日本VSチュニジアGK分析。GK権田選手の良かったプレーは?そして採点は?


 

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日本VSチュニジア。GK権田選手の分析。あのファンブルは偶然じゃなかった】(☜クリック!)の続きです!

 

色の「濃い」文字には「リンク」が貼ってあります。クリック!

 

前回ブログでは、GK権田選手の【ハイボール】のキャッチミスを徹底分析すると共に、チュニジアGKの『「失点しない」事を最優先させた、リスクを最小限に抑えたプレー』『どの選択が最も失点する確率が低いか」を逆算したプレー』について書きました(詳細は上のリンク先をクリック!)。

 

では、GK権田選手には良いプレーがなかったのか?

いえ、ありましたよ、良いプレーも。果たしてそれは…?

 

…と、その前に、キックオフ直後からのGK権田選手のプレーを振り返っていきたいと思います。

どの試合でも、僕が注目して見るのは、GKの「ファーストプレー」(最初のプレー)です。

この試合のGK権田選手のファーストプレーは、前半開始およそ「2分」に訪れました。

味方からの右サイドからのバックパス…。GK権田選手は「ロングキック」でセーフティに逃げる事を選択。

僕はこの「選択」、開始直後という時間帯や、味方・敵のポジショニングなどを考慮しても、「正しかった」と思います。

 

問題は、キックの「精度」と蹴った「方向」。

 

ロングキックでもない、ショートパスでもない…非常に中途半端なキックとなってしまいました。

そして、それよりも問題だったのが「方向」。GK権田選手は、自陣の中央部分に向かってキックを蹴ったのです。

この飛距離のキックを蹴る場合の「鉄則」は、

 

「両サイド方向に蹴る(中央には蹴らない)。なぜなら、中央に蹴って、もし敵にボールが渡ってしまったら、無人のゴールにシュートを決められるなど失点に直結する危険があるから」

 

…です。

結果的にこのキックは味方に渡ったため、TVの実況も解説も何も触れず、何事もなかったかのように時間が過ぎていきましたが、もし、このキックが「敵」に渡っていたら…いきなり日本は失点していた危険がありました。しかも「開始2分」という時間帯。もし、失点していたら、致命傷になっていた事でしょう。

このキックを蹴った時のGK権田選手のフォームがバランスが崩れていたので、おそらく、狙って蹴ったボールではないはず。多分、「ミスキック」です。

日本のGKの持ち味は、以前のブログ

 

デンソーチャレンジGK分析【中編】 日本のGKの「長所」』 ☜クリック!

 

…でも書いたように、「キックなど細かな技術の上手さ」です。身体能力などで海外のGKに敵わない日本人GKは、「この部分」では絶対に負けてはダメだし、ミスが出てはいけません。

GK権田選手は、なぜキックミスをしてしまったのか?これも前回ブログに書いた「ハイボールのキャッチミス」と同じで、Jリーグなら普通にできるプレーが、「代表戦」のプレッシャーでナーバスになってキックミスが起こってしまったと推測します。

 

しかし、

 

プレッシャーがかかる状況でできてこそ、本当の技術」

 

…であり、日本人GKがいくら「キックなど細かな技術が上手い」と言っても、プレッシャーがかかる状況でできなければ、それは「本当の技術」ではないし、代表戦とは言え「親善試合」でナーバスになってミスを連発してしまったGK権田選手のプレーには、「世界で勝つ」という事を考えると物足りなかったし、非常に残念でした。

 

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…と、このように、いきなり開始2分の「ファーストプレー」が「ミス」で始まったGK権田選手。

とは言え、これはある意味「想定内」というか(あってはいけませんが)、僕がGKコーチでチームのGKを指導する時も常に重要視して見ているのが、

 

ミスの後の立て直し」

 

…です。どんなに世界的なGKでも、ミスはある。重要なのは、「ミスの後、引きずらずに立て直して良いプレーをする事」です。この日のGK権田選手のように、開始2分の「ファーストプレー」が「ミス」で始まった場合、試合に入っていくのが難しくなります。だからこそ僕は、「この後(ミスの後)のGK権田選手のプレー」に注目しました。どう立て直してくるか?…と。

 

…で、GK権田選手は、見事に立て直したんです。

ここからようやくGK権田選手の「良かったプレー」に入ります。

それは、開始2分のミスから7分後の前半9分。

味方DFが中央から、いきなり中途半端なバックパスをGK権田選手に返し、それを見逃さなかったチュニジアFWがボールに食い付いてきました。

一歩【判断】を間違えば、失点しててもおかしくなかった危険なプレー。

ここでGK権田選手は、非常に素晴らしい判断を見せました。

 

「正面ではなく、あえて外にボールを蹴り出した」

 

…のです。なぜ、この判断が正しかったのか?写真を用いて説明していきたいと思います。

この場合、もし「正面に」キックを蹴っていたら、前からプレッシャーをかけてきていたチュニジアFWにボールをぶつけて、跳ね返りがそのままゴールに入って失点…という「リスク」がありました。実際こういう形での失点は、レベルが高いヨーロッパの試合でも起こっています。結構、よくあるんです。

しかしGK権田選手は、その「リスク」をしっかり考慮し、瞬時に「外に蹴り出す」という判断を下しました。物凄く地味なプレーで、TVの実況も解説も何も触れていませんでしたが、GK権田選手の「隠れたファインプレー」でした。これぞ正に、前回ブログでチュニジアGKを褒める際に使った言葉、

 

「失点しない」事を最優先させた、リスクを最小限に抑えたプレー

どの選択が最も失点する確率が低いか」を逆算したプレー

 

…そのものでした。こういうGKの「隠れたファインプレー」もメディアはちゃんと見て欲しいし、褒めて欲しい。

 

DSCF0081

 

DSCF00810

 

こうして「ファーストプレーのミス」から見事に「立ち直った」GK権田選手。これで硬さがとれ、波に乗っていくと思われたのですが…。この日は、その後も全く硬さがとれず、終始「自信がなさそう」な表情でプレー…。そして、前回ブログで書いた「ハイボールのキャッチミス」が起こるなど、試合を通じて不安定な出来となってしまいました。

もちろん「シュートが飛んでこなかった」事は、GK権田選手のコーチングが素晴らしかったのも要因としてあると思いますが、GK権田選手はおそらく試合中「シュート飛んでくるなよ…」と思っていたはずだし、試合後は「いや~…。今日はシュートが飛んでこなくて良かった」と思ったはずです。それくらいこの試合のGK権田選手はナーバスになっていて状態が良くなかったし、もし仮にこの状態でシュートが飛んできていたら、もっと致命的なミスを犯して失点していた可能性が高かったと分析します。

 

以上の分析の結果。僕の中のチュニジア戦のGK権田選手の採点は… ※10点満点で、平均点は6とする。

 

「5.5」

 

…です。残念ながら平均点以下となります。ミスが失点に繋がらなかったので「5.5」としましたが、もしあの「ファンブル」などが失点に繋がっていたら「4.0」もありえました。

僕はGK権田選手が非常にナーバスになっている姿を見て「確かにA代表デビュー戦だし、まだ若いから仕方ないかな。今後の成長に期待じゃ」と思っていたのですが、後で調べてみると、実はGK権田選手はこれが「A代表デビュー戦」ではなく(これが3キャップ目だった)、年齢もすでに「26歳」と決して若くない。…であれば、この日のプレーでは正直「世界で勝つ」のは厳しい。

皆さん、現在「世界一のGK」と言われるノイアーが初めてドイツの正GKとして出場した南アW杯の時の年齢をご存じですか?…「24歳」なんです。ベルギーの守護神として昨年のブラジルW杯で活躍したチェルシーのクルトゥアに至っては「22歳」。

そう。GK権田選手の「26歳」という年齢は、本来ならもう代表でバリバリ活躍していなければならない、あるいは代表でバリバリ活躍できる能力がなければならない年齢であり、「経験を積んで」とか「将来性が」という言葉が当てはまる年齢ではないのです。

これがGK権田選手がまだ20歳前後なら、このチュニジア戦の出来でも「若いから仕方ないな。これから経験を積んで成長してくれるだろう!」で済むのですが、「26歳」だと、「世界で勝つ」事を前提に考えると…繰り返しになりますが、かなり「厳しい」のが現状です。

他国のGKのレベルは、めちゃくちゃ高い。あのノイアーでさえ、前述した南アW杯は、本来なら「第3GK」だったんです。それが、正GKのエンケが自殺してしまい、第2GKのアトラーが怪我で離脱した事で、「第3GK」だったノイアーにチャンスがきた。そういう状況の中、この時のノイアーはまだ代表では充分な経験を積んでいない「24歳」のGKでしたが、それでも素晴らしいプレーでチームを3位に導きました。カーンも代表では長らくイルクナー、ケプケに次ぐ「第3GK」で、初めて正GKとして出場したのが日韓W杯でしたが、それでも、長年、代表では出場機会に恵まれないながらも、初めてのW杯で超絶プレーを見せ、GKとして史上初の「W杯MVP」に輝きました。つまりこれは、ノイアーもカーンも、代表でのキャップ数が少なかった時から「代表で活躍できる能力」をコツコツ積み重ねてもっていた…という事です。ドイツでは20代中盤を過ぎたら、例え代表キャップ数が少なくても、代表戦に出る限りは「経験を積んで」とか「将来性が」という言い訳は許されず、すぐに「結果」を求められる環境にあるのでしょう。そういうGKに対する厳しいプレッシャーに常日頃からさらされているので、ドイツからは「世界一」と呼ばれるGKが次々と生まれるのだと推測します。

 

微力ながらも、自身も日本のGKの発展に貢献できるよう、これからも独自の視点から「GK分析」を発信し続けていきます。

 

GK権田選手の今後の奮起と活躍を心から応援しています。

 

今日のウズベキスタン戦は、誰がスタメンGKとなるのか?

 

また、徹底分析します!!

 

最後に。本来、僕が分析をしたいのはJリーグや日本代表のGKではなく、全国の一般のGKの皆様です。なぜなら、それが本当の意味での「日本のGKの発展に繋がる」と信じているから。

このブログのように写真を用いてプレーを分析して欲しい全国のGKの皆様。4月中旬までは「無料」で分析サービスを行っていますので必要事項「氏名」「住所」「年齢生年月日)」「連絡先電話番号」「所属チーム」(無所属の場合「無所属」で)を明記の上、以下のメールアドレスまでご連絡下さい!「本気で成長したい魂あるGK」なら、誰でも大歓迎です!

 

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