は)親善試合だし試合勘のない川島がどの程度できるかハリルも試したのでは?交代枠は既に決まっていたような気もするし、今回のイラク戦で起用されたからといって川島が上だと判断したと言えるのでしょうか。僕は今回の川島の出来を見て予選からは西川か東口が使われると思いますし、願ってもいますね。

 

<回答>

コメントありがとうございます。

>親善試合だし試合勘のない川島がどの程度できるかハリルも試したのでは?

それはもちろんあります。選手の現在の状態は監督として常にチェックしなければならないですからね。

>今回のイラク戦で起用されたからといって川島が上だと判断したと言えるのでしょうか

仮にイラク戦がW杯予選の3ヶ月前の親善試合だったのなら、確かに一概にそうとも言えないかもしれません。しかし、このイラク戦はシンガポールとのW杯予選の「5日前」に行われた親善試合です。そのような時期に川島選手を先発起用したという事は、そのままシンガポール戦でも川島選手を先発起用する意図があると考えるのが普通ですし、W杯予選の5日前の親善試合に川島選手を先発起用するという事=監督の中のGKの序列は現時点では「川島選手>他のGK」だと言えると思います。

>僕は今回の川島の出来を見て予選からは西川か東口が使われると思います

西川選手と東口選手はハリルホジッチが監督になってからの3試合の親善試合に一度も起用されていません。自らが監督になってから一度も試合で起用していないGKを、いきなりW杯予選のシンガポール戦から起用するというのは、常識的には考え難いです。ただ、全てはハリルホジッチが決める事なので、可能性はゼロではありませんが…。

 


 

<コメント8>

現時点での川島選手の最高レベルが7だったとして、そこに頼るのはどうなのでしょうか。次のW杯は2018年。川島選手は35歳です。確かに世界ではこの年齢でも一線級で活躍するGKはいます。川島選手はシュートストップは優れたものを持っていると思います。しかしそれは経験によるポジショニングによる巧さ、もしくは反射神経によるものであり、試合勘がなく、またベテランの域に達しつつある現状では、次のW杯は厳しいのではないかと思います。W杯に出続け、海外でもプレーしていた川島選手の国際経験は素晴らしいものでありますが、川島選手は代表に初めて招集された時から今のような素晴らしいプレーをしていたのでしょうか。フル代表での国際経験は、それこそJリーグでプレーしていては積めず、W杯やそれに準ずる大会でなければ得られないものだと思います。今後の日本代表の事を考えると、次のW杯で29歳になる権田選手の起用、その下の年代があまり育ってないことは危機的な状況だと言えますが、下の年代の櫛引選手、牲川選手と言った若手GKの育成というのも今から始めていってもいいのではないかと思います。

 

<回答>

コメントありがとうございます。

>(川島選手は)試合勘がなく、またベテランの域に達しつつある現状では、次のW杯は厳しい

ハリルホジッチがそう判断すれば、正GKは川島選手から変わると思います。そこはあくまでも監督の判断です。そして、ブログにも書きましたが、川島選手が高齢になって能力が衰える、あるいは試合勘の関係で能力が衰える…という事が続いてレベルが「5」以下に落ちれば、他のGKにもチャンスは出てくるでしょう。

>川島選手は代表に初めて招集された時から今のような素晴らしいプレーをしていたのでしょうか

初めて招集された時ではありませんが、川島選手は控え以下が濃厚だった南アW杯直前のイングランドとの親善試合に岡田監督に突然、先発に抜擢され、それまでW杯予選では全くプレーしてなく代表での経験はほとんどなかったにも関わらず、ランパートのPKを止めるなどスーパーセーブを連発して強烈なインパクトを残して実力を証明し、そのまま南アW杯でも楢崎選手から正GKの座を奪ってベスト16入りに貢献しました。

西川選手も権田選手も、これまで代表で全く試合出場の機会がなかった訳ではありません。もし西川選手と権田選手がイングランド戦の川島選手のような強烈なインパクトを残せて自身が「川島選手より実力が上だ」という事を証明できていれば、どこかで正GKを川島選手から奪えていたでしょう。実際にそのチャンスはあったのです。しかし現状ここまでは、西川選手と権田選手が与えられたチャンスの中で、そのような強烈なインパクトを残して「川島選手よりも実力が上だ」という事を証明する事は残念ながらできませんでした。だからザック時代もアギーレ時代も、正GKは川島選手から変わりませんでした。しかし今後、西川選手や権田選手が再びチャンスがきた時に強烈なインパクトを残して「川島選手よりも実力が上だ」という事を監督に証明する事ができれば、正GKは変わるでしょう。

>フル代表での国際経験は、それこそJリーグでプレーしていては積めず、W杯やそれに準ずる大会でなければ得られないものだと思います

>下の年代の櫛引選手、牲川選手と言った若手GKの育成というのも今から始めていってもいいのではないか

チャンスは何もせず与えてもらうものではなく「自らの実力で引き寄せ、掴む」ものです。前述の川島選手のイングランド戦の例を挙げると、岡田監督が川島選手にチャンスを与えようと思った理由は、練習中に川島選手が非常に良いプレーをしていたからだったそうです。川島選手はチャンスを「自らの実力で引き寄せ、掴んだ」のです。櫛引選手や牲川選手は素晴らしい素質をもつGKですので、あとは川島選手のように、監督からチャンスをもらえるよう、そのチャンスを「自らの実力で引き寄せ、掴む」事が大切です。その過程がないのに闇雲にチャンスを与えると、育成のための育成になってしまい、「本当の意味での育成=勝利に繋がる育成」にはならないと思います。

本来なら、川島選手が衰えレベルが「5」以下に落ちてから他のレベル「6」のGKが正GKの座を奪う…という状況ではダメなのです。なぜならそれでアジア予選は突破できるかもしれませんが、レベル「7~10」のW杯では通用しないからです。

だから僕自身も、川島選手の最高レベル「7」を超えるレベル「8」以上のGKが日本から出てきて欲しいと切に願っていますし、そのために現在の活動を行っています。なぜなら、日本がW杯でベスト4以上に進出するには、レベル「8」以上のGKの存在が必要不可欠だからです(昨年のブラジルW杯を見ても、ベスト16以降はGKのレベルがもろに勝敗を分けています)。

 


 

<コメント9>

初めまして!面白いコラムだったのでコメントさせてもらいます。僕は西川選手が昔サンフレッチェにいたのでその頃から川島選手と何が違うのかどこが劣っているのかとよく考えてました。端的に言いますと川島選手はある程度守備的で相手がひいてシュートコースが制限された状態だと日本一のGKになると思います。フィジカル能力が高いので単純な横っ飛びハイボールの対処は素晴らしいですね。対して西川は当たり前ですがポゼッション型のチームだと活きます。球の配給、スペースをカバーする飛び出し(ノイアー的な)、パワーでは勝てませんが総合的な機動力は西川の方が上ですね。そしてコラムではチョンボと書かれてましたがこれは瞬間的な状況判断能力または創造性の低さからくる思考停止、川島選手の大きな弱点ですね。前回のWカップでもコートジボワール戦でサイドからクロスを入れられそのシュート密かにファンブルしてますw僕の私見ですが選手としての能力はほぼ同じです。タイプがあまりに違いすぎるので比較は難しいですが2人の間に差があるとすればより川島のほうが凡庸性が高く西川はより複雑なんですね、代表では後方からのポゼッションは難しすぎるのでさほどやりませんし、それと単純に経験の差。こんな感じかと長々とすいませんでした!

 

<回答>

コメントありがとうございます。

素晴らしい分析をされていますね。当然ながら僕の分析はあくまでも僕個人の分析であって、それが必ずしも正解ではありません。重要なのは、GKの注目度が低く、GKがミスをしても良いプレーをしてもメディアではスルーされ、GKの重要性が認知されていない日本において、こうして国民がGKに注目して真剣に分析と議論をする事だと思います。それを長年、繰り返す事で日本で真の「GK文化」が根付き、その事が日本のGKのレベルアップに繋がると信じて現在の活動を行っています。

>西川はより複雑

ザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチ…これだけ世界的にも一流の監督たちですから、当然、そういう西川選手の複雑な長所も見抜いていますし、評価もしています。その上で、ここまでは3人の監督が3人とも、川島選手を正GKに選んできました。しかし、西川選手には今後もそういう自身の長所を信念をもって貫いていって欲しいですし、いつか代表監督にも認められる日がくる事を願っています。

本当に重要なのは「川島選手VS西川選手」の勝者が誰なのかではなく、W杯でベスト4以上に行くために、日本からレベル「8」以上のGKが出てくる事です。それが川島選手になるのか、西川選手になるのか、あるいは全く別のGKになるのかは分かりませんが、レベル「8」以上のGKが日本から生まれるよう、これからも自分たちを含めて日本サッカー界の全ての人間が力を合わせて全力で活動していきましょう!

 


 

最後に。読者の皆さんへ。

もし、絶対的な自信をもって「西川選手の方が川島選手よりも上で、川島選手を起用してきたザッケローニもアギーレもハリルホジッチも全ての監督が間違っていた」という事を論理的に実名を明かして説明できる方がいらっしゃれば、ぜひ僕も自身のGKコーチとしての勉強と成長のためにその方のご意見を聞いてみたいので住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記の上にご連絡を頂ければ幸いです。

 

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