…で、この第1回目の「アメリカ初上陸」。
中国で知り合ったアメリカ人の親友が、現地で僕がプロチームのトライアウトを受けれるよう、チームとの連絡はもちろん、宿泊先やレンタカー、航空チケットの手配も含め、全てのサポートをしてくれました。彼には本当に感謝の気持ちで一杯です。中国ではサッカー協会のルールも有り、トライしたくてもできなかった。アメリカでようやくチャンスを得て、期待と不安の中、新たな挑戦が始まりました。
しかし、それは同時に「困難」の始まりでもありました…。
合計3チームのトライアウトを受ける予定でしたが、1つは中止、もう1つは、現地に着いた後「やっぱGKはいらない。」と言われ、納得できず、またも直談判して、何とか練習にだけ参加させてもらう…という状況でした。
「2004年3月」。
ハリスバーグ・シティーアイランダーズのキャンプに参加するため、再びアメリカに上陸しました。前回、僕を助けてくれたアメリカ人の親友は、中国で英語教師になったので、すでにアメリカにはいなく、今回は自分1人での活動となりました。
…しかし、残念ながら、僕はこのチームにフィットする事ができませんでした。GKコーチとも選手とも何かが噛み合わない。モチベーションすら上がらない日が有ったほどです。
けど、日を重ねるごとに徐々に溶け込んでいき、「さあ、これから!」と思った矢先、監督から「不採用」を告げられました。
「不採用」を告げられた後は、毎日、何も無い中、ホームステイ先の家で、ただ時間だけが過ぎていく…。
ホームステイ先のアメリカ人には相談しましたが、日本語で相談できる人は周りに誰も居ない。そんな中、帰国チケットの日にちは刻一刻と迫ってくる…。本当に苦しい状況でした。
ハリスバーグ・シティーアイランダーズは、キャンプで最も出来の悪かったGKを採用していました。それを見た時、僕の心にまた火がつきました。
その後、僕は、帰国のチケットを捨て、ビザ無しで滞在できる3ヶ月間をフルに使って活動をしていく事に決めました。
…それからはMLS(メジャーリーグサッカー)、USL(ユナイテッド・サッカーリーグ)に所属するプロ、セミプロチーム合計約100チームに「トライアウトを受けさせてくれ。」とメールする毎日です。
しかし、なかなか良い返事はきません。
特にプロチームはすでにシーズンが始まっており、チーム構想が決まってる状況なので、ほとんど返事はきませんでした。
しかし、2度、3度としつこくメールしていると、徐々に返事が増えてきました。
…とは言っても、返事は全部で10チームにも満たなかったし、その半分は「いらない」で、あとの半分は全てセミプロチームからのものでした。
そんな中、1番最初に具体的なトライアウトの日程をくれた「パームビーチ・プーマス」というセミプロチームのトライアウトを受けに行く事に決めました。
※ハリスバーグのホームステイ先の家族には、本当に本当に良くしてもらいました。僕に住居を提供して約1ヶ月間も生活させてくれたのはもちろん、落ち込んでる僕を元気付けてくれたり、真剣に相談に乗ってくれたりしました。今でもその感謝の気持ちは忘れられません。
そして案の定、監督から「うちでプレーして欲しい。」と正式に合格を告げられ、パームビーチ・プーマスへの入団が決定しました。
立正大学を卒業後、約2年ぶりの正式な所属チーム。セミプロとは言え、アメリカのアマチュア最高峰リーグだし、何よりやっと所属チームが決まったという事で、素直に嬉しかった…。
けど、これもまたまた「困難」の始まりでした。
つづく
Yoji
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