飛行機から見える、オーストリア・ザルツブルグの神秘的な空…。
その1時間後、僕はザルツブルグ空港に到着しました。
そして、この瞬間から、僕の「究極サバイバル生活」がスタートしたのです。
単刀直入に言います。
頼れる人…「0(ゼロ)」です。
確かに、例の「大学時代の親友」のつてで知り合った、オーストリア現地の日本人の方とは会いました。また、その人の知り合いで、元日本代表キャプテン・宮本選手、三都主選手が所属する「レッドブル・ザルツブルグ」の関係者の方とも会いました。
しかし…。
今のところ、自分がプロに挑戦できるという具体的な「チャンス」の話は、一切ありません。しかも、当然ながら、彼らが僕の「衣食住」のサポートをしてくれるわけではありません。オーストリアの言語は「ドイツ語」…英語は大体の人に通じますが、自分がこれまで培ってきた中国語、スペイン語、そして日本語は、基本的には役に立ちません。そして、生まれて初めて来た「未知の世界」…何から何まで、さっぱりわけが分からない状況…そんな中で、まずは、その日の「食事」と「寝る場所」を確保することに追われました。
オーストリアに来てからの3日間は、毎日毎日、「寝る場所」が変わる生活でした…。言葉も地理も、全く何も分からない状況の中、「自分自身」でホテルを探さなければならないのです。見つからなければ、それこそ「ホームレス」になるしかない…。しかも、ヨーロッパの物価は日本以上に高い。一言で「ホテル」と言っても、異様に値段が高いので、どこでもかしこでも泊まれるものではありません。安いホテルを探さないといけないのですが、知り合いもいないし、もう、毎日、街中を歩き回って、道行く人に聞き込みをするしかないのです。さらには、この3日間は、異常気象で毎日「気温37度以上」!!そんな炎天下で、日本から持ってきたドデカイかばんを大量に持って、「未知の世界」をひたすら歩き回る…。「食事」と「寝る場所」を求めて…。 ジョーダンではなく、正直なところ、本当に「死ぬ」かと思いました。
今はどうにか、一泊「17.40ユーロ」の最安値のホテルを見つけ、ようやくそこが「拠点」になりつつあります。最初の3日間よりは、地に足が着いた生活ができるようになりました。しかし、この一泊「17.40ユーロ」の部屋は、安い分だけあって、何と「8人部屋」です!!けど、そこは自分の神懸り的な「運」により、初日以外は、1人しか同じ部屋に客が来ず(しかもこの客、夜、寝る時以外は部屋にいない。日中は常に不在)、「8人部屋」なのに実質、自分1人で占領している状況です。ラッキー!!
今、ようやくこうしてブログの更新もできるようになりましたが、最初は自分のPCを使うことすら…いや、ネット自体をすることすらできませんでした。「食事」と「寝る場所」の確保で、もう精一杯…。
オーストリア・ザルツブルグに上陸してから丁度「1週間」が経過しましたが、まだ、ただの1度も「ボール」には触っていません。最近はようやく生活の「拠点」ができてきたので、ザルツブルグ市街をランニングしたり、フィジカルトレーニングができるようになりましたが…。普通、これだけ日本から離れた国に来ると「時差ボケ」を感じるものなのですが、今回は、一体、何が「時差ボケ」だったのか…?とにかく「時差ボケ」を感じる暇が無いほど、「食事」と「寝る場所」の確保に追われ、尋常じゃないほど、慌しい日々を過ごしました。これが「旅行」なのなら、これでも良いのでしょうが、僕はここに、「旅行」ではなく、「サッカーで食っていく」という目標の下にやって来ています。スポーツ選手にとっては、「食事」と「寝る場所」の安定は、正に死活問題です。そりゃーもう、必死になって探すしかないって感じでしたよ!!
すでに上に書きましたが、サッカー関係でも、約束されていた「チーム関係者」と会って話すことはできましたが、具体的な「チャンス」の話は、まだ全く出ていません。来週木曜日にまた、彼とは会うことになってますが、どうなるか全然、先が読めない状況です。
しかし…。
それくらいのこと、「覚悟」はしてました。
僕は日本で、この「オーストリア行き」の話を聞いた時から、そんなに期待できる「チャンス」だとは、思っていませんでした。「だったら、何でオーストリアに行ったんだ!?」…と思われるかもしれませんが、前回のブログ記事にも書いたように、未知の可能性でも、ここに飛び込まなければ、もう、僕の「プロサッカー人生」は終わると感じたのです。この「オーストリア行き」の話は、行動を起こす良い「きっかけ」になりました。そして、一度、ここに来たからには、もう、自分自身で「チャンス」を見つけていくしかないのです。
毎日毎日、街で会う人会う人に、積極的に「プロでサッカーするために、ここに来た。チャンスはないか?」と情報収集する日々を過ごしています。さらには、自分でプロチームにメールし、「チャンス」を模索しています。相手が誰とか、知ったこっちゃないです。ただ、「お願いします!」と頭を下げて「チャンス」をもらおうとは思っていません。そうやって下手(したて)に出て「チャンス」を請うても、この世界では通用しません。それは、今までの経験から、学んだことです。「自分は凄いGKだ。自分を獲らないと損をするし、獲らないなら獲らないで、自分には『チャンス』がいっぱいあるから、痛くも痒くもない。」…くらい、「強気」で攻めます。自分本人なのに「代理人」と名乗って、自分のセールスポイントをチームにメールしています。なぜなら、選手本人が売り込んでくるより、チームからしたら、「代理人」が売り込んでくる方が、より信憑性があると考えたからです。正に「代理人兼選手」!!自分はここで「プロサッカー選手」になって、「生きて」いかなければならない…。もう、何だってやりますよ!! …ちなみに「代理人」の時の名前は……お父さん、名前使わせてもらってます(笑)。お許し下さい(笑)。
現在、「収入無し」(「Yahoo!ネットオークション(ヤフオク)」の収入は僅かながらにありますが(笑))。 ヨーロッパの物価は高い。「プロサッカー選手」になって「収入」を得なければ生きていけないし、日本に帰れない…(オーストリアは入国時に「帰りチケット」を見せなくて良かったので、「片道切符」で来ました)。 頼れる人??…そんなの、いません。「衣食住」に加え、「サッカー関係」でも、自分自身で全て「チャンス」を探して「生きて」いかなければならないのです…。
頼れるのは、「己」のみ。
「究極サバイバル生活」がスタートしました。
思えば、ホンジュラスでも、今回と同じような状況下で「プロ契約」を勝ち取りました。ホンジュラスは「物価」が安かったのが救いだった分、「治安」が異様に悪くて、それこそ行動するのは「命懸け」でした。オーストリアは「治安」が良くて助かる分、「物価」が異様に高いので、「プロ契約」を勝ち取れなければ、生活できません。どっちにしても、「命懸け」の挑戦なのです。
僕はこれまでの人生の中で、誇張でも何でもなく、「命」を懸けてサッカーしてきました。「命」を懸けて「日本代表」という『夢』を追いかけてきました。オーストリアの地でも、「命」を懸けて挑戦するつもりです。それで結果がどうなるか…??そこから先は、もう「神の審判」に全てを任せます…。
最後は、オーストリア・ザルツブルグの美しい写真でお別れです。「究極サバイバル生活」の中にあって、唯一の救いは、ザルツブルグの美しい景色と、オーストリア人の「優しさ」です。とにかく、街行く人々、全員が本当に本当に「親切」です。車は、必ず歩行者を優先します。道を聞けば、親身になって教えてくれます。「電話はどこだ?」と聞くと、「俺の電話を使え。」と携帯を貸してくれた人がこれまでに2人いました。全く気取ってないし、アジア人だからと言って差別するような雰囲気は微塵も感じられません(今のところは)。今まで自分が行ってきた国の中で、最も人が「優しく」「親切」です。彼らの「優しさ」「親切」に触れ、思わず涙が出そうになります…。ダンケ!!(←ドイツ語で「ありがとう」)
※毎日、この城まで走って登ってます。走って登って、走って下りて、また走って登って、走って下りて…。その繰り返しです。この城は、あの「ナポレオン」以外の誰も攻略できなかった城らしいです。だったら、日本人である自分が「走って」攻略してやろうと思ってます(笑)。走っていると、「親切」にも水をくれた人がいました(涙)。今はボールが触れないので、それまでは、こっちのプロサッカー選手にも負けないくらいの「フィジカル」を作り上げてやろうと思っています!!
※実はこの橋と全く同じ橋を渡る夢を、2ヶ月くらい前に、日本で見ていました。「オーストリア行き」の話など、全く無かった時にです。何と「正夢」です!!本当にビックリしました。…ここに来る「運命」だったんですね…。
※「オクトパス自転車」らしいです(?)。全員でこぎます。何じゃそりゃ!?
※ザルツブルグと言えば、「モーツァルト」です。モーツァルト像と共に…(「像」は「周恩来」以来…)。
※これは、モーツァルトが生まれた家だそうです!!
実は、元日本代表キャプテン・宮本選手と、三都主選手にも会いました。その写真(2ショット)もあるのですが、こういうのは、ブログに貼っても大丈夫なんでしょうか!?許可を取らずに写真を貼ったら、怒られるんじゃないか…??と思いまして、今回は彼らとの2ショット写真掲載を見送らせてもらいました。誰かそこら辺、分かる人がいれば、教えて下さい!OKなら、次回、貼ります!!
「究極サバイバル生活」なんて書きましたが、これまでの人生の中で学んだ「『笑顔』で人生を『楽しむ』心」は失ってませんよ!!「究極サバイバル生活」を、「笑顔」で「楽しんで」いるので、ご心配なく!!
では、また!!!!!
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文字通り『命懸け』なんですね(>_<)自分に負けないよう、死なない程度にがんばってください。応援してます!
あと、カテゴリがさりげなく『欧米か!』となってることにウケました(笑)
Zigzagさん。
コメントありがとうございます。「死なない程度に」…とても大事なことです(笑)。やれる限りのことはやります。あと、さりげないカテゴリの変化に気付いてくれてありがとうございます(笑)。では!