オーストリアに上陸してから、4週間が経過…。
毎日が、「究極サバイバル生活」。
毎日が、「究極就職活動」。
残り資金は限られています。ヨーロッパの物価は高い…。現在、「無職」だから、貯金はどんどん減っていきます。その中で生きていくためには、 「プロサッカー選手」として移籍先を探す以外に方法はありません。
「減っていく」のは、お金だけではありません。これまで培ってきたサッカーの技術や体力などの「貯金」も、このままサッカー環境が整わない状況が続くと、どんどん減っていきます。
また、移籍先を探す上での「リミット」という問題もあります。ヨーロッパ各国のリーグの「移籍市場」は、大体、8月中に閉まってしまう…と言われています。「移籍市場」が閉まってしまうと、文字通り、移籍することが不可能になってしまいます。次の「移籍市場」が開く12月まで「無所属」のまま、また移籍を待たなければならなくなるのです。
おまけに、オーストリアには何のつてもない、全くの「0(ゼロ)」の状況で飛び込んできました。全て自分で動いて、「0(ゼロ)」から「チャンス」を創造するしか道はないのです…。
極めて、難しい情況…。
しかし…。
今の僕は、メチャクチャ元気です!!!
上に書いた「問題」??「心配事」??
全く、気になりません!!!
自分がこれまでの人生の中で得てきた教訓は……
「開き直ったもん勝ち!!」
ここまできたら、もう「究極サバイバル生活」&「究極就職活動」を、究極に「楽しんでやろう!」と。
※ザルツブルグの美しい街並み。偶然知り合った旅人が、「ザルツブルグはヨーロッパ一美しい街」と言ってました。
※鼻から水。
※お城の下に、巨大スクリーン…。夜になると……
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
※こんなに美しい!!オーストリア名物「サウンド・オブ・ミュージック」かな!?
※巨大チェス。
※街で見かけた超カワイイ犬!!
ザルツブルグで最も安い「ユースホテル」での「8人部屋」生活も、とことん楽しみました。「8人部屋」を運良くほとんど1人で占領できたのは、最初の1週間のみ…。その後は、ほぼ毎日、満員でした。しかも、自分の状況上、いつ、どこで「チャンス」がきて、このホテルを出ることになるか分からないので、1日ずつチェックインしていたんです。だから、同じホテルの中で、グルグルグルグル部屋が変わりました。もちろん、全て「8人部屋」です。だから、そりゃーもう、本当にたくさんの国籍の人とルームメイトになりましたよ!!日本人、韓国人、中国人、台湾人、マレーシア人、アメリカ人、イングランド人、スコットランド人、オーストリア人、オーストラリア人、ドイツ人、フランス人、ポルトガル人、スペイン人、ブラジル人、チリ人、ナイジェリア人、マケドニア人……覚えられない!!(笑) 同じ部屋にならなくても、ホテルの中で交流した人は、ルーマニア人、イタリア人、メキシコ人などなど…。「ルーマニア語」なんて、世界でルーマニア人しか話さない言語です。そんなのが聞けたなんて、凄く「好運な人生」だな~と思いました。「モツメスク!!(←ルーマニア語で「ありがとう」って意味らしい。ルーマニア人に言うと、大変、喜ばれました。)」
けど、良く考えてみると、これだけ多くの国籍の人達と交流したのにも関わらず、「言語」で困るということはありませんでした。これまで自分が世界各国を渡り歩いてきて覚えた言語は(レベルはさておき…)、「日本語(『標準語』は大学時代に覚えました)」「中国語」「英語」「スペイン語」の、4ヶ国語…。まあ、「英語」ができれば、まず大体の国籍の人と交流できるのですが、「中国語」は中国人、台湾人、マレーシア人などと話す時に役立ちましたし、「スペイン語」はスペイン人、チリ人、メキシコ人などと話す時に役立ちました。また、ブラジルはポルトガル語圏の国なのですが、「ポルトガル語」と「スペイン語」は非常に似ており、ホテルに居たブラジル人は「スペイン語」も話せるので、ここでも「スペイン語」が役立ちました。他にも、たまたま同じ部屋になったフランス人も、スペインとメキシコで働いてたことがあるらしく「スペイン語」が話せて、隣の部屋になったルーマニア人もたまたま「スペイン語」を勉強していたらしく「スペイン語」が話せて、イタリア人も「イタリア語」と「スペイン語」が似ていることから何となく「スペイン語」でコミュニケーションがとれ……「スペイン語」大活躍でした!!これはもう、ホンジュラスのおかげです。ありがとうホンジュラス!!(中南米の「スペイン語」と、スペインの「スペイン語」は微妙に違うので、何だか新しい発見があっておもしろかったです。話によると、意外にも、スペイン人の話す「スペイン語」よりも、中南米人の話す「スペイン語」の方が、発音がキレイなんだそうです。おもしろいですね!)
世界各国の人々と、「その国の言語」でコミュニケーションがとれるというのは、非常におもしろいし、「幸せ」なことだと思いました。特にオーストリアに来て、「ドイツ語が分からない」という状況に直面し、改めて「言葉が分かる」ということの重要性を再確認しました。別に「言語を覚える」のが目的でこれまで生きてきたわけではないのですが、サッカーでの『夢』実現のために行動してたら、たまたま4ヶ国語を覚えることになって(レベルはさておき…)、何だか大変ラッキーだと思いました。そして、「これまで積み重ねてきた経験は、思いもよらないところで生きてくるものなんじゃのぉ~…。」と、しみじみ感じました。
※同じ部屋になった台湾人家族と。
※オーストリア人のチビっ子たちと!!カワエエもんじゃ!!
さて、肝心の「サッカー関係」です。
例の、元日本代表キャプテン・宮本選手、三都主選手が所属する「レッドブル・ザルツブルグ」のチーム関係者(日本人)の方とは、週に1度は会って、直接対談してきました。電話でも時々、連絡をとってきました。それでも前回記事までは、「まだ何も具体的なチャンスの話は出ていない。」…という状況でした。しかし、3週間目で、ようやく「動き」が出てきました。
この「レッドブル・ザルツブルグのチーム関係者」の方は、まだ知り合ったばかりの僕のために、親身になってオーストリア中のプロチームに連絡をとってくれ、その中で、ようやく「チャンス」の話が出てきたのです。
オーストリアのとあるプロチームのGKコーチが彼の知り合いらしく、彼がその「GKコーチ」に連絡をとったところ、そのプロチームの監督は「もうGKは足りてるから、必要ない。」とのことだったのですが、このGKコーチが「チームとは別に、私が個人的に一緒にGK練習をして、そのGK(Yoji)の実力を見ても良い。もし良いGKなら、私が他のチームに紹介もできるし……」って話になったのです。状況、分かりました!?
つまり、そのGKコーチが所属するチームは、もうGKがたくさんいるので、これ以上、他のGKとは「契約できない」のですが、そのGKコーチ自身が「個人的」に僕をテストして、もし良いGKなら、他のチームに紹介するなりして「別の可能性が開ける」…というわけです。
後半部分、「…もし良いGKなら、他のチームに紹介するなりして『別の可能性が開ける』…」 …これは、確かに重要です。今後の自分のサッカー人生を大きく左右しかねません。
しかし、僕にとっては、もっと重要なのは、むしろ前半部分……
「一緒にGK練習をして……」
…ここなんです。
そう。
とにかく、「GK練習」がしたいんです!!!!!
きちんとしたプロのGKコーチとの真剣な「GK練習」に、飢えに飢えているんです!!!!!
元日本代表キャプテン・宮本選手、三都主選手が所属する「レッドブル・ザルツブルグ」のGK練習を見てても、もう、自分もやりたくてやりたくて、ウズウズしてしょーがなかったんです!!
人間、「極限状態」に追い込まれると、物事の考え方がより「シンプル」になることが最近、分かりました。
とにかく、毎日、しっかり「寝る場所」を確保したい。
とにかく、毎日、きちんと「食事」をとりたい。
とにかく、オーストリアに来てからずーーーっとGK練習できなかったので、GK練習したい。
それだけです。
何よりも「GK練習したい!!」から、このGKコーチが居る場所に行くことを決断!! 「良いGKなら、別の可能性が開けて…」とかは、あくまでも「付加価値」に過ぎないのです。重要なのは「GK練習したい!!」という、強い気持ち。そこから先は、自ずと道は開かれる!!
しかし…。
実はこの「チャンス」の一報を受ける前日、僕は自主練習にて、怪我をしてしまいました。左足首の捻挫です。足が、180度曲がりました。「ボキッ!」って音がしました。あの、パナマでの怪我以上にヒドイ怪我です。
※パナマの時は腫れていただけでしたが、今回は内出血もしています。とてもサッカーできるような状態ではありません。
歩くので、精一杯…。
はっきり言って、GK練習なんかできる状況ではありません。
しかし、GKコーチとGK練習する日にちは、何と「明日」です!!
どうする、Yoji!?
この後、全く思いもよらない展開が僕を待ち受けていようとは、この時の僕はまだ知る由もありませんでした…(このセリフ、何度目じゃろう((笑))。
つづく
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しばらく記事がなく、心配でした。しかし、オーストリアの流浪生活も、写真を見ていると羨ましい限りです!!
僕はいま、北京大学にいます。念願の中国本土上陸です。今晩、ようやくネットが開通しました。
ほぼ毎日訪問させていただいているのですが、コメントするのは2006年2月ぶりの2回目です。
異文化の中での交流と葛藤、笑顔の効力、あきらめないことの意味、攻めの人生・・・。
Yojiさんとは直接の面識はありませんが、こんなに考えさせられるブログは他にはないと思っています。
「念ずれば叶う」はつまり、「あきらめる理由」との戦いであることに気がつかせていただきました。
常識という枠の中に「あきらめる理由」をさがすのはとても簡単なことだとおもいます。
「日本代表」をめざし笑顔を持続して挑戦するYojiさんの人生をハラハラしながら応援しています!
Zigzagさん。
お元気ですか!そして今、中国!!??ついに僕の「第2の故郷」での生活が始まりましたか!!嬉しい限りです!!機会があれば、天津や、僕が留学していた「南開大学」にも行ってみて下さい!!北京と天津は凄く近いですからね!!異国の地でまず「ネットがつながる」というのは、大変なことでもあります。そんな状況の中で自分のブログに目を通してもらえたことが、何よりも嬉しかったです。本当にありがとうございました!!
こんにちは、ザルツブルクのユースでお世話になった並木です。
あれから、インスブルックに寄って無事(?)に 帰国する事出来ました。
どうやらYojiさんにオーストリア生活のチャンスが訪れているようで・・・、そのチャンスに成功したら良いですね。
日本から応援してますよ♪
あごちさん。
大変、勇気をいただけるコメントを下さいまして、誠にありがとうございました。毎日、訪問なさってくれていたのですか!?本当に、ありがたいこと、このうえないです。「コメントするのは2006年2月ぶり…」とのことですが、その時の名前は「あごち」ではなかったですよね!?とにかく、本当にありがとうございます。
実は自分も「諦める直前」までどん底の状況に陥ったことは、何度となくあります。しかし、今回のあごちさんのコメントのように、たくさんの方から「元気」「パワー」「勇気」「笑顔」をいただき、ここまでやってこれました。
自分の言ってることにより説得力を持たすためには、もっと自分は結果を出さなければなりません。「笑顔」で「『夢』は掴める!」ということを、必ず証明してみせます!!
重ね重ね、本当に温かいメッセージを下さいまして、誠にありがとうございました。
また、いつでも遊びに来て下さい!!
ハルフミさん。
どうも!ザルツブルグではお世話になりました!無事に帰国されたようで何よりです!インスブルグはどうでしたか!?遠い日本からの応援、誠にありがとうございます!ありがたい限りです!また、いつでもブログを覗きに来て下さい!では、本当にありがとうございます!