※ 韓国人サポーターと共に…。ホンジュラス人サポーターは珍しいからか、どこでも大人気でした!!
※ ホンジュラス人サポーターと共に観戦!!
※ ついに選手、入場!!!!!(青がイタリア、白がホンジュラス)
※ ホンジュラス国歌斉唱!!!思わずジ~ンときました…(涙)。
※ 円陣!!さあ、キックオフじゃ!!いったれ、ホンジュラス!!
前半、試合開始早々…。ホンジュラスの動きは硬く、イタリアに立て続けにチャンスを作られます…。しかしGKのケビン・エルナンデスがファインセーブを連発し、ピンチを脱出!!ふ~…。(ファインセーブの動画は下)
これで落ち着きを取り戻したホンジュラスは、徐々に本来の力を発揮し始め、イタリアと互角の戦いを繰り広げます。高い個人技によるボールキープとドリブル、パス回しで、イタリア相手にもなかなかボールを奪われない…。チャンスも作る…。良い感じで試合は進んでいました。
※ FKを蹴るアミーゴ、エミル・マルティネス。スタメン・フル出場!!
ところが…。
「0-0」で迎えた前半終了「5分前」…。イタリアが一瞬のスキをつきミドルシュートで1点先制!!!アイヨ!!!…確かにファインゴールではあったのですが、ホンジュラスのDFとMFのプレスの遅れが原因となった失点でもありました。ゴールしたイタリア選手が前を向いてドリブルを開始した瞬間、「ヤバイ!!」って感じました…。
ただ、「0-1」で前半を終えれば、まだ勝てる可能性は充分にある…。
が…。
ここでホンジュラス永遠の課題…「集中力の欠如」が発揮されてしまい、1失点目の僅か「2分後」、今度はPKを与え、これを決められ「0-2」に…。その直後、前半終了のホイッスル…。最後の最後の「5分間」でまさかの「2失点」を喫してしまうという、悪夢のような試合展開で、後半を迎える事となってしまいました…。しかも、「カテナチオ」を相手に…。本当に、もったいないし、痛い!!
※ ホンジュラス人のちびっ子サポーターと。ホンジュラスの子供は、本当にカワイイ!!
ハーフタイムにジュースを買いに行くも、長蛇の列…。よって、後半開始のホイッスルには間に合わず、後半15分過ぎ、ようやく席に帰るも…。
その間にホンジュラス、すでに「3失点目」を喫する!!!おいっ!!しかも、またまたPK!!!ジュースを買いに行っていたので生で見る事はできませんでしたが、後でVTRを見る限り、1回目のPKも、2回目のPKも、正直かなり微妙な判定…。1回目は未だに何でPKなのか分からないし、2回目はむしろイタリア選手のダイブに見えるのだが…。ありえない!!…しかし「ありえない!がある!」のがホンジュラス…。本当に納得のいかない、2つのPKでした…。
これで、「0-3」…。
ただ、それでもこの日のホンジュラスは、最後の最後までゴールを目指して勇敢に戦いました。
※ 勇敢に戦うホンジュラスを尻目に、観客席で深い眠りにつく、中国人(中国人は、どこでも寝ます)。
後半、残り20分…。ここでようやく、「エース」で「背番号10」のラモン・ヌネェスが交代出場。…って言うか、何でスタメンじゃないの!?これにはホンジュラス人サポーター&メディアもマヂギレ!!
ラモン・ヌネェスが自らの突破とシュートでチャンスを量産し、後半、残り10分には、我がアミーゴ…エミル・マルティネスが相手ペナルティーエリア内で高速ドリブルでファールを誘い、PK獲得!!ヨシッ!!この展開、勢いなら、1点返せば2点目、3点目も狙える…。
が…。
オーバーエイジで今大会に参加し、昨年のゴールドカップで「得点王」を獲得したカルロス・パボンが、まさかまさかのPK失敗!!ええええええええ!!??信じられない!!勘弁してくれ!!いくら「ありえない!がある!」ホンジュラスと言えども、これはありえなさ過ぎるぞ!!
大事な大事な「W杯予選」においても過去、一切PKを外した事がなかったカルロス・パボンが、まさか…。この「PK失敗」がチームに与えた影響は計り知れず…。VTRを見たら、蹴り方自体、すでに変だった。ホンジュラス人サポーターたちは「激怒」というより、むしろ「唖然呆然」…。
こうして、「0-3」で試合終了。ホンジュラス五輪代表、大事な初戦で敗北を喫する…。
※ 試合後、PKを外したカルロス・パボンのガッカリとした様子…。
ホンジュラス最大の見せ場は、エミル・マルティネスが高速ドリブルでPKを獲得したシーンか…。ん~…悔しい!!…ちなみに最後に惜しいシュートを放ったDFカバイェロ(ウディネーゼなどでも活躍)は現在、中国リーグ「长春亚太」所属…。长春亚太では、他にもホンジュラス人選手が2人プレーしています。そして、エミル・マルティネスは「上海申花」で活躍中…。このホンジュラス五輪代表には、2人も中国リーグでプレーしている選手がいたのです(共にオーバーエイジ)。彼らは中国を知り尽くしてる…+ホンジュラスと中国の「相性」は良いので、今回の北京五輪にはかなり期待していたのですが…。
ホンジュラスGKケビン・エルナンデスのファインセーブ付きハイライトはこちら!!ちなみに1回目のPKは、この映像では何がどうPKと判定されたのか全く分かりません。2回目のPKはこの映像だとGKが相手FWを倒しているようにも見えますが、拡大映像をTVで見た際、GKの手はFWには当たっていませんでした。あまりに厳し過ぎる判定でした!!(激怒)
しかし、僕はまだ、希望をもっていました。…というのも、このグループではイタリアが一番強く、他のカメルーン、韓国も同様に、イタリアに勝つ事は極めて難しいと考えられる…(<カメルーンVS韓国>は「1-1」の引き分け)。ならば、このイタリア戦は落としても、引きずる必要はない。それに、2本の不運なPKで失点した以外は、イタリアと互角に戦っていたし、もしあの2本のPKが無くて、カルロス・パボンがきちんとPKを決めていれば、この試合は「1-1」の引き分けのはずだった…。確かに人生に「たら、れば」はありませんが、強豪イタリアと対等に渡り合ったという事実は自信にして良いし、次に繋がると信じていました。
※ 完敗を喫した試合にあり、最大の収穫は超美人女性(ロシア人)と写真を撮れた事でした。ハラショー!!
こうして、熱い1日は幕を閉じました。結果には本当に失望したし、メチャクチャ悔しかった…。同日、日本はアメリカに「0-1」と完敗を喫しましたが、忘れてはいけないのは、ホンジュラスはその強豪アメリカを破って、「北中米カリブ海地区の王者」に輝いているという事実…。それだけのポテンシャルが、このホンジュラス五輪代表にはある…。だからこそ、この結果が本当に悔しかったんです。
しかしこの日の試合、ホンジュラスは彼らの持ち味である「高い個人能力」を駆使した「見ていて楽しいサッカー」を世界にアピールできたと、僕は感じました。その証拠に、スタジアムに集まった中国人の観客は、ホンジュラスの素晴らしいプレーが出る度に拍手と声援を送り、ついには、
「洪都拉斯,加油!!!(ホンジュラス、頑張れ!!!)」
…の合唱まで起こりました。日本では「ホンジュラス」という国自体を知らない人さえたくさんいるし、中国でも決してメジャーな国ではない…。そんな小国・ホンジュラスに対して、スタジアムが一体となって温かい声援を送ってくれた…。中国人サポーターの心意気を感じ、僕は涙が出そうになりました。本当に、嬉しかったです。
マスコミで取り上げられる「過激な野次」だけが、中国人サポーターの実態ではない事を、今回、僕は知る事ができました。そして、全くの「第3者」である中国&他国の観客からの声援を引き出した、ホンジュラス五輪代表の魅力溢れるサッカー…。僕は彼らを、アミーゴたちを「誇り」に思います。
「ホンジュラスと共に闘う」日々が、幕を開けました!!!
※ 「眠れる獅子」、ついに目覚める…。
※ 写真がもっと見たい方は、こちら→「Radio América」!!(←ホンジュラスの有名ラジオ局) このサイトの中の「Ver Galeria」というところをクリックすれば、写真が見れます!!ちなみに、僕もいくつか登場してます。
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スポーツに審判問題は付き物ですよね。審判が目立つとがっかりさせられます。
北京では時折、他の競技でも審判のレベルが低い方がいるように見受けられました。
サッカーの場合、ワールドカップの審判は、「審判自体を競争」させることによって飛躍的にレベルがアップし、
ホームアウエーの差、人種差などが以前ほど感じられなくなったのですが・・・。
あと、日本のテレビでは他国同士のプレーをほとんど放送してくれません。
ホンジュラスの動画を今日はじめてみることが出来ました。
ありがとうございます。
「眠れる獅子」はいったい何をしに来たんだ?
パンツイッチョの勇気に感心します。
あごちさん。
コメントありがとうございます。
>「スポーツに審判問題は付き物ですよね。審判が目立つとがっかりさせられます」 …本当におっしゃる通りですね。審判のたった1つの誤審で、選手のこれまでの努力が全て台無しになってしまうような事は、絶対にあってはならないと思います。イタリアがホンジュラスより実力が上だった事は認めます。しかし、あの「2本のPK」は正直、認められません。「あれで今大会のホンジュラス代表は終わってしまった」と言っても過言ではないです。それくらい大きな影響を与えた判定でした。本当に残念です。
ただ、パボンがPKを外した事…。チャンスを決めきれなかった事…。これは紛れもなく、ホンジュラスの「実力」です。前述の「2本のPK」も痛かったですが、「パボンのPK失敗」も本当、同じくらい痛かった…。今大会におけるホンジュラスの「流れ」と「勢い」に、完全に水をさしました。この後、パボンは「夜も眠れない」日々が続いたそうです。
>「日本のテレビでは他国同士のプレーをほとんど放送してくれません」 …残念ですね。視聴率が大事なのは分かりますが、こういう機会に、普段なじみのない国のサッカーや文化に触れる事も、凄く大事な事だと思います。今回、僕がホンジュラスの試合をここまで詳しく特集した理由も、そこにあります。日本ではおそらく「イタリア 3-0 ホンジュラス」という結果しか報道されてなかったはずです。しかし実際は、紙一重の勝負であり、ドラマがあったのです。それが少しでも多くの方々に分かってもらえれば、本望です。
>「『眠れる獅子』はいったい何をしに来たんだ?パンツイッチョの勇気に感心します」 …僕も分かりません(笑)。どうやってチケットを手に入れたのかも分かりません。ただ、「パンツイッチョ」は中国では結構、流行のスタイルなので、ビックリなさらぬように…(笑)。
ありがとうございました。