【GK論】本当の「スーパーセーブ」とは?


 

本当の「スーパーセーブ」とは、一体、どういうものを言うのでしょうか?

Jリーグを見ていても、よく「スーパーセーブ」という言葉は使われますが、GKの動きや状況を詳細に分析してみると「実はスーパーセーブじゃなかった」って事も多い。

 

では、「本当のスーパーセーブ」と「実はスーパーセーブじゃない」…そこの「違い」は、何なのか?

 

今日は、このテーマについて述べていきたいと思います。

 

(下に続く)

 

「ライバルに勝ちたいGK」へ!グローブ

 

★前回記事は⇒『ロシアW杯2018のGL組み合せが決定!「4年前」の教訓を活かせるか?』(☜)

 

まず、こちらの試合。2017年J1第33節、鹿島アントラーズVS柏レイソルの一戦。0-0で引き分けた試合の中で、曽ヶ端準選手、中村航輔選手、両GKに好セーブが見られた、「GK好き」にはたまらない極上の試合となりました。

 

世間一般的には、中村選手の好セーブ連発が「スーパーセーブ」と大きくクローズアップされましたが、僕がより「凄み」を感じ、印象に残ったのは、上の動画「2:00」の、曽ヶ端選手が伊東純也選手との1対1を止めたプレー。

これこそが、僕の中では、この試合で両GKが見せたセーブの中でも、「最高のスーパーセーブ」です(中村選手のセーブも素晴らしいものもありましたが、あくまでも僕が個人的に「よりハイレベル」と感じたのは、曽ヶ端選手のこのセーブでした)。

その「理由」を以下のツイートで述べています。

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中でも、「特に重要」なのが、以下に述べたポイントです。

「ここ」こそが、「本当のスーパーセーブ」と「実はスーパーセーブじゃない」を分ける「境界線」となります。

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こうした観点から見てGKのプレーを分析した時、何が「本当のスーパーセーブ」で、何が「実はスーパーセーブじゃない」か、皆さんも、ぜひ、考えてみて下さい。

まあ実のところ、細かなところは考え過ぎず、結局はどんな形であれ「止めて」、試合で良い結果が出れば、それはそれで「スーパーセーブ」と言っても良い面もあるのですが…。

ただ、問題点(弱点や欠陥)があるのに改善せず、それを派手でアクロバティックな「実はスーパーセーブじゃない」で誤魔化していると、

 

1、2試合は良くても、他の試合では弱点を突かれて負ける

長丁場で見た時に、欠陥が致命的な失点を生み出し、チームの成績を落してしまう

さらには、「JリーグよりハイレベルなW杯本大会などになると、まるで通用しない

 

…という事態を必ず招くので、やはり見た目の派手さに惑わされず、しっかりとしたプレー分析は必要となる訳です。

 

この点は、サンフレッチェ広島の「対照的」な2人のGK…林卓人選手と中林洋次選手を見ると、よく分かりますね。

中林選手の方が、豪快で派手なアクロバティックなセーブが多い。けど、林卓人選手と比べて、どちらがより「ハイレベル」なのかは…?皆さんはどう思われますか?考えてみて下さいね。

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「実はスーパーセーブじゃない」のに、的確なGKのプレー分析がなされていないがために、「スーパーセーブ」だと語られてしまうプレーもあれば、

逆に、「本当のスーパーセーブ」なのに、何事もなく「さらり」と止めているからこそ、「スーパーセーブ」だとすら気付かれないプレーも多い。何という皮肉…。

 

ジュビロ磐田GKカミンスキーは、正にそうですね。

⇒『【GK論】細かすぎて伝わらない!けどハイレベルな磐田GKカミンスキーのプレーを見習おう!』(☜)

 

また、2015年に僕の中では「年間MVP」と言える出色の活躍でサンフレを優勝に導いた林卓人選手(☜)も、そうです。

⇒『林卓人は、優れているからこそ、語られない』(☜)

 

カミンスキーの場合、誰の目から見ても明らかな「スーパーセーブ」(☜)も多いですが、Jリーグの日本人GKと比べて、あまりにも能力が高過ぎるために「さらり」と止めている事も多いので、「気付かれていないスーパーセーブ」も、また多いのです。

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【動画】2017年J1第34戦(最終節)、ジュビロ磐田VS鹿島アントラーズ。カミンスキーはこの他にも良いプレーがあったのですが、あまりにも「さらり」と何事もなかったかのように止めているから、「見せ場」とさえ認知されず、カットされている…。残念です。

 

ただ、日本代表がロシアW杯のGLで対戦する事になった、カミンスキーの母国である「GK大国」ポーランド(☜)は、このカミンスキーをもってしても「歯が立たない」レベルの「お化けGK」がいる…という事実を、忘れてはなりません。

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欧州と日本で、「GKのレベル」がどれほど「違う」か?それは以下の権田修一選手のインタビューを見ても、明らかですね。オーストリア3部のSVホルンでプレーした経験がある権田選手曰く「Jリーグなら、どこでもプレーできる」レベルのGKが「欧州3部にはいる」のです。そして、そんなハイレベルな「お化けGK」が数え切れないほどいる欧州で、長年「1部リーグ」で、試合に出続けて活躍している川島永嗣選手が、いかに日本人GKの中で「飛び抜けた存在」(☜)か、お分かり頂けるかと思います。

 

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同じベルギーでも、FC東京の林彰洋選手がプレーしていたのは「3部リーグ」、E-1で日本代表に復帰した権田修一選手(☜)でさえ、プレーできたのはオーストリアの「3部~2部リーグ」で、サガン鳥栖に移籍する前には、ポルトガル2部リーグのテストに落ちている。

Jリーグでいくら活躍して実績を残しても、欧州では川島選手以外、「1部リーグ」に「所属する事さえできない」どころか「オファーさえこない」のが、日本人GKの世界における現状(☜)なのです。

 

※2017年J1ベストイレブンに選ばれるGKは、誰だ!?優秀選手に選ばれた3人のGK…曽ヶ端選手、中村航輔選手、カミンスキーの中から誰が選ばれるか、皆さんも予想してみましょう!⇩

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最後に。そんな欧州でも「トップ中のトップ」の英プレミアリーグのGKたちの「スーパーセーブ」動画を見ながら、お別れです。今日のブログで述べた「ポイント」を踏まえながら見ると、これぞ正に「本当のスーパーセーブ」であり、いかに「ハイレベル」かが、お分かり頂けるかと思います。この中には、同じアジアのGKライアン・マシュー(オーストラリア代表)も入っていますし、ぜひとも日本人GKも負けずに、近い将来、いつかこの中に日本人GKが入ってくる事を願っています。

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④≪「海外挑戦すべきか?」正しい【決断】を下せる「3つ」の方法〈後編〉 お金、治安、語学…目標はあるけど【決断】できない人へ

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