【GK論】何歳になっても常に「進化」し続けなければ生き残れない厳しいプロの世界で、21年間、生き残ってきた39歳GK南雄太選手。


 

そのプレーは、あの「伝説のGK」イギータを想起させました。

 

(下に続くdown

 

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★前回記事は!⇒『【GK論】「最重要改善ポイント」は?サンフレッチェ広島GK大迫敬介選手の「プロデビュー戦」を振り返る(VSチェンライ・ユナイテッド)』(☜)

 

 

何歳になっても、常に「進化」し続けなければ生き残れない、厳しいプロの世界

2019年2月24日(日)

J2、開幕戦。V.ファーレン長崎VS横浜FC。

 

PA外の高い位置からビルドアップに加わって攻撃を組み立て、守備でもDF裏を広範囲にカバー。

このプレーを行っていたのは、今年「プロ22年目」40歳を迎える横浜FCの守護神にしてキャプテン…南雄太選手でした。

 

基本的にGKの後ろには誰も味方はいません(カバーに回ってもらえた場合は除く)。

こうしたプレーは1つのミスで即失点の「リスク」があります。よって、GKにかかる精神的プレッシャーも非常に大きい。

しかし、だからと言って、「リスクがあるから」「怖いから」「じゃあ、やらない」という訳にはいかない。なぜなら、これはおそらく横浜FCの「戦術」だから。

自分の得意、不得意に関係なく、どんなプレーであっても、選手は監督が「求めるもの」を、高いレベルで遂行しなければなりません。もし、できなければ、ポジションを失ってしまう…。

 

何歳になっても、常に「進化」し続けなければ生き残れないのが、厳しいプロの世界

そんな「厳しいプロの世界」で、21年間、己を進化させ続けて生き残ってきたのが、GK南選手なのです

 

 

「凄み」を感じたプレー

ミスなく完璧にプレーできれば良いですが、プロと言えども「人間」…ミスは、いつか必ず出てきます。それはノイアーでも同じ。

特に、横浜FCのような戦術を採るチームなら、PA外でのGKの「事故」は起こりやすい。1990年イタリアW杯で、イギータがカメルーンのロジェ・ミラにPA外でボールを奪われて失点してしまったように…。

もちろん、ミスをしないのが理想ですが、重要なのは「ミスの後に、どうするか」。これはずっと、過去記事やTwitter(☜)でも述べてきました⇩

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前半18分。PA外の高い位置で、バウンドボールをダイレクトで右サイドにパスした南選手でしたが、このパスを相手選手にカットされてしまう…。

 

僕が注目したのは、「この後」でした。

 

PA外の高い位置に居たため、ゴールはガラ空き。大ピンチです。

しかし、ここからの対応が素晴らしかった

 

マインドも含めて素早く切り換えると、冷静かつ迅速にゴールまで戻ってポジショニングを取り直し、最後はPA内から放たれた強烈なシュートを、正面で「難なく」処理したのです。

 

通常、ミス後は焦ってテンパってドタバタしてしまったり、それにより、さらにミスを繰り返してしまう事が多いもの。

そうなると、「流れ」は相手に渡ってしまう。GKのプレーは、良くも悪くも「流れ」に大きな影響を与えますからね。

ともすれば、一気に「流れ」を長崎にもっていかれてしまいかねない状況。

 

が、南選手は、長崎にいきかけた「流れ」を、直後には自らの対応で断ち切ってみせた

シュートを「難なく処理」した事で、その後も「何事もなかったかのように」試合が進んでいったのです。

 

これには、思わず唸りましたね。南選手の「凄み」を感じました。

21年間のプロキャリアの中で、数々の修羅場をくぐり抜けてきた南選手だからこそ、成せる業。

「大丈夫だぞ、何ともないぞ」というオーラが、チームに安心感を与えていました。あの状況で、このオーラは、なかなか出せるものではありません。

 

もう1つ言うと、南選手のこの一連のプレーの前に、味方選手がトラップミスしてクリアーを相手にカットされています。それでも、南選手が高い位置をとっていたからこそ、GKが味方のミスをカバーできた。

ここから無理せずロングボールを蹴る事もできますが、あそこで「つないでいく」のが、現在の横浜FCの戦術なのだと思います(味方にもパスを受ける動きが欲しかった…)。

 

横浜FCは終盤に退場者を出した(これが痛かった…)直後に失点し敗れてしまいましたが、南選手の「進化」と「凄み」を見た一戦でした。

 

 

残り少ない「黄金世代」の「希望の星」。11年ぶりに南選手をJ1で見たい

南選手は、小野伸二選手、稲本潤一選手などと同じ、あの「黄金世代」の1人です。

高校時代には、静岡学園高校で1年生で正GKとして全国高校サッカー選手権大会優勝。1999年ワールドユース(現U-20W杯)では、正GKとして準優勝という歴史的快挙を成し遂げる。柏レイソルでも高卒ルーキーで正GKを奪取し、長年に渡って活躍。

僕も同い年ですが、日本の同世代のGKにとっては、南選手は高校時代から正に「スター」でした。

 

そして、現在。

日本サッカー史上に燦然と輝く「黄金世代」ですが、小笠原満男選手も昨年をもって引退…。現役を続ける選手は、残り僅かとなりました。

そんな中、今年40歳ながら、未だにプロの過酷な生存競争に勝ち抜いて第一線で活躍し続けている南選手は、「黄金世代」の「希望の星」なのです。

僕自身、同い年として、南選手の活躍には、本当にいつも「希望」と「勇気」と「力」をもらっています

 

そんな南選手を、どうしても…どうしても、また、「J1」の舞台で、見たい。

 

2009年に柏を退団後、9年間、J1でプレーしていない南選手。

昨年(2018年)は、10年ぶりにJ1でプレーする絶好のチャンスを得るも、引き分けでもジュビロ磐田との決定戦に進めた東京ヴェルディとのJ1参入プレーオフで、AT6分目に失点を喫して敗れるという悲劇的結末で、J1復帰ならず…。

僕も見ていて本当にショックで言葉を失ったし、当事者である南選手のショックは想像を絶するものがあったと思います。

 

※⇩はその時の僕のツイートです。

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それでも、昨年の「悲劇」を乗り越え、今季は横浜FCのキャプテンとして、悲願の「J1復帰」に向けて、40歳を迎える今もなお、厳しいプロの世界で戦い続ける、南選手。

昨年のプレーを見ても、年齢による衰えは全く感じられません。この年になっても衰えが見られないのは「奇跡的」な事であり、長年、どれほどの鍛錬を積んできたのかと、脱帽させられます。

 

※昨年のヴァンフォーレ甲府戦のスーパーセーブ⇩ この試合も完封勝利に導く活躍で、チームに貢献。

 

 

しかも、南選手のスーパーセーブは単なるスーパーセーブではなく、「『ここぞ』という重要な場面で止める」スーパーセーブが多いのです。それを「さらり」とやってのける。

その上で、何歳になってもプレーの幅を広げて「進化」もしている。

そんな南選手の存在があったからこそ、昨年、横浜FCはJ1参入プレーオフまで勝ち進む事ができました⇩

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※⇩は2017年の南選手についてのツイート。

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来年こそ、南選手を11年ぶりにJ1の舞台で見られると、僕は信じています。

2020年。41歳でJ1のピッチに戻ってきて躍動する南選手の姿が、きっと見られる。

南選手の事を、心から応援しています!!!!!

 

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