【GK論】「最重要改善ポイント」は?サンフレッチェ広島GK大迫敬介選手の「プロデビュー戦」を振り返る(VSチェンライ・ユナイテッド)


 

ついに、巡ってきたチャンス

昨夜のACLプレーオフ、チェンライ・ユナイテッド戦で、サンフレッチェ広島の「絶対的守護神」林卓人選手の負傷離脱により、期待の若手GK大迫敬介選手が、19歳にして、ついに「プロデビュー」を果たしました!

 

(下に続くdown

 

「ライバルに勝ちたいGK」へ!グローブ

 

★前回記事は!⇒『「第7回・魂のGK練習会」in呉!』(☜)

 

 

大迫選手を語る前に、まず気になるのが、林卓人選手の怪我…。

持病とも言える腰痛の再発らしいのですが、昨年、フットボリスタの企画で林卓人選手にインタビューをした際、体の使い方や構えなどをゼロから改善した話を聞き、それにより腰痛は克服したものだと思っていました。実際、昨季はJ1全試合フル出場を果たしています。ところが、今季はプレシーズンが始まって早々に腰痛で離脱…。

一体、林卓人選手に何があったのか?とても気になるし、心配しています。

 

※上記のフットボリスタの林卓人選手インタビュー記事は!⇒【GK林卓人(広島)。寡黙な男が語る、雄弁なプレーのすべて】(☜)

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そんな中、「負けたら終わり」の重要な一戦…チェンライ・U戦のスタメンに抜擢されたのが、プロ2年目の19歳GK大迫選手でした。

昨季までは林卓人選手の牙城はもちろん、中林洋次選手の壁も越える事ができず、サブ入りもままならなかった大迫選手が、ついに「プロデビュー」のチャンスを掴みます。

ここで良いプレーができれば…結果を出せれば…林卓人選手不在の中で大きなアピールとなり、「未来を切り開く」きっかけとなる。

だが、逆に良いプレーができなければ…結果を出せなければ…次は、また、いつチャンスが訪れるのか分からない。それが厳しいプロの世界。特にGKは「1回のチャンス」をモノにしないと、次のチャンスはなかなか訪れないポジションですからね。

 

正に、大迫選手のサッカー人生の「ターニングポイント」となる試合。

 

そんな、自身にとってもチームにとっても重要な一戦で、大迫選手のパフォーマンスは果たしてどうだったのか…?

振り返ってみたいと思います。

 

※⇩は現在、僕のTwitter上で行っている最中のアンケート。サンフレサポーターの大迫選手に対する期待値は高い。

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※⇩は、2017年に行ったアンケート調査。当時から、サンフレサポの大迫選手への期待値は高かった。

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いきなり、「入り」でつまずくも…

開始4分。最初のボールタッチ。味方のヘッドのバックパスをキャッチ後、スローで前線にフィード…も、いきなりこの「最初のプレー」でつまずきます。

相手選手にこのスローをカットされ、攻め込まれる…。結果、CKを与えるピンチを招いたのです。

このCKからの相手選手のヘッドも、雨でボールもGKグローブも濡れていた状態だったとは言え、それほど強度の高くない正面のボールを一発でキャッチングできず、冷やりとさせられます。

 

これが記念すべき大迫選手の「プロデビュー戦」の「最初のプレー」。

そこでいきなり、つまずく…。

 

試合の「入り」、また、プロデビュー戦の「入り」としては、決して、良くはなかった。

若干19歳の大迫選手に、この「まずい入り方」がどのような影響を与えるのか…?ここから、崩れていってしまわないか…?心配な立ち上がりとなりました。と、同時に「ここからどう立て直すか?」に期待と注目をしました。

 

 

大迫選手の「最重要改善ポイント」は…

「まずい入り方」ではありましたが、メンタル的に崩れている様子はなく、その後は堂々たるプレーを見せます。

逆サイドで起こっている状況まで見て先輩たちに物怖じせずコーチングで伝え、ハイボールにも果敢にトライしていくなど、前向きかつ積極的な姿勢が印象に残りました。

ただし、味方との連携や、フィードなどには課題を残す…。

そんな中、僕が感じた大迫選手の「最重要改善ポイント」は…

 

 

ハイボール処理

 

 

過去に【日本のGKの最大の「弱点」】(☜)や【ハイボールが苦手なGKへ。777%魂込めて】(☜)でも書いたように、ハイボール処理に関しては大迫選手に限らず「日本人GK全般の課題」ではあるのですが、大迫選手は2017年のU-23タイ代表との試合(⇩の動画)でも、致命的なハイボール処理ミスから失点を喫しており、特に「苦手」としている部分なのではないかなと感じています。

 

 

チェンライ・U戦では、それでも果敢にハイボールにトライしていく姿勢が見られ、それはポジティブな点なのですが、不安を感じるシーンもありました。

延長後半5分には、CKからのハイボールに対してパンチングを試みるも、上手くボールに当てる事ができず後逸…押し込まれて、あわやガラ空きのゴールに失点…という大ピンチを招いてしまいます。もしかすると、目の前のパトリックがブラインドになってしまった面も、あったのかもしれませんが…。

全日本人GKの中でも屈指のハイボールの強さを誇る林卓人選手(☜)は、身長188cm。対する大迫選手は186cm。

身長差は2cmしかないですが、ハイボール処理に関しては、まだまだ林卓人選手と比べると大きな「差」があります(ここは林卓人選手の「日本屈指のストロングポイント」なので、追い付くのは容易ではないですが)。

 

※林卓人選手のハイボールの強さ⇩

 

 

大迫選手は身長186cmあるのですが、ピッチに立っている姿を見ると、そんなに大きく見えない。ここら辺は、経験を積んで、ハイボール処理も練習から改善し、その積み重ねでオーラも身にまとう事で存在感も増し、将来「より大きく見える」GKになっていきたいですね。

 

 

成功者が「もっている」モノ

開始4分の「まずい入り」と、この「CKのハイボール処理ミス」で、もし、失点をしていたら…大迫選手の今後のサッカー人生に「大打撃」を与える事になっていたでしょう。

「失格」の烙印を押され、次のチャンスは当分、訪れなかったかもしれない。実際、そうやって、期待されながらも「消えていった」有望選手は多い。

ですが、大迫選手は、幸いにもミスが失点に繋がらなかった事で、「プロデビュー戦を120分間無失点でPK戦勝利」という、最高の「結果」を得る事に成功します。

 

「ここ」も、成功者になる者と、そうなれない者の、1つの「分岐点」

 

思えば、川口能活氏も横浜マリノスにて、今回の大迫選手と同様「プロ2年目の19歳」でJリーグデビューを果たすと、ミスがありながらも何とか無失点勝利を飾り、そこから一気に急成長して正GKの座を不動のものとし、日本代表入りして長年に渡って活躍、日本サッカー界の歴史に残る偉大なGKとなりました。

チェンライ・U戦の大迫選手は、確かに課題も見えましたが、それでも「プロデビュー戦で無失点勝利」という、最高の「結果」を出した。「ここ」は、非常に重要なポイントです。

成功者になれるか、なれないか…って、実は「紙一重」の部分が大きいんですよね。全く同じミスをしても「失点した」か「数cm差でポストに当たって失点しなかった」かなど「紙一重」ところで、その後の人生が大きく変わってしまう。

成功者になる者はこういうモノを「もっている」し、大迫選手にも「成功者がもっているモノ」を感じました。

 

ただし、「もっている」だけでは、今後、長期的に継続して結果を出し続けていく事はできない

 

今回のチェンライ・U戦では「課題」を突かれて失点する事はなかったですが、今後、よりハイレベルなACL本戦、また、J1で長く試合に出る事になった時、相手は必ず大迫選手の「課題」を研究して突いてくるので、改善が不可欠となります。

若手選手は、例えどんな内容でも、1つ大きな「結果」が出る事で、それが自信となり、成功の流れに乗って驚くようなスピードで進化していく事があるので、今後の大迫選手の進化がとても楽しみです。

 

 

「和製ケイロル・ナバス」へ

大迫選手の「課題」について書きましたが、将来に向けての「大きな可能性」を感じる素晴らしいプレーもありました。

それが、後半35分、チェンライ・Uのビルのシュートを止めたプレーです⇩

 

 

ビルがシュートを打つまでの僅かな時間に、「ここしかない」というタイミングかつ、重心をぶらさず高速のスピードで間合いを詰め、シュートを打たれる瞬間にはしっかり止まって「準備完了」、そこから矢のような弾丸シュートを、高速の反応で指先で触って止めたセーブです。

こういった状況でニアに弾丸シュートを決められて失点するケースはよくあるので、このシュートを大迫選手が止めたのには、少なからず衝撃を受けました。

 

何と言っても、大迫選手の最大の特徴であり武器は「スピード」

ステッピングやセービングなどの動作の速さと、反応の速さ。とにかく「速い」。

 

その動きは、同じ特徴と武器をもつレアル・マドリードGK…ケイロル・ナバスを彷彿とさせます

もちろん、練習の賜物なのは間違いないですが、では、練習すれば誰でもできるのか?…というと、そうではない。

大迫選手のこの「スピード」は天性のものであり、才能です。なかなか他の日本人GKが、真似できるものではない。

「対世界」との戦いにおいて、体格的なハンデを抱える日本人GKが生きる道、生命線となるのは、こうした動作や反応のスピードもその1つであり、そこでナバスも決して大きくない体ながらあれだけの実績を築いているので(「スピード」だけが要因ではないが)、大迫選手のもつこの「才能」がいかに重要か、お分かり頂けるかと思います。

大迫選手には、ぜひ「和製ケイロル・ナバス」になって欲しい。そう願っています。

 

個人的には、大迫選手を見ていると、ホンジュラス代表GKルイス・ロペスを思い出します。彼は何と18歳でホンジュラスリーグデビューを果たすと、そのまま正GKの座を獲得し、いきなりリーグ優勝まで成し遂げ、その後はリオ五輪で正にスーパーな活躍(⇩の動画)をして、ホンジュラスを史上初のベスト4に導きます。

ロペスも決して大柄なGKではありませんが、とにかく「スピード」が桁違い。大迫選手とも通じるものを感じるのです。

2013年にホンジュラスリーグのパリーヤス・オネでGKコーチをしていた際、ロペスのデビュー戦が奇しくも我々パリーヤス・オネだったので、よく覚えています。彼は当時、まだ18歳だったので不安定でしたが、結果を出していく事で瞬く間に成長してA代表GKにまで登り詰めました。大迫選手も、そうなれるか…?

 

 

PK戦でも、これがプロデビュー戦とは思えないほど自信に満ちて落ち着いており、それが相手キッカーにも伝わるから、プレッシャーとなって枠内に蹴る事ができなかったとも言えます。決して、「運だけ」でPK戦に勝った訳ではありません。プレッシャーがなければ、相手は余裕で決める事ができる。それがPKですからね。

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大迫選手が将来、どんなGKになるのか…?

今後も引き続き、注目しています!

それと同時に、林卓人選手が復帰後のサンフレッチェの正GK争いからも、目が離せません!

 

最後は、サンフレッチェとACL本戦で対戦する事になったチームに関するツイートなど⇩でお別れです!では、また!

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②≪「海外挑戦すべきか、しないべきか?」 正しい【決断】を下せる「3つ」の方法〈前編〉

③≪【言う事を聞かないGKを、一発で黙らせる】方法

④≪「海外挑戦すべきか?」正しい【決断】を下せる「3つ」の方法〈後編〉 お金、治安、語学…目標はあるけど【決断】できない人へ

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