「夢」に追い付くも…。


 どうも!そんなこんなで、ホンジュラス・プロフェッショナルサッカーリーグ・2部リーグ首位の、ビジャヌエバFCに合流する事になりました。
 最初は、約束通り車で送り迎えをされて、チームの練習に参加しました。やはり、レベルはマラトンほど高くない。けど、僕はだから手抜きをする…って気持ちは、一切有りませんでした。
 合流してからすぐ、契約の時に必要な写真を撮り、パスポートのコピーを提出し、全てがルーズなホンジュラスにしては予想以上に早く、事は進んでいきました。順調です。「プロサッカー選手」の夢は、もう実現間近…秒読み段階に入りました。僕は、もうほぼ契約は確実な状況ではありましたが、それでも「きっちり契約書にサインをしてから、みんなに報告しよう。」と考えていたので、あえて、お世話になった人達への報告はしていませんでした。けど「1日でも早く、お世話になった人達に良い報告がしたい!」と強く思っていました。
 …しかし、結論から言いますと、これ以上、話は進展しませんでした。チームにはさまざまな事情が有ったんだと思います。けど、「明日、金銭面について話をしよう。」と幹部に言われたのに、その約束をすっぽかされたり、練習場への送り迎えも来たり来なかったりし始めて、僕も少しチームに対して不信感を抱き始めました。
 …それに、チーム自体ともあまり噛み合いませんでした。チームに合流して3日目、まだ1度もチームメイトと一緒に練習もしてなく、選手の名前すら分からない状況でいきなり試合に出場し、その試合で僕の持ち味である「指示の声で味方との連携を取るプレー」は発揮できませんでした。いや、指示は出したのですが、なかなか言う事を聞いてくれないんです。ビジャヌエバには、過去1部リーグに所属していた選手がたくさん居たんですが、そういう選手は、今、1部でバリバリ活躍している選手以上に、変なプライドを持ってて、僕の指示を無視して、全部、自分の判断でやってしまおうとする事が多々ありました(もちろん、ちゃんと指示を聞いてくれる選手も居ましたが)。マラトンの時とは全く異なる状況です。そんな中、なかなか自分のリズムが作れず、自分の能力を発揮しきれませんでした。しかし、その時点で、まだチームに合流して1週間もたっていなかったし、自分としては「これから選手の名前を覚えて、コミュニケーションを向上させていけば、問題無い。」と考えていました。
 …ビジャヌエバに合流してから3週間が経過しました。以前よりはチームメイトとのコミュニケーションが取れ、選手の名前もほぼ全員のを覚えたし、状況は、少しずつですが良くなっていってました。…しかし、突然、練習場までの送り迎えがピタリと無くなり、僕はホテルに1人、取り残される事になってしまったのです。その件に関しては、送り迎えをしてくれていた監督が急に解雇になって、迎えに来る人がいなくなったのが原因でしたが、チームからは何も説明が無く、僕のチームに対する不信感はさらに大きくなっていきました。「必要」だと強く誘われたからビジャヌエバに合流したのに、この状況…。僕は意を決して、チーム幹部と会談する事にしました。本当に僕が必要なのか、どうか??
 チームの幹部と久しぶりに会いました。そこで幹部からは「必要だ。」とはっきり言われました。けど、会談に帯同してくれたホンジュラス人は「必要としてない。」と、僕と全く逆の解釈をしている…(しかしそのホンジュラス人も当日は「必要としている」と僕と同じ解釈をしていたのに、翌日、知り合いには全く逆の報告をしてて、何が本当なのかさっぱり分からない)。契約についても、本当は今期契約する予定が、「Yojiの外国人選手登録手続きが今期中には間に合わないから、来期に契約したい。」と、当初と話が変わってるし、何より、その会談の後も、約束をすっぽかすなどが続き、僕は自ら、このチーム、ビジャヌエバFCに見切りを付ける事にしました。
 ビジャヌエバに見切りを付けてから、僕は再びマラトンに戻って練習したいと考えたのですが、何と言う事か、以前、僕を気に入ってくれていたマラトンの監督は解雇になってて、すでにチームを離れていました。そして、マラトン新監督は、さまざまな事情が有り、僕の練習参加を認めませんでした。
 …こうして、僕はサッカーする環境を失ってしまったのです。「人生最高の日々」を過ごしたマラトンを離れ、ビジャヌエバに合流してから、僕の状況は、天と地ほどに変わってしまいました。「あの時、マラトンを離れていなければ…。」とは少し思いましたが、後悔は全くありません。今でも僕のあの時の決断は間違ってなかったと思います。ただ、ビジャヌエバ合流前(マラトン練習生時)があまりにも充実した幸せな日々だっただけに、今、自分が置かれたこの状況に、大変ショックを受けました。しかも、周りの人からは「もうサッカー辞めて日本に帰れ。」と絶望的な言葉を浴びせられ、サッカーの練習もできないから自信も揺らぎ始め、正直、この時は「ギブアップ」寸前まで追い込まれていました。「サッカー辞めるべきか?」本気で考えました。人生でおそらく初めての「眠れない夜」を、2度も体験しました(笑)。
 しかし、同時に希望を持っていたのも事実です。
 …と言うもの、今までの人生の中、ピンチの後には必ず大きな喜びが訪れていたからです。大学卒業後の「中国行き」…。アメリカ時代の後の「マラトン合流」…。「もう1度、必ずチャンスはくる。」と密かに思っていました。
 んー、それにしても「夢」を叶えるというのは、本当に難しいですね~。叶う時は、案外、簡単に叶うんじゃけど。今回のビジャヌエバFCに関しては、「夢」を人間に例えると、昔は姿形すら見えなかった「夢」が、追いかけて追いかけて、最近は視界に入ってきて、さらに猛ダッシュで追いかけて、やっと追い付いて、髪の毛を掴んで引っ張ったら、カツラだった…って心境です(笑)。
 …しかし、Yojiは死んでいませんでした!!この後、さらにもう一展開有るんです…。
 今度はカツラじゃなくて、本当の髪の毛を掴んでみせますよ(意味不明)!
 つづく
                                    カツラ・Yoji

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