「休養」の重要性。


 ホンジュラス・プロサッカー2部リーグ、ついに開幕!!!!
 …のはずだったのですが、試合の3日前に、
 「延期。」
 の報が届きました。
 さすが、ホンジュラス!!リーグ戦の予定が変わるなんて、Jリーグじゃめったにありません。開幕戦から、いきなり日程変更かよ!!
 しかも、この「延期」の理由が、また凄いんです。
 実は、ホンジュラス・プロサッカーリーグの、とある審判の娘さんが、何と「誘拐」されまして、それが理由で、試合延期となってしまったんです!!危な過ぎるぞ、ホンジュラス!!!…これは、「ありえない!」の中でも、特に「ありえない!!」な出来事であり、日本人の僕からしたら、衝撃的でした。こんなの、ありえてはいけません!!!…それなのにレンカの選手達は、この事件の話を、まるで主婦の井戸端会議の「今晩のおかず、何にする?」的なノリで、普通に話してる!どうも、「誘拐事件」は、あまり珍しい出来事ではないようです。マジかよ……。やはり、「ホンジュラス」は「デンジャラス」でした。
 けど、ご安心下さい!!犯人の要求通り「身代金」を払い、この審判の娘さんは、無事、解放されました!!!本当、良かった~…。どうも、この審判はガソリンスタンドの社長だったようで、それで犯人から「金を持っている。」と目を付けられてしまったようです。みなさんも、ホンジュラスに来る時は、くれぐれも気をつけましょう!!(ちなみに、この犯人はまだ捕まってません。)
 …そんなこんなで、「ありえない!」だらけの先週1週間でした。3日前は、またも練習試合を行い、どういうわけか、監督は僕を「スタメン」で起用しました。これも想定外で、ある意味「ありえない」出来事でした。前回の記事で書いた試合で、僕は監督に指示もされてないのに出場し、監督の「怒り」を買ったかと思っていたのですが、なぜだかこの日はスタメンでした。しかも、その試合は、記事にも書いた通り、凸凹でぬかるんだグランドに苦しんで、本来のプレーができなかったのですが…。まあ、この3日前の試合は、レギュラー組はあまりスタメン出場しなかったので、僕にもチャンスをくれたのでしょう。何にしても、嬉しかったです。
 試合では、これまたあまりゲームにフィットできませんでしたが、とりあえず「無失点」という、最低限の仕事はしました。現時点では、やはりレギュラー奪還は難しい情況に変わりありませんが、僕は前回の記事にも書いたように「今やるべきこと」を全力で集中してやるだけです!!
 こんなドタバタした1週間の締めくくり……昨日は、これまたドタバタしたものでした。
 アパートの大家カルメンが、昨夜、いきなり僕の部屋に来て、
 「違う部屋に移ってくれ。」
 と言ってきたのです!!
 ええええ!?
※やさしい、おばちゃん、大家のカルメン。なかなかオシャレです。
2006年7月。Yojiついにホンジュラスに帰る!! 013
 実は、カルメンは新しい「豪邸」を建てることになりまして、「今、住んでる古い家は壊すことになったので、新居の豪邸ができるまでは、Yojiの部屋に住む。」……とのことだったのです。なるほど~…って、何で夜に急に言ってくるんだよ!!!?
 そんなこんなで、夜の21時半から、いきなり引越し開始!!…とは言っても、同じアパートの隣の部屋なのですが…。けど、全く準備してなかったから、本当、ドタバタです!!しかもカルメンは、問答無用で、僕の荷物を隣の部屋にドンドン運んで行きます!!そのスピードが尋常じゃないんです!!
 「あれ、さっきここに置いてた、俺のカバンは…?」
 って聞いたら、もう、カルメンが隣の部屋に持って行ってる!!!早!!お前は忍者か!?
 こうして、カルメンの凄まじいスピードもありまして、僕の引越しは、瞬く間に終わりました。それにしても、僕の母ちゃんも、こういう仕事は早かったな~…。カルメンと内の母ちゃんに、同じ匂いを感じました。やっぱこれは、女の人が生まれながらに備えている能力なのでしょうか??
※引越し完了した、新Yojiの部屋。
2006年7月。Yojiついにホンジュラスに帰る!! 071
※ちなみにこれは、以前の部屋。
2006年7月。Yojiついにホンジュラスに帰る!! 039
 こうして、僕は新たな部屋に住むこととなりました。本当、同じ状況が1ヶ月と続かない国です!!何が起こるか、全く想像がつかない!!夜に急に引越しなんて…。ちなみに、なぜ「夜」かカルメンに聞くと、
 「日中は暑いから。」
 とのことでした。確かに、それは一理あるけど…。(僕の居るプログレッソという場所は、暑いホンジュラスの中でも、特に暑い所なんです。)
※Yojiの部屋から見える、美しい風景。
2006年7月ホンジュラス「神秘的な空」
 さて、ドタバタしましたが、今日はOFFです!!!! サーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!(卓球の福原愛ちゃん風)
 本来なら、今日からリーグ戦の開幕だったのですが、前述したように、「誘拐事件」が起きたため、今日はOFFとなったのです。
 しかし、昨季までのレンカだったら、OFFを取らず、練習か、練習試合をしていましたよ。
 昨季、レンカは、「1部昇格まで、あと1試合、引き分け以上でOK」という状況で、まさかの逆転負けを喫し、1部昇格を逃してしまいました。以前の記事で僕は、その試合に負けた理由を「雨の日用のシューズの準備不足。」「ちょっとした意識の部分。」などと書きましたが、何よりも1番大きな敗北の要因は、
 「疲労」
 にあったと確信しています。
 昨季のレンカは、快進撃を見せた裏で、殺人的なハードスケジュールをこなしていました。
 まず、他チームよりおよそ1ヶ月も早く始動し、そして、リーグ開幕前の1ヶ月間は、ただの1度もOFFを取らず、ぶっ通しで厳しい練習と練習試合を繰り返し、リーグ戦に臨みました。もう、開幕した時点で、全選手、グロッキー状態です(笑)。
 それでも、レンカの実力が他チームより明らかに上だったため、レンカは快進撃を見せましたが、僕の目から見て、もし、しっかり「休養」を取っていれば、レンカはもっと良いパフォーマンスができて、より楽に勝てていたと思います。
 そんな中、最後の最後に、またも「とんでもない」ハードスケジュールを組みました。ファイナル2試合(ホーム&アウェー)、グランド・ファイナル(昇格を決める最後の闘い。これもホーム&アウェー)…この最後の4試合を、何と、「OFF無し」で臨んでしまったのです!!
 ファイナルの2試合とも、試合後にOFFは無く、トレーニングと練習試合をしました。グランド・ファイナルの第1戦に勝った翌日も、OFFを取りませんでした。ただでさえ、疲労困ぱいだったチームは、これで本当、瀕死の状態になりました。心身共に、完全に限界点を超えてました。
 こうして迎えた最後の一戦…グランド・ファイナル第2戦で、我らがレンカは、これまでリーグ戦、プレーオフと、ただの1度も「2失点以上」したことが無かったのに、3失点し、1-3(2試合合計スコア2-3)で敗れ、1部リーグ昇格を逃してしまいました。この最後の試合では、GKとDFが「シューズの準備不足」で足を滑らせて転んで2失点してしまいましたが、それもひっくるめて、「休養」の重要性を無視した殺人的スケジュールを組んだチーム(レンカ)に降りかかった、妥当な結果だったのです。つまり、この最後の一戦での敗北は、「偶然」ではなく、起こるべくして起きた「必然」の結末だったのです。
 …こんなレンカが、今日はちゃんと「OFF」を取ったのです!!いや、実を言うと、今日だけじゃありません。先週も、先々週も、その前も、週末には、必ずOFFを取ってます。昨季の敗因をちゃんと分析し、理解したのか、今季のレンカは、週末に、ちゃんとOFFを取るようになりました!!!!もっとも、前回記事に書いた試合に関しては、試合前に「引き分け、もしくは負けだと、OFF無しでトレーニングするぞ。」と監督にハッパをかけられており、選手はどうしてもOFFが欲しいから、それこそ必死になって闘ったんです!!!(…で、2-1で勝利し、見事にOFFをゲットしました!!)
 以前、「超回復の原理」というものを少し書きました。人間の身体は、一度、「トレーニング」で破壊し、その後、「栄養補給」して、「休養」を取り、そこで初めて、以前の身体よりパワーアップする……という原理です。
 つまり、「トレーニング」「栄養補給」「休養」……この3つのどれか1つでも欠けると、身体はパワーアップどころか、むしろパワーダウンしてしまうのです。
 昨季のレンカは、この3つの中の「休養」の部分が、明らかに欠けていました。だから、最後の最後の大事な試合で、力が発揮できず、敗れてしまったのです。
 しかし、今季のレンカは、これまでのところ、この「休養」の部分を、しっかりと実践しています。「栄養補給」の面も、もう会長が契約解除してしまいましたが、以前、レストランと契約し、少しでも栄養バランスの取れた食事を選手に取らせよう…という、姿勢が見えます。
 今季のレンカは、以前の記事でも書いたように「大型補強」を行い、各チームのキャプテンや、優秀な選手が勢ぞろいしました。これは、明らかに「目に見える」部分での変化です。しかし、「休養」というのは、なかなか変化が「目に見える」ものではなく、どうしても、その重要性が無視されてしまいがちです。
 ところが今季のレンカは、こういった「目に見えない」部分へも、ちゃんと力を注ぎ始めました。
 僕は、前述した「超回復の原理」は、何も肉体的なものに限らないと思ってます。精神的なものにも、この「超回復の原理」は当てはまると思います。
 今季の僕が「精神的に成長した」のは、先日、一年半ぶりに日本に一時帰国し、「休養」を取り、精神面での「超回復」がなされたからです。「休養」なくして、「成長」はありません!!!!!
 そんなこんなで、今日は嬉しい、楽しい、OFFです!!!思いっきり、「休養」します!!!!!!
 ~~今日の「ありえない」…(その6)~~
 2003年中国・天津…。
 今日のタイトル……「コップを口の中に入れる男」。
 僕のアメリカ人の友達タイラーは、コップを口の中に入れる男です。では、ごらん下さい。
※コップを口の中に入れようと、必死に挑戦するタイラーの友達(手前)。しかし、なかなか、うまくできません。(後ろで高速の動きをしてるのが、タイラーです。)
DCP_0230
※しかし、タイラーはこの通り!!!! お見事!!!?
DCP_0231
※横から見た図。
DCP_0232
※正面から見た図。
DCP_0237
※Yojiも挑戦!!フガフガー!!…3年前、当時23歳。僕もまだまだ若かったんです(笑)。
yamano-2
チビっ子は真似しないように!!!!
では!!!!!!

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「休養」の重要性。」への3件のフィードバック

  1. 休養は確かに必要ですよね。
    テスト前とか論文提出前などはぶっ続けで休養しないでやってましたが、これをやると時間的に余裕ができたとしても心に余裕が無くなってきます。
    体が疲れてくると心も疲れてくるものだと思います。
     
    広島と言っても、福山市にいます。
    むしろ岡山のほうが近いような。。。

  2. こんにちは。目に見えないところにも注目することはかなり重要ですよね。見えるところと見えないところどちらもバランスよく、なんでも、みたいな。ほとんどは笑いながら読んでいましたがここの部分はなるほど~と思いました。でも僕は休養しすぎなんでもう少し自分に厳しくしなくては!
     
    コップが口に入るタイラーさんはきっと拳も入るんだろうなぁとw

  3. 誘拐が成功してしまうのもすごいですね。日本では、戦後誘拐事件の検挙率は100%と聞いた事があるのですが・・・。
    弱点をなくして、力を「ためた」状態のレンカの快進撃は、今度こそ本物になりそうですね。困難なく一部に昇格するよりは、いい意味で足踏みだったと思えば、不運の逆転負けも糧になりそうですね♪

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