2006年ドイツW杯。日本の敗退と中田英寿選手の引退について思うこと。


 

 4年に1度のサッカーの祭典「W杯」が、ついに終わってしまいました。

 
 
 
※前回ブログは!⇒【「笑顔」が導く奇跡…】(☜)
 
 
 

 「今大会を最後に現役引退」…のフランス代表ジダンが、その選手キャリアの最後が「頭突き」…という、とんでもない結末となってしまいました。

 

 現在、日本のTV番組でも、どーだ、こーだとジダンの頭突きが検証されているようですが、僕自身としては、そうやって検証しても、答えは出ないんじゃないか…とも思ってます。
 
 なぜなら、「天才」の行動というのは、得てして、常人の想像をはるかに超越してしまうことが多々あるからです。その行為の是非はともかく、やはり、世に言う「天才」、「スパースター」は、「中途半端な終わり方はせんな。」と改めて思いました。
 
 世界の人々に、何かしらの「インパクト」や「物議」を残す。マラドーナの「神の手」ゴールや、「5人抜きゴール」も、あれから20年の歳月が経過しているにも関わらず、未だに世界中の人に強烈なインパクトを残し、物議を醸し出している…。これも「天才」「スーパースター」たる所以だと、今回のジダンの事件を見て、改めて思いました。

 
 
 

 ジダンの「引退宣言」から、フランスが驚異的な団結力を見せ、予想外の活躍で決勝まで進出しました。そこで話題になるのが、

 
 

 「では、中田英寿選手が大会前に『引退宣言』していれば、日本代表の結果もまた違ったものになっていたのではないか??」

 
 

 ……これです。

 
 

 僕的には、その答えは「No.」だと思います。つまり、中田英寿選手が引退宣言していたからと言って、日本代表の闘いには良い影響がなかったと、個人的には(あくまでも個人的には)考えてます。

 

 そもそも日本代表の中で、中田英寿選手が、フランス代表でのジダンのように、周りの選手から「尊敬」「信頼」される存在であったようには、僕には見えませんでした(あくまでも想像です。実際にそのチームに居たわけじゃないので、本当のことは分りません)。

 
 

 昨日、TVを見ていると、こんなシーンがありました。

 

 グループリーグ最終戦、日本VSブラジル。

 

 前半終了間際にロナウドのヘディングシュートで同点に追いつかれた日本代表。ただでさえ、気持ち的に落ち込むこの状況で、本当にチームの勝利を考えているのであれば、中田選手は、

 
 

 「気にするな!まだ同点だ!気持ちを切替えて後半に臨もう!」

 
 

 …と、チームメイトに声をかけなければいけなかったと思います。しかし、中田選手が言った言葉はこうでした。

 
 

 「今の(センタリング)GKだろ!GK獲れるだろ!!」

 
 

 それまで、神がかり的な、驚異的なファインセーブで日本を救ってきたGK川口選手に対し、中田選手はハーフタイムの笛が鳴った直後、その失点の責任を全てGK川口選手に押し付けるような発言をしたんです。
 
 ハーフタイムにどうのような発言があったかは分りませんが、この中田選手の発言は、チームをバラバラにしかねない、言ってはいけない一言だったと思います。後半、その川口選手がジュニーニョのロングシュートをセーブミスして決められたプレーにも、若干の影響があったのではないでしょうか?(ただ、あのシュートの変化は尋常ではなかったので、例え正面のシュートであっても、反応するのは大変、難しいものでした。)
 
 
 
 日本では、中田選手の発言や行動は、無条件で「正しい」と評価され過ぎているような気がします。美化されている。この川口選手に対して発せられた暴言も、おそらく、

 
 

 「勝利のために、他人にも厳しい中田選手らしい、さすがの一言」

 
 

 …と評価されるのでしょう。
 
 
 
 しかし、僕の解釈はその逆です。

 
 

 これが練習中なら、中田選手の発言も理解できます。なぜなら、練習はミスを修正していくのが目的だからです。
 
 しかし、試合は「勝つ」のが目的です。試合の中では、チームメイト同士で助け合って闘っていかなければなりません。ミスが起これば、その選手を励まし、チームのムードを勝利に向けて盛り上げていかなければならないのです。
 
 イタリア代表のDFがグループリーグのアメリカ戦で、とんでもない「オウンゴール」のミスを犯した時、その選手はチームメイトから罵倒されたのでしょうか?おそらく違うと思います。
 
 …中田選手は結局は、自分のことしか考えていなかったのではないか??…と思わずにはいられませんでした。
 
 これは、たまたま川口選手に対して向けられた発言でしたが、おそらくこういうことが、他の選手達に対しても頻繁に行われていたのだと思います。

 
 

 その結果、試合後、中田選手が泣いてる中でも、声をかけたのは、宮本選手ただ一人……という状況を生みました。それが全てを物語ってます。
 
 思ったことを何でも発言すれば良いというものではありません。なぜなら、サッカーは個人競技じゃないからです。野球のWBCで、チームのムードを盛り上げて闘ったイチロー選手とは、対照的でした。

 
 
 

 中田選手の引退に関しては、特に驚きはありませんでした。と言うのも、中田選手は30歳を過ぎて、ボロボロになってまでサッカーを続ける…ってタイプの人間ではないと以前から思っていたからです。それも、その人の生き方です。周りがどうこう口を挟む問題ではありません。
 
 ただ僕個人としては、38歳になった今でも、みんなに「夢」と「希望」を与え続けている三浦和良こと「カズ」選手の生き方にこそ、共感と感動を覚えるんです。

 
 

※ホンジュラスの新聞記事。川口選手の名前が「Joshikatusu Kawaguchi」になってます。「Joshikatusu」!!?「ホシカツス」(スペイン語で「Jo」は「ホ」と読む場合があります。)!!!!!???メチャクチャです。そういや僕の名前も「Joni」やら「Jogi」やらになったな~…。やはりホンジュラス……恐るべし!!!
 
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 GK川口選手がいたからこそ、最終戦のブラジル戦まで「夢」を見れた日本国民。母国「日本」を強く意識し、シューズとグローブも、日の丸カラーに変えてまで、日本のために闘った川口選手…。本当に感動させられたし、僕の中では、文句無しで、今大会の日本の「MVP」です。
 
 ホンジュラスでも、僕の周りのホンジュラス人で日本選手の話題が出れば、8割方「カワグチが凄かった!」でした。感動をありがとう!!
 
 
 

 大会前のドイツとの親善試合を見て、日本代表の可能性を感じたものです。だから、今大会での日本代表には、期待していました。それだけに、本大会での日本代表の不甲斐なさには、本当にガッカリさせられました。
 
 僕は今回のW杯の全試合を見たわけじゃないし、日本代表の試合も全部ちゃんと見れたわけじゃないけど、おそらく今大会の日本代表は、出場国全ての中でも、ワーストと言えるほどの出来ではなかったでしょうか?

 
 
※詳しくは⇒【日本W杯史上最悪の試合。2006年ドイツW杯グループリーグ初戦「日本VSオーストラリア」】(☜)
 
 

 同じアジアの国々を見ても、韓国は「魂」という持ち味を発揮しているように見えたし、サウジ・アラビアも、チュニジア戦では持ち味を発揮して好ゲームを披露していたし、イランも、初戦のメキシコ戦では、強国相手に、持ち味である「テクニック」を発揮し、前半は互角以上に闘っていました。

 
 

 それに比べて我が日本は…。持ち味の「パスワーク」は、10%も発揮されてなかったように思います。ほぼ、全くと言って良いほど、「日本らしさ」は発揮できませんでした。
 
 …かと言って、「粘り」があったわけでもなく…。クロアチア戦は川口選手の活躍で0-0と「粘り」を見せましたが、他の試合を見ると、ここまで無抵抗に成す術なく敗れるチームは、日本以外に見当たりませんでした。

 
 
 

 今回の日本代表は、各年代の世界大会で勝っている「ゴールデン・エイジ」と呼ばれる世代が、キャリアの絶頂期という状況で迎えた大会でした。それで、この惨状…。
 
 次からの世代は、世界で勝ててないのはもちろん、最近では、アジアでも勝ち抜けなくなってきています。そこに次回のW杯からは、日本を子供扱いにしたオーストラリアまでもが「アジア枠」に入ってきて、予選を闘うことになります。しかも、その「アジア枠」が縮小される可能性が非常に高い…。

 
 
 

 ジーコは、日本人が失った、大切な「何か」を持った人物でした。「人間」として素晴らしいです。しかし、「監督」としては、トルシエよりも劣っていたのかもしれません。(ただ、今回の日本の敗退は、一概にジーコの責任とも言えない。選手をとことんまで信じたのに、応えてもらえなかったジーコは、何だか可愛そうな気もしました。)

 
 
※詳しくは⇒【「ドイツVS日本」をTV観戦して、感じたこと…。 &欧米的「実力」「競争」「論理」主義の、トルシエ・ジャパン。日本的「序列」「終身雇用」主義のジーコ・ジャパン。日本の未来を考えるヒントが、ここにある!?】(☜)
 
 

 次期監督候補のオシムが、今の日本をどう変えてくれるか??それに、全てがかかってます!!!

 
 

 ただ、ジェフ千葉ファンの僕としては、オシムがジェフからいなくなるのは、本当に寂しいです(涙)。
 
 さらには、ジェフとの契約がまだ残っていたのにも関わらず、「失言」という形でオシムの名前を出し、強引に横取りしていった川淵キャプテン(「キャプテン」って何??)のやり方も、ちょっと納得できませんでした。
 
 オシムの名前を先に出すことで、マスコミや世間の関心が「オシム・ジャパン」にいき、肝心の「ジーコ・ジャパン」敗退の責任追求をうまくかわした…と、とられてもおかしくない行為だったと言えるでしょう。
 
 それと、不甲斐ない負け方をしたのに、帰国の際は、空港で歓迎、お祭りムードなのも…。これも日本の良いところって言ったら良いところ(?)なのですが…。
 
 98年W杯の後、帰国した際、空港で水をブッかけられた城選手は「逆に嬉しかった。」と言ってました。今回のこの空港のフィーバーぶりは、逆に日本代表選手に対して、複雑だったのではないでしょうか??
 
 
※ホンジュラス新聞記事。「Haraquiri」!?「ハラキリ」!?「腹切り」!?日本は自滅したってことでしょうか?それにしても向こうの人は、「ハラキリ」やら「カミカゼ」って言葉だけは、よく知ってるんですよね…。
 
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2006年ドイツW杯。日本の敗退と中田英寿選手の引退について思うこと。」への5件のフィードバック

  1. こんばんわ。
    キャプテンから発したオシム騒動には、私も違和感を隠し切れません。
    自分がジェフサポだったら、怒り心頭のことでしょう。
    反町さんが、U-21の監督や代表のコーチをしてくださるのは、もはやアルビの監督ではないから、手放しで喜べることであります。
    勿論、オシムー反町ラインが非常に楽しみではありますが、ソレとコレとは論じる壇上が違う気がします。

  2. こんにちは!
     
    サッカー選手の方の批評を聞くチャンスは滅多に無いので、いつも興味深く読ませてもらってます!
     
    中田選手の引退に当たっての文で、『素直にサッカーが好きとは言えない自分がいた』という言葉が心に残っています。恐らく、スターとしてもてはやされること、幾多の批判が付きまとうことに限界を感じていたのではないかと思います。自分の大好きなはずのサッカーに縛られる。これは辛いことじゃないかと。
     
    ホシカツスとは・・・どこで『ス』がくっついたんですかねw僕が観たときの実況者は、加地選手を『カジャーイ!』と呼んでましたw『KAJI』なんで、そう読みたい気持ちも分かるんですがね・・(笑)
     
     

  3. Yojiさん!日本に帰国されていたんですね!日本のお風呂って確かに最高ですよね☆ずっとシャワーだとなんか疲労感が取れない気がするし(^^) 
    あとあと、ほんっっっっっとうに、選手登録カードゲットおめでとうございます!!!!Yojiさんがそれをゲットするためにすごく頑張ってきてるのを何回もブログで拝見していたので、今、それが報われた事実を知り、すっごく自分のことのように嬉しく思っています!試合メンバーに選ばれたことも、ホントおめでとうございます!!つづき楽しみにしてますね!!!!
    久しぶりにYojiさんのブログをみたら新情報がいっぱいで驚きました。また、ちょくちょくチェックしにきますね!
    あと、ちょっと謝らなきゃいけないんですが、ちょっと私事でYojiさんがコメントしてくださった私のブログ記事を消してしまいました。それと一緒にYojiさんのコメントも消えてしまったので、どうしても謝りたくて。すいません。
    最近気分が落ち込むことが多いですが、Yojiさんのブログをみて元気がでました!ホンジュラスコーヒーを飲んで、もっと元気になろっと。
    ではまた。

  4. Yojiさん、こんばんは★
    私は、サッカーは普段はあまり見てません。W杯のときだけお祭り騒ぎ(笑)
    そんな、オバハンから見ても今回の代表は、「必死さ」とか「根性」とか感じなかった。
    TVのこちらに伝わってくるようなパッションがなくて、つまんなかったな。
    その原因てなんだったのかは、代表選手たちしかわからないことなのかもしれませんね。
     
    ところで~。↓の記事の 「つづく。」の続きを早く読みたいです~。
    じらさないで~
     
     

  5. 「中田選手はすばらしい」的な発言がマスコミで溢れてますし、みんなが「中田選手はすばらしい人なんだな」って思うのは当然だと思います。私は中田選手に実際に会ったことなんてありませんし、中田選手が本当はどんな人なのかということは分かりません。マスコミが言ってることは本当かも知れないし、ウソかもしれない。まぁ引退ってことですし、いい感じで送り出してあげようってことでしょう。今日は東西対抗戦でしたね。ワールドカップとは全然種類の違う試合なので、単純に比較するのはどうかと思いますが、みんな生き生きしてたように思います。

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