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２０１６年４月３０日。J１・１ｓｔステージ第９節。
横浜FM vs 湘南ベルマーレ。
湘南がついに、「１－０」の完封勝利で「今季初勝利」を挙げました。
そんな試合でヒーローとなったのが、PKを止めて勝利の立役者となったGK村山智彦選手です。
しかし、彼の素晴らしいプレーは、PKストップだけではありませんでした。
僕が注目したのは、前半終了間際４２分のプレー。
中村俊輔選手からの素晴らしいパス⇒ボールは相手選手、味方DF、そして村山選手の足下を通過…⇒奇跡的にポストに当たってボールが跳ね返る…⇒そのこぼれ球を、村山選手が正にラインぎりぎりでキャッチしたプレーです（下の動画「１：０６」。PKストップは「２：２７」。「１：３３」の高山選手の「ニア天井」を抜くシュートも凄かった！※「ニア天井」はGKが最も反応が難しいシュートの１つ。難易度は極めて高く、並のシューターならGKに当てるか、フカしてしまいます）。
このシーン。ボールは完全に村山選手の足下を通過してゴールに向かっており、この時点で「やられた」と思って諦め、動きが止まるGKも多い。
ところが、村山選手は、最初から最後まで徹底してボールから目を離さず、ボールが足下を通過した直後には、すぐに起き上がって走り出していました。
そのスピードが、抜群に、速かった。
どれくらい「速かった」か。それは、村山選手がボールをキャッチした時、村山選手よりも先に倒れた相手選手と味方DFがまだ起き上がれていなかった事を見ても、分かります（もちろん、村山選手とは倒れた勢いや倒れ方が違っていたのもあります。が、それにしても村山選手のボールへの反応と起き上がりのスピードは、抜群に速かったです）。
そして、もう１つ。
「絶対に最後の最後まで諦めない」姿勢。
「ボールがポストに当たって跳ね返る」可能性なんて、一体、何％あるでしょうか？ほとんど、ないでしょう（村山選手の角度からは見えてたのかもしれませんが）。
そんな「ほとんど、ない」可能性に対して、己の全てを懸けてプレーできる、村山選手の、凄さ。
０．０１％でも可能性があるなら、絶対に最後の最後まで諦めず１００％の力を注いでボールに食らい付く。
おそらくこれは、村山選手の「人生哲学」そのものなのだと、このシーンを見て感じました。
村山選手は静岡産業大学を卒業後、当時JFLのSAGAWA SHIGA FCでプレー。
決してエリートではないし、GKとして体格的に恵まれている訳でもありません。
それでも村山選手は、そこから松本山雅に移籍し、JFL⇒J２⇒J１…と、日本のトップリーグにまで這い上がってきました。
そして昨年の松本山雅でのプレーが認められ、チームは降格してしまいましたが、村山選手は湘南移籍のチャンスを掴み、今年もJ１でのプレーを勝ち取りました。
JFLからJ１にまで、這い上がる。
口で言うのは簡単ですが、これを成し遂げるのは、極めて難しい。
正直、可能性は、「ほとんど、ない」。
しかし、村山選手は、決して、自らの「人生」を諦めなかった。
いくらJFLからJ１にまで這い上がる可能性が「ほとんど、ない」厳しい状況であろうと、己の全てを懸けて夢に挑戦した村山選手。
０．０１％でも可能性があるなら、絶対に最後の最後まで諦めず１００％の力を注いで夢に挑戦する。
そうやって村山選手は、JFLからJ１にまで、這い上がったのだと思います。
「ほとんど、ない」可能性に対して、己の全てを懸けてプレーできる、村山選手の、凄さ。
０．０１％でも可能性があるなら、絶対に最後の最後まで諦めず１００％の力を注いでボールに食らい付く。
横浜FM戦で見せたあのプレー、あの姿勢を、村山選手は長年、毎日の１分１秒の中でも貫き通して、それをコツコツと積み重ね、夢を実現したのです。そうでもないと、JFLからJ１にまで這い上がる事など、到底、不可能です。
横浜FM戦の村山選手のプレーや姿勢から、僕は彼の「人生哲学」そのものを見ました。
この試合でやっと今季初勝利を挙げた湘南ですが、今後も苦しい戦いが続いていく事でしょう。
それでも村山選手は、例えどんなに苦しい状況、絶望的な状況に置かれても、これまでの人生と同様、０．０１％でも可能性があるなら、絶対に最後の最後まで諦めず１００％の力を注いでボールに食らい付き、己の全てを懸けてプレーする事でしょう。
そんな村山選手と湘南に、今後、どんな「運命」が待ち受けているのか…？
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今後も村山智彦選手と湘南ベルマーレに、注目しています。
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非常に残念な事に日本ではまだまだ「GKコーチ」が不足していて正しいGK指導が普及しておらず、このような「問題点」を抱えながら、それを指摘してくれるGKコーチがいないがために自分が抱える問題点に気付かず、何が問題なのかも分からないままただ漠然と練習して、一生懸命やっているにも関わらず徒労に終わって全く伸びない…というGKが、全国に山ほどいる。
これほど、もったいない事はありません。
自分の経験上、多くのGKが「ちょっとした気付き」を与えるだけで、まるで別人のように成長し、第３GKから正GKに、アマチュアからプロに…と、自分の人生を変える事ができる。※実際の事例は以下のリンク先☟
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だからこそ僕は、この「GKアドバイザー」業務を行っている。全国のGKから送られてくるプレーや失点の動画を分析し、何が「持ち味」で何が「問題点」かを伝えてさらなる成長を促し、プロに行きたいGKはプロに、今の所属チームでレギュラーになりたいサブGKはレギュラーに…自分の人生を変えて欲しい。その手助けをしたいからこそ、僕はこの「GKアドバイザー」業務を行っているのです。それが、ひいては「日本のGKのワールドクラスへのレベルアップに繋がる」と信じているから…。
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