<第8回> 「読者の質問」&「Yojiの回答」コーナー! ~~ ホンジュラスの「治安」&「国民性」 ~~


 

 

 読者の皆様から寄せられたご質問に対する「Yojiの回答」コーナーの、<第8回>です。一気に全部のご質問には答えられないので、日をおいて、届いたご質問から順番に答えさせていただきます。

 

あくまでも「Yoji個人」が感じたことを、そのまま回答させていただきますので、同じ経験をしたけど違う感じ方をした人もいらっしゃるかと思いますが、その点はご了承下さい。

 

 

 

<今日の質問>

 

 

「ホンジュラスはかなり治安が良く、中米国には珍しい勤勉な国民性だと聞いていますが、本当なのでしょうか?教えて下さい。」

 

 

 

Yojiの回答>

 

 

 ん~…。こちらの方こそ、質問をしてもよろしいでしょうか?一体、誰から聞いたのでしょうか?(笑) 教えて下さい!!(笑)

 

 

 

 ホンジュラスの「治安」に関しては、これまでも何度もこのブログ内で触れてきたので、詳しくはそちらの過去記事をご参照いただければと思います。 

 

 → こちら! 

 

 → もういっちょ! 

 

※この他にもいくつかホンジュラスの「治安」について触れた記事があるので、気になる方は、探してみて下さい!!

 

 

 

 ここで簡単に説明いたしますと、ホンジュラスはお世辞にも「治安が良い」と言える国ではありません。むしろ、かなり「治安が悪い」と言わざるを得ません。

 

 

 僕自身は、約1年半、ホンジュラスで生活して、危険な目に遭ったことはありませんが、知り合いのホンジュラス人など、身近な人が事件に巻き込まれることは、よくありました(詳しい事件内容はちょっと書き辛いので、今回は遠慮させていただきます。ご了承下さい)。

 

 

 今までいろんな国々を渡り歩いてきましたが、日常生活を送る上で、ホンジュラスほど「治安」に気を使った国はありませんでした。治安の良い日本で生活している人にはピンとこないかもしれませんが、そうやって治安に気を使わざるを得ない生活は、日を重ねるごとに、精神的にボディーブローのように効いてきます。

 

 

 例えば、以前も書きましたが、夜、寝てる時、家の外で銃声が聞こえることもありまして、怖いけど、コンディションを保つためには眠らなければならず、覚悟を決めて目を閉じていました。

 

 

 …このように書くと、「どんだけ危ないんじゃい!?」と、地獄のような場所だとイメージしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にそこで生活してみると、「住めば都」な面もあり、意外と大丈夫なのも事実です。

 

 

 だから、「治安が悪い」…けど、「案外、大丈夫」とも言える…けど、「やっぱり治安が悪い」…から、「細心の注意を払わなければならない」…。要は、「心配し過ぎても駄目」ですが、「用心は絶対に怠ってはならない」…この2つのバランスが大事だと思います(安全の保障は決してできません)。

 

 「外務省・海外安全ホームページ」より。ホンジュラスの危険地区…って、全部かい!?(笑) これを見る限り、ホンジュラスで「安全」と言える場所はありません…。

 ホンジュラスの中でも、特に「危険」な場所、「サン・ペドロ・スーラ」&首都「テグシガルパ」。ん~…、こちらも「安全」な場所は無し!(笑) けど、どちらにも僕は住んでいましたが、僕に限っては、大丈夫でした。ちなみに、「サン・ペドロ・スーラ」と首都「テグシガルパ」…「どちらが好きか?」…ホンジュラス人でも好みが分かれるのですが(どちらかと言うと、「サン・ペドロ・スーラ」が人気)、僕は首都「テグシガルパ」が好きです!(山から夜景を見下ろすと、本当にキレイですよ!)

 

 

 次に、「ホンジュラスは勤勉な国民性なのか?」に関してですが…。ん~…(笑)。

 

 

 正直、「勤勉」とはとても思えないのですが(笑)、よくよく考えてみると、僕たち「日本人」というのが、そもそも、世界でも他に例を見ないほど「勤勉」な国民性であり、その「日本人」の基準で見たら、ホンジュラスに限らず、世界のどんな国でも、「勤勉じゃない」ように見えてしまうのかもしれません。

 

 

 ここで、「ホンジュラス人は勤勉じゃない!」という、ありきたりの回答をするのは簡単なのですが、じっくり冷静に考えてみると、確かにサッカーの練習をサボったりする選手はいたし、「気分屋」な面があるのも事実なのですが、一見、やる気が無いように見えるけど、実は毎日、黙々と自分の仕事をこなしている人も多かったように思います。

 

 

 僕がお世話になっていたホンジュラス人のおばちゃんなどは、土日も関係なく、せかせか働いていました。「凄いな~」と、感心したものです。

 

 

 サッカー選手は、練習をサボったり、走りの練習中にズルをして歩いたりする選手も多くいましたが(笑)、よく考えてみると、ホンジュラスというのは、1年中…年がら年中、「暑い」のです。「冬」どころか、「秋」も「春」もありません。常に「夏」です。

 

 

 しかも、その暑さ(体感温度)というのが、日本の真夏の比じゃない…。僕はホンジュラスから久々、日本に帰国した際、日本はその時「8月」と真夏だったのですが、尋常じゃないほど暑いホンジュラスから帰って来たので、日本の真夏が「寒く」感じ、長袖・長ズボンで生活したほどです。

 

 

 さらに、「カリブ海地区」で暑いイメージのあるジャマイカに行った際も、ホンジュラスに比べると涼しく感じました。ホンジュラスのおかげで、「暑さ」には相当、強くなったようです。

 

 

 詳しい気温は分かりませんが、とにかくホンジュラスの「サン・ペドロ・スーラ」と「プログレッソ」は、本当に暑かった…。ここでサッカーの練習をするのは、本当に地獄でした。それに比べ、首都の「テグシガルパ」は結構、涼しかったです。

 

 

 …で、何が言いたいかというと、つまり、1年中、年がら年中、尋常じゃないほど「暑い」ホンジュラスで生活していたら、そりゃあ、たまには「サボり」たくなるのも、無理はないかな~…ということです。

 

 

 日本では、夏にたったの2ヶ月間、暑いだけで、「夏バテ」が起こります。それがホンジュラスでは、もっと暑いのが、一生、続くのです!!日本は「四季」があるから、「この夏場を乗り切れば…」と我慢もできますが、ホンジュラスは乗り切っても乗り切っても、終わりの無い「暑さ」が続きます。

 

 

 だから、ホンジュラス人がたまに無気力になったり、サボってしまったりするのも、理解できなくはないのです(良くないことかもしれませんが)。こんな暑さが続けば、しょうがない…。

 

 

 これは、ホンジュラスで実際に生活する中で、新たに発見したことです。

 

 

 「国民性というのは、その国のおかれた政治的、経済的、歴史的状況のみならず、『気候』も大きく影響しているのではないか?」

 

 

 …ただ、南米は「寒さ」もちゃんとあるのに、ホンジュラスと同じような国民性だと聞きますが…。ラテンアメリカは、大体どこも程度の差こそあれ、やはり似ているのかもしれません(ホンジュラスで南米人とも多く知り合いましたが、そんなに違いは感じませんでした。ベースとなるものは、やはり似ています)。

 

 

 

 以上、今日の回答は…

 

 

「ホンジュラスは治安が悪い。けど、案外、大丈夫な面もある。けど、やっぱり治安は悪いので、絶対に用心を怠ってはならない」。

 

 

 そして、「ホンジュラス人の国民性は、日本人と比べると決して勤勉とは言えない面もあるが、中には本当に真面目で、必死に働いている人も多くいる。けど、勤勉じゃない人も、たくさんいる。他の中南米諸国と比べてどうかは、分からない」。

 

 

 

 …何だか、どっちなのか?何なのか?…結局、よく分からない回答になってしまいましたが(笑)、このように、「掴みどころが無い」のが、ホンジュラス人の国民性であり、ホンジュラス最大の「魅力」なのかもしれません(それは「サッカー」のスタイルにも、如実に表れています)。

 

 

 

 回答になったかどうか分かりませんが、また何かございましたら、お気軽にご連絡下さい。

 

 

 貴重なご質問、誠にありがとうございました。

※世界最悪レベルに治安が悪いと言われる、ホンジュラスのサン・ペドロ・スーラの街並み。

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cafehondurasyoji@hotmail.co.jp

 

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<第8回> 「読者の質問」&「Yojiの回答」コーナー! ~~ ホンジュラスの「治安」&「国民性」 ~~」への4件のフィードバック

  1. およそ1年程前でしょうか、テレビでエルサルバドルとホンジュラスを紹介している番組を
    見ていた時に、そう紹介されていた気がします。誤報のために、わざわざ時間を割いて頂き
    申し訳ありません。気候による民俗・風土・文化の形成・国民性との相互関係は大いにあると思えます。
    更に身体的特徴として、寒暖の温度差が激しい地域に住んでいると、気温差によって
    交感神経が活発に刺激されて運動神経が良くなるそうです。勿論、人種による身体的特性も考慮する
    必要がありますが。すいません、なんだかサッカーらしくないコメントになりまして。

  2. geocareさん。
     
    コメントありがとうございます。
     
    そうですか~…。ただ、一概には「誤報」とも言い切れないかもしれませんが…。それでも、「外務省・海外安全ホームページ」で見ても、決して「治安が良い」とは書いてないですからね。むしろ「注意して下さい」になってますし、「治安が悪い」という風に書いてあります。どうやって見れば「ホンジュラスは治安が良い」という風になるのか、本当に不思議です(笑)。
     
    やっぱり、「気候」は、「民俗、風土、文化の形成・国民性」との相互関係はあると思われますか!?僕もホンジュラスで生活して、そんな気がしたんですよ。
     
    「運動神経」にも、影響があるのですね。あのホンジュラス人の身体能力は、日本で生活していては身に付かないものだと、僕もホンジュラスで思い知らされました(笑)。
     
    「サッカーらしくないコメントになりまして」…とのことですが、とんでもないです!大いに結構ですよ!これからもサッカー以外で何か感じたことがありましたら、何でもご意見下さい!
     
    貴重なご意見、誠にありがとうございました。

  3. Yojiさん、こんにちは!
    この間久しぶりにエントラーダにいったんですが、夜中すごい銃声がなってたそうです。でも、気づかずねてました。
    銃声が日常茶飯事に聞こえる国も・・・そうないですよね。
     
    この間は、知り合いの卒業式にいったんですが、その間に会場近くに停めてあった車が3台も盗まれてました。
    どうしてこうなっちゃうんだろう。
    ・・・ってことを自分のスペースに書きながら、Yojiさんのこの記事にリンクさせてもらいました。
    (事後報告だけど、いい?)

  4. たまみさん。
     
    コメントありがとうございます。エントラーダはホンジュラスの中では、「治安が悪い」とは聞いたことがないですが、それでも銃声が聞こえますか…。僕なんかプログレッソで、隣の部屋に泥棒が入りましたからね。この時は本当、恐ろしかったです…。
     
    車の件ですが、マラトンの僕のアミーゴなど、練習場(クラブハウス内!)で車を盗まれたんですよ!!本当、ありえないです!!
     
    僕は練習中、スタジアムでカバンを盗まれました。練習後に服を着替えようと思ったら、カバンが無くなっていました。これがホンジュラスでの唯一の被害ですが、これくらいで済んだのは、今思えば、本当にラッキーでした。
     
    リンクは問題ないです。
     
    これから、たまみさんの記事も拝見させていただきます!!

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