【GK論】柏GK桐畑選手がハマった「落とし穴」。


 

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柏の不動の守護神・菅野選手が負傷離脱した後にスタメン出場のチャンスを得た桐畑選手は「3試合連続完封勝利」(しかも全て「1-0」!)と明らかに「ノッていました」。

素晴らしいプレーを連発し、僕もブログ【ホンジュラス帰りの広島人が選ぶ「今節のベストセーブはこれじゃ!」2015年J1・2ndステージ第2節】(☜クリック!)で桐畑選手の横浜FM戦のスーパーセーブを「1位」に選ばせてもらいました。

しかし、同時に僕は自身のメルマガ【山野陽嗣の「GKマガ」】(☜クリック!)にて「『サブGKが出場機会を掴んで1、2試合、良いプレーをする』というのは、実はよくあります。しかし、それを『3、4、5試合…とずっと続けて良いプレーをする」というのが物凄く難しい」(☜クリック!)とも書きました。

桐畑選手は見事にスタメン「3試合目」までクリアー。

迎えた「4試合目」。

 

ついに、ミスが起こってしまいました。

 

上の動画「1:09」。右サイドからのクロスに桐畑選手は飛び出すも…ボールには触れず、ガラ空きのゴールにヘディングシュートを叩き込まれて失点…。無失点記録は「3」でストップしました。

 

明らかな、ミス。

 

あれだけ「ノッていた」桐畑選手が、なぜ、こんなミスを犯してしまったのか…?

 

桐畑選手はこのミスの前に、ファインセーブで相手の決定機を防いでいます(上の動画「0:26」)。

この日も桐畑選手は「ノッていた」のです。

 

「ノッていた」

 

僕はここまで何度となくこの言葉「ノッていた」を使ってきましたが、実はこの「ノッている状態の時」こそ

 

落とし穴

 

が潜んでいるのです。これは、どういう事なのか?

GKって「ノッている状態の時」って「俺はどんなボールでも止めれる!」という気持ちに、どうしてもなってしまうもの。

すると、今回のように出るのが難しいクロスに対しても「絶対に届く!」と思って、無理な飛び出しをしてしまうのです。

そう。

 

「ノッている状態の時」ほど、GKは【判断力】が狂う

 

これこそが正に、「落とし穴」。

そしてこれは、何も桐畑選手だけに限った事ではありません。

その象徴的な例が、2006年ドイツW杯のオーストラリア戦の川口選手の1失点目。

この試合の川口選手は「ノリにノッて」いました。鬼神のごときファインセーブの連発で、相手の決定機をことごとく阻止。

おそらく見ていたファンも「今日の川口選手なら、どんなシュートでも止めてくれる」と思ったはずです。川口選手自身もそういう心境だった事でしょう。

正に、「ノリにノッている状態」…。

 

そこに「落とし穴」がありました。

 

1-0勝利が濃厚と思われた、試合終了「7分前」…。

ゴール前に放り込まれる相手のロングスロー。川口選手は元々ハイボールが得意ではない。敵も味方も密集しており、時間帯を考えても無理に出るべき状況ではないが…。「ノリにノッている状態」だった川口選手は「絶対に止めれる!」と思ったのでしょうか…。このロングスローに対して、強引に出て行ってしまいました…。

結果は…。皆さんもご存じのように、このハイボール処理を川口選手はミスしてしまい、痛恨の失点。これで意気消沈した日本は立て続けに失点を許し、まさかの1-3大逆転負け…。その後の予選リーグ敗退へと繋がってしまいました。※詳しくは⇒【日本W杯史上最悪の試合。2006年ドイツW杯グループリーグ初戦「日本VSオーストラリア」】(☜クリック!)

 

※動画「1:35」。ここからの展開は、正に「悪夢」でした…。

 

 

川口選手はそれまでファインセーブ連発でMVP級の活躍をしていただけに、悔やんでも悔やみきれないミスとなってしまいました。

 

「ノッている状態の時」ほど、GKは【判断力】が狂う

 

川口選手ほどのGKであっても、この「落とし穴」にハマってしまうのです。

我々がここから学ばなければならないのは、

 

「ノッている状態の時こそ、感情をコントロールし、我慢し、自戒し、冷静な判断が必要」

 

だという事。

桐畑選手や川口選手が本当はこの時どういう心境だったのかは、正確には分かりません。残念ながら、憶測の域は出ません。もし違っていたら、申し訳ございません。

ただ『「ノッている状態の時」ほど、GKは【判断力】が狂う』という事例が多いのは事実。本当によくあるんです。物凄く危険な「落とし穴」。

桐畑選手は今、たまらなく悔しい気持ちで一杯だと思います。けど、桐畑選手ならこれを乗り越えて成長し、さらにレベルの高いGKになってくれると信じています。

 

全国のGKの皆さん。もし試合中に「今日の俺、ノッてるなぁ!」って状態の時があったら、要注意。

 

「ノッている状態の時こそ、感情をコントロールし、我慢し、自戒し、冷静な判断が必要」

 

と自分に言い聞かせて、試合終了の笛が鳴るまで「細心の注意」を払ってプレーして下さい。

 

 

ちなみに、2失点目(上の動画「2:05」)。

DFのバックパスが目の前でバウンドし、まさかまさかの直接ゴールに入ってしまいました。

確かに、桐畑選手のミスなのですが、GK視点から言うと「桐畑選手だけのせいにして欲しくない」というのが本音です。

もっと、ちゃんとしたバックパスを返してあげて欲しかった。

GKはフィールドプレーヤーとは違って、後ろにはゴールしかなく、ミスしたら「即失点」に繋がるポジションなんです。

だからこそ、できる事ならもっと丁寧にちゃんとしたバックパスを返してあげて欲しかった(またゴールを外すなど)。

もちろん、桐畑選手にもちゃんと処理して欲しかったでしょうが、あのバックパス、何気に処理が非常に難しいボールだったのも事実です。

僕はGKコーチとして現場で指導していた時も、味方がGKに雑で適当で不正確なバックパスをした時は「GKにはもっとちゃんとしたバックパスを返してあげてくれ!」と要求していました。

しかし、監督や他のコーチは「GK経験者」ではないため、なぜ僕がこんな要求をするのか、今一ピンとこない事が多かった…。「GK経験者」でなければ、なかなか理解し難い点だと思います。

フィールドプレーヤーは1試合の中でトラップミスする事も何度かありますが、GKに関しては「ただの一度もトラップミスが許されない」。だからこそ、GKに返すバックパスは「万が一」が起きないよう、充分に気を付けて欲しい。

とにかくフィールドプレーヤーの皆さん、GKには常に「細心の注意」を払ってバックパスを返してあげて下さい。よろしくお願いします。

 

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これほど、もったいない事はありません。

 

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だからこそ僕は、この「GKアドバイザー」業務を行っている。全国のGKから送られてくるプレーや失点の動画を分析し、何が「持ち味」で何が「問題点」かを伝えてさらなる成長を促し、プロに行きたいGKはプロに、今の所属チームでレギュラーになりたいサブGKはレギュラーに…自分の人生を変えて欲しい。その手助けをしたいからこそ、僕はこの「GKアドバイザー」業務を行っているのです。それが、ひいては「日本のGKのワールドクラスへのレベルアップに繋がる」と信じているから…。

 

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