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ブログではこれまで触れた事はありませんでしたが、湘南GK秋元選手が今年、素晴らしいプレーを見せています(【Twitter】☜クリック!…では度々、触れてきました)。
秋元選手の「最大の武器」とは、一体、何なのか?
それは、現在、配信中の「アスリートナレッジ」の「GK分析」インタビュー記事【日本人GK最大の弱点は○○である(林卓人GK分析「後編」)】(☜クリック!)でもお話した、
「強シュートに負けない強さ」
…です。
この「強さ」をもつ日本人GKは、非常に少ない。秋元選手、川島選手、広島GK林卓人選手…この3人です(他にも「強さ」をもつGKはいますが、この3人が特出しています)。
詳しくはこちら【日本人GK最大の弱点は○○である(林卓人GK分析「後編」)】(☜クリック!)をご覧になって頂きたいのですが、ワールドクラスの「速くて重い」シュートを止めるには、反応の「速さ」、技術の「上手さ」だけでは足りません。
では、他に何が必要なのか?
それが、この「強さ」なのです。
「速さ」、「上手さ」、「強さ」
この3つが揃って、初めてワールドクラスの「速くて重い」シュートを止める事ができる。
しかし日本では「速さ」、「上手さ」ばかりに注目が集まり、なかなか「強さ」が話題に上がる事は少ない…。
一体、この「強さ」は、どれほど重要なのか?
「強さ」の重要性が顕著に現れたシーンが、前節のJ1リーグでありました。
それが下の動画「2:45」の、秋元選手のシュートストップです。
止めた後に上に上がったボールの高さや回転の激しさを見ても、いかにこのシュートが「強烈だった」かが窺い知れます。
あの強シュートを、あの至近距離から受けて負けない「強さ」。しかも受けたのは利き手ではない左手。秋元選手は「捨て身で読んで、それがたまたまコーナーになってくれた。みんなが走って戻ってきてくれたから。みんなの力だと思う」(☜クリック!)と謙遜しましたが、決して「たまたま」などではない。確かに先に動いていたので「読み」はあったかもしれないが、あの強シュートに負けない「強さ」=秋元選手の「最大の武器」があったからこそ、止める事ができたシュートでした。逆に言うと、秋元選手でなければあのシュートは止めれていなかった可能性が高い(他のGKなら「手に当たるもコロコロ…と後ろに転がって入って失点」となっていた可能性が高い)。
※2008年の北京五輪VSアメリカの失点(動画なし)。相手の放った強シュートをGK西川選手が抑えきれず、ボールは無情にも脇下を抜けゴールに転がっていく…。もちろん技術面など様々な要因がある失点ですが、「強シュートに負けない強さ」が世界と戦う上でいかに大切かを再認識させられるシーンです。
※1998年のフランスW杯VSクロアチアの失点(下の動画「5:30」)。こちらも技術面など様々な要因があるし、DFの股を抜けた至近距離からのグラウンダーのシュートで難しかったですが、手で触りながらも止める事はできなかった…。この失点からも「強シュートに負けない強さ」が世界と戦う上でいかに大切かを再認識させられます。
秋元選手がその「強さ」を発揮しているのは、何も上記の前節のスーパーセーブだけではありません。今年は本当にほぼ毎節、秋元選手の「強さ」がチームを救い、湘南に勝ち点をもたらしています。
その象徴的な試合が、下の動画の清水とのアウェー戦。
試合は湘南が2-1で勝ちましたが、秋元選手が幾度となくスーパーセーブでチームを救っていなければ、湘南は負けていた事でしょう。少なくとも4度はスーパーセーブでチームを救いました。その全てが秋元選手の「最大の武器」である「強シュートに負けない強さ」が遺憾なく発揮された「秋元選手ならでは」のスーパーセーブでした。
「強さ」以外にも、秋元選手は反応の「速さ」、きちんとシュートをセカンドボールをつめられる中央ではなく外に大きく弾き出す技術の「上手さ」も兼ね揃えています。
そう。秋元選手は前述の「ワールドクラスのシュートを止める条件」である、「速さ」、「上手さ」、「強さ」の3つ全てを兼ね揃えた数少ない日本人GKであり、日本において非常に貴重な存在なのです。
秋元選手のシュートストップに関して、もう1つ注目したのが「ポジショニング」(☜クリック!)。
秋元選手は正規のポジショニングではなく「ニア寄りのポジショニング」をとる事が多い。下の動画「1:50」など正にそれです。これは「ファーにシュートを誘い込んで止める」という狙いがあるのでしょう。シュートに対する反応に自信があるからこそできるポジショニングです。カーンもこれと同じようなポジショニングを現役時代とっていました。下の動画の清水戦のスーパーセーブ全てが、「ファー」に打たれたシュートを止めている事からも、秋元選手の「狙い通り」だったと言えます(本当に秋元選手が「意図的に」このポジショニングをとっているかは、本人にしか分かりませんが…。と言いますのも、今年の失点の中で、ニアではなく逆のファーにポジショニングがズレて決められたシーンがあったからです)。
ただ、今年の全試合を見ましたが、秋元選手はそうやって意図的にズラしたポジショニングの「空いているサイド」を突かれて失点しているシーンもいくつか見受けられるので、そこら辺を今後どう対応していくか?個人的に注目しています。
確かに「181cm」と身長が高くなく、ハイボールのミスからの失点が今年いくつか散見されるなど、そこに関しては不安もあります。
しかし、こと「シュートストップ」に関しては「ワールドクラスのシュートを止める条件」である「速さ」、「上手さ」、「強さ」の3つ全てを兼ね揃えた数少ない日本人GKであり、特に「強さ」はおそらく現在のJ1の全GKの中で「最強」。秋元選手のこの能力が日本代表の舞台で海外の強豪を相手にした時に、果たしてどれくらい通用するのか…?興味は尽きません。
日本では「理論」や「理屈」が多く語られますが、W杯レベルの試合では、時として理論や理屈では説明不可能なシュートが飛んできます(アフリカの黒人選手のシュートなど)。
そういう理論や理屈では説明不可能なシュートを、「野性的な反応」や「本能」で止めるのに長けているのが中南米のGK(☜クリック!…もちろんGKとしての技術やフィジカルなど高いレベルの能力のベースがあるのは大前提です)。秋元選手からは、そういう中南米のGKがもつ「野性的な反応」や「本能」のシュートストップを感じるんですね。理論や理屈を超越して、とにかくきたシュートを「止める」。これって日本では見逃されがちですが、実はGKにとって非常に重要な要素。秋元選手には、これもある。個人的に、日本で「中南米のGK」の匂いを感じる唯一のGKが秋元選手です。
まだまだ湘南サポーター以外の間ではその能力の高さをあまり知られていない秋元選手ですが、今後、全国的に脚光を浴びる日がくるのではないかと思っていますし、そうなる事を願っています。
※秋元選手の終了間際のスーパーセーブで勝利した湘南と、そのスーパーセーブにより敗れた川崎Fの対照的なコントラスト。秋元選手の高い能力は味方に「歓喜」を与え、敵に「絶望」を与える…。
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