どうも、みなさん。Yojiです。まだ日本に居ます。
実は、修理して直ったPCが、再びブチ壊れる!…というハプニングが起こりました。ありゃりゃの展開です。
前々回の記事「『笑顔』が導く奇跡…。」の「続きが気になる!」というコメントを、各方面よりたくさんいただきましたので、今日はその続きを書かせていただきます!
我らがLenca(レンカ)は、ホンジュラス・プロサッカー2部リーグの後期チャンピオンとして、ナショナルリーグ(1部リーグ。日本のJ1に相当)昇格を賭け、前期チャンピオンとの最後の対決…「グランド・ファイナル(以前のJリーグのチャンピオ・シップに相当)」に臨みました。
そして、前々回の記事でも書いたように、その第1戦(ホーム)に1-0で勝利。アウェーでの第2戦に「引き分け」でもナショナル・リーグ昇格が決まる!…という状況まで辿り着きました。
半年間、僕の頭を悩ませてきた「書類問題」も、第1戦の3日前に、奇跡的に解決。試合に出場するために必要な書類は、今、ここに全て揃いました。
その第1戦では、今季、ここまで書類問題でただの1度も試合メンバー入りできなかった僕を、監督はメンバーに加えました(出場機会は無し)。全く予想外な出来事でした。
こうして迎えた、正真正銘「最後の闘い。」…2部リーグ・グランド・ファイナル第2戦。
以前の記事でも書いた「一発逆転代打サヨナラ満塁ホームラン」は、果たしてあるのか!?
グランド・ファイナル第2戦、前日。試合メンバー発表。
そこに、僕の名前はありませんでした。
レンカのGKは、僕を含め3人。この最後の闘いまでスタメンで出場してきたGKのメンバー入りは、まず決定事項です。残るもう1人のGK枠を、僕はあの「酒飲みGK」と争いましたが、監督が選んだのは、僕ではなく「酒飲みGK」でした。
監督の気持ちは理解できます。
僕は書類問題もあり、ここまで半年間、ただの1度も試合に出場することができませんでした。
逆に「酒飲みGK」は、開幕当初はスタメンGK。結果も出していたし、これまで5年間ホンジュラス・2部リーグでプレーしており、実績も経験もある。
僕も、今まで日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス…と渡り歩いてきた中で培った経験は負けてるとは思わないし、実力的にも負けてるとは思わないけど、やはり大事な「最後の闘い」を闘うにあたり、これまでホンジュラスで確実な実績を残しているGKの方が、僕より計算できる…と監督が判断することは、ごく自然なことでもある…と、自分の中で気持ちを整理しました。
しかし、それと同時に、チームが一丸となって闘わなければならない大事な試合において、酒を飲んで、チームを放ったらかしにし、やる気も感じられないようなGKをメンバーに加えることは、チームの士気を乱す…という面においても、少なからずリスクがあることだと思ってました。
実際、この「酒飲みGK」は、グランド・ファイナル第2戦の前々日の練習でも、「体がダルい…。やる気が沸かない。アウェーの第2戦に行きたくない…。」と発言し、GKコーチから「そんなので勝てると思っているのか!?」と怒られていました
だから、自分がメンバーに選ばれなかったことは、もちろん悔しかったです。歯がゆかったです。けど、ここまできた以上は、もう第2戦で良い結果を出し、チームが1部リーグに昇格することを願うだけです。
そのグランド・ファイナル第2戦が、ついにやってきました。
僕はメンバーに選ばれなかったため、「Yoji家」のあるProgreso(プログレッソ)から、近所の家でラジオを聴きながら、チームの1部昇格を願うこととなりました。
キックオフ前。メンバー発表。
ラジオのスピーカーから聞こえてくるレンカのスタメンを聞いた時、僕は自分の耳を疑いました。
「え!!!???」
監督は、今ままで献身的で真面目なプレーでチームに貢献してきたある選手の代わりに、これまでただの1度も出場機会の無い選手を、スタメンに大抜擢したんです。
ただ「これまでただの1度も出場機会の無い選手。」というだけなら、まだ理解できました。
しかし、この「代わりにスタメン出場した選手」は、「これまでただの1度も出場機会の無い選手。」であるだけではなく、「チーム1、練習中からやる気が感じられない、傲慢で雰囲気を乱す選手。」だったのです。しかも、技術も高いわけではない。
誰がどう見ても、この選手起用は「予想外」であり、理解できないものでした。
「大事な闘いに、なぜこの選手起用を??」
正直、「これで本当に勝てるのか!?」と思いました。
…というのも、技術がどうこう言う問題ではなく、「酒飲みGK」や、今回スタメンに大抜擢された選手は、やる気すら感じられないような選手で、チームの雰囲気を悪くしてたし、不条理な問題も起こしていたし、そういう、いわゆる「負のオーラ」を持った選手がメンバーにいるチームが、本当に良い結果を残せるのか、大いに疑問を感じたからです。
そんな中、試合はキックオフしました。
その前半35分…。
先制点は、レンカでした!
これで、2試合トータルスコア「2-0」でレンカリード…。相手チームが勝利するには、最低でも「2得点以上」しなければならない状況になりました。
今季、ここまでレンカは公式戦19試合を闘い、2失点以上した試合が、ただの1度もありませんでした。
…レンカが「ナショナル・リーグ(1部リーグ)昇格」に、王手をかけた瞬間でした。
…ところが、前半終了1分前……。
相手CKに、前に出てパンチングしようとしたレンカGKが、足を滑らせ転倒…。
無人のゴールにヘディング・シュートをブチ込まれ、同点に追いつかれてしまいました。
それはまるで、先日のW杯「日本VSオーストラリア」の、オーストラリアの同点ゴール…スローインにGK川口選手が反応するも、ボールに触れず、無尽のゴールに蹴り込まれた失点…を彷彿とさせるような失点でした。
この日、出場したレンカのGK(酒飲みGKではない)は、雨でぬかるんだピッチ状況だったのにも関わらず、「取替え式」のシューズではなく、晴れた日用の「固定式」シューズを履いてのプレーでした。
「雨の日は取替え式シューズ。」という、サッカー界の鉄則を無視した、基本的な準備不足が招いた失点でした。
こうして、前半が終了しました。スコアは「1-1」ながらも、第1戦で「1-0」と勝利しているレンカは、2試合合計スコアで、まだ「2-1」とリードしています。
このまま試合終了すれば、レンカの1部リーグ昇格が決まります。
そして、後半のキックオフ。
その後半、先に点を奪ったのは……………
何と、相手チームでした。
これで、2試合合計スコア「2-2」の同点に追いつかれてしまいました。
正に「まさか!?」の展開。
今まで、ただの1度も「2失点以上」したことのなかったレンカが、最後の最後の試合で、初めて、「2失点」を喫してしまったのです。
それでも、まだ2試合合計スコアは「2-2」の同点です。レンカの実力からしたら、充分、勝ち越しゴールを奪えます。
こうして、試合は同点のまま、後半残り5分のところまできました。
ここで、「信じられないこと。」が起こりました。
相手チームの、後半途中から出場した選手が、レンカゴールを目指してドリブルを開始。それを抑えにいく、レンカDF…。
しかし、その直後、そのレンカDFが足を滑らせ、転倒……レンカGKとの1対1………
ゴール……。
まさかの「3失点目」。
とうとうレンカは2試合合計スコア「2-3」と逆転されてしまいました。しかも、試合終了5分前…。
この失点も、1失点目のGK同様、シューズの準備不足による、転倒が原因でした。「一発逆転代打サヨナラ満塁ホームラン」を、逆に相手チームに食らった瞬間でした。
…………。
ラジオの前で、言葉を無くすYoji。それでも、最後の5分間に望みを託し、レンカの勝利を心から祈りました。
「奇跡よ、起こってくれ!!!!」
しかし、そのまま試合終了…。
W杯「日本VSオーストラリア」の悪夢の再現のような、信じられないような逆転負け。
この瞬間、レンカの「ナショナル・リーグ昇格」の夢が潰えました。
翌日。
未だに、レンカの負けが信じられない自分がいました。
レンカはここまで、昇格する者だけが持つ「オーラ」を持っていました。昇格するチームの「流れ」というものが、確かに存在していました。
それが、最後の最後の試合だけ「ひょこっ」と負けて、昇格の「夢」が閉ざされた……。
どうやっても、それが現実の出来事だと、信じられない。ひょっとして、ラジオが壊れていたんじゃないか?何か、悪いジョークだろう??
新聞をめくってみます。
そこには、確かに、レンカの敗北を告げる記事が掲載されていました。
……それでも、まだ信じられない。
この新聞が間違いだろう??印刷ミスだろう??情報の間違いだろう???
2日後…。
グランド・ファイナル第2戦のTV放送がされました。
僕は、近所のおばちゃんの家でTV観戦させてもらいました。
もう、これは終わった試合。結果は出ている。その結果は変わらない…。
しかし、TVの前で「それでもレンカが、実は勝ってるんじゃないか??」と勝利を信じて観戦するYojiがいました。
前半レンカが先制点を奪った時は、これがすでに終わった試合だと分かっていても、「やっぱり、レンカが勝つんじゃないか!?」と期待が膨らみました。
…しかしその後、立て続けにレンカが失点していく映像を目の当たりにして、そこでようやく、
「レンカが負けた。」
ことが現実のものとして、僕の心の中に受け入れられました(受け入れざるを得なかった)。
レンカは、最後の最後で、「1部リーグ昇格」を逃しました。
自分の中では「日本代表」になるためにも、ここで「1部リーグ」に昇格することは、絶対に必要なことでした。必要不可欠でした。
それに、自分の中で、1部リーグで闘うイメージもできていました。
だからこそ、こうして突然、1部昇格の道が閉ざされてしまい、大変、ショックを受けたし、「これからどうしよう…?」と、頭の中で整理ができませんでした。
夜、眠る時も、そのことを考える日もありました。それは、今でも変わらないかもしれません。
人生、何が起こるか分からない……。
まさか、こんなことになろうとは、夢にも思ってなかった…
しかし、今までの僕の人生を振り返ってみると、「こうなりたい!!」と思っていて、なれなかった後、必ず「こうなりたい!!」と思っていたこと以上の展開が、その先に待っていました。
大学卒業後…。日本でJリーグに入れなかった後、訪れた、中国行き…。
アメリカでプロになるために「3度目の渡米」をするも、予想だにしてなかったホンジュラス行き、そして、そこでプロ契約…。
ホンジュラスに上陸してからも、最初は「レアル・エスパーニャ」に合流するはずが、ひょんとしたことで「マラトン」に合流することになり……、今に至っている。
必ず、「想像以上」の「幸せ」が、自分の人生には起こってきました。
だから、例えレンカで「1部昇格」を逃したこの状況でも、その先には「レンカで1部昇格」すること以上の素晴らしい「幸せ」が待っていることでしょう。
それに、「笑顔」で人生を送っていれば、自分にとって必ず「ベスト」なことが身の周りに起こるのだから、裏を返せば、「1部リーグ昇格」を逃したことも、今の自分にとっては「ベスト」な出来事だったのでしょう。
そもそも、こんな「何が起こるか分からない。」…ワクワクするような人生なんて、楽しいじゃないですか!!!こんな人生に巡り合えたことに、そして、それを支えてくれている、全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。
さあ、今後、どんな「幸せ」が待っているのか!?
もちろん、若干の不安もありますよ。
けど、これまでも「笑顔」で、「不可能」を「可能」にしてきたんです。
「笑顔」があれば、何でもできる!!!!
これから僕の、新たな人生が始まります!!!!
※中国にて。この道の先に、何が待っているのか??分からない…。だからこそ、楽しい!!
人生、何が起こるか分からない。…だから、楽しい!
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お久しぶりです!
大どんでん返しなこの展開、まるでYojiさんが主役のサッカー漫画を見ているかのようですね。とりあえず、“ホンジュラス編First Season” おつかれさまでした。まずは日本で疲れを癒してください。
レンカ昇格ならず、見ているこっちは非常に悔しい気持ちですが、Yojiさんが示した将来への希望に、次なる展開への期待がふくらみました。次なる舞台でも、とことん楽しんじゃってくださいね♪
\’\’例えレンカで「1部昇格」を逃したこの状況でも、その先には「レンカで1部昇格する」以上の素晴らしい「幸せ」が待っていることでしょう。\’\’
その通りです!先のことまですべて予想通りになる人生なんてありません。けど、そこからもっと素晴らしいものに出会ったり、大事なことに気付いたりと、こういったことはよくあると思いますwお互い挑戦者でありましょう!
こんばんわ。Yojiさん。
更新せかしてすいませんでした。。。
そうですか・・・まさに、タイトル通りですね。
Yojiさんの、「新たな始まり」を笑顔で応援したいと思います!
今回の記事でも「オーラ」にちょっと触れてらっしゃいますが、
前回のコメントで私が言いたかったのも、まさに「オーラ」なんです。
スポーツ選手が見せてくれる、「オーラ」の輝きが見たくて
にわかスポーツファンはTVの前にいるのです(笑)
この写真はインパクトですね、確かにyojiさんの言う通りで、人生はその先を分からないからこそ、魅力だと感じて、楽しく前に進めます。
予想もしなかった展開!!実はずいぶん前に読んだのですが、チームの結果に言葉を無くしてしまって、コメント控えていました。
なんで監督は、そういう選手を使ったのでしょう?という疑問はありますが、そう言っても誰にもわからないし、終わってしまったことですのでこれ以上言いません。反面教師ですね。
私たちはこれからの生活の中でその監督の犯したミス?を教訓にしていけば、そして笑顔でいればきっと素晴らしい将来が切り開けると信じています!
本当に残念です。レンカが負けたことはもちろん残念なのですが、その負ける要因のひとつとなった靴の準備不足、これがもっと残念に思います。靴の準備不足はひとりひとりが気をつければ防げたものだと思います。気持ちを切り替えてやっていきましょう!
仙子さん。
なかなか良い写真でしょう。北京の天安門の中です。やはり中国はスケールが大きいです。
yojiさん、ごめんね、この間に私のブログはちょっと変だったので、書き込みできなかったでしょう。もう大丈夫でしたよ。それは美味しかったわ。とにかく、何でも掛けて食べます。今日の夕飯も冷麺にかけて食べました。
もう辛くて辛くて、堪らないほど好きです。
今度、中国に来たら、是非大連に来てください!招待しますよ。