2007年4月25日(水)
この日、僕は、高校の修学旅行以来、実に「11年ぶり」、2度目の「釜山上陸」を果たしました。そして、「2年半」ぶりの再会を果たした安英学から、魂の「帰国祝いプレゼント」を受け取ったYoji…。「韓国・釜山旅行」は、正に「感動」のスタートを切りました!!
2007年4月26日(木)
「韓国・釜山旅行・2日目」
安は現在、バリバリのシーズン中であり、当然、毎日、所属チーム「釜山アイパーク」の練習が行なわれる日々です。そんな中、僕も安に帯同し、「釜山アイパーク」の練習場、クラブハウスに「進入」することとなりました。
※「釜山アイパーク」練習風景。手前が安です。この日はクラブハウス敷地内の公園でフィジカルトレーニングのみ!!
「進入」とは言っても、ここは厳格なるプロの世界…。「部外者」が、簡単に出入りできる場所ではありません。…少なくとも、日本ではそのはずです。しかし僕は、予想外にも、いとも簡単に「釜山アイパーク」の練習場、クラブハウスに進入することに成功しました!!!
※これが「釜山アイパーク」のクラブハウスじゃ!!
※ちなみにこれは、ジャマイカ最強チームの1つ、「ポートモア・ユナイテッド(←現役ジャマイカ代表選手多数所属)」のクラブハウスじゃ!!…この違いは一体…??(笑) やはり、日本も韓国も、むちゃくちゃ恵まれた環境の中でサッカーしてますよね。世界には、実力はあってもお金が無いから、こういう環境の中で、それでも明るく、逞しくプレーしている選手が、たくさん居るんです!!
僕は当初、
「反日感情のある韓国では、日本人である僕は、受け入れられないかもしれない…。」
と心配していましたが、それも杞憂に終わりました。
安と共に「釜山アイパーク」のクラブハウスに入ります。当然、クラブハウスの中には、安のチームメイトの韓国人選手やコーチ、その他スタッフがたくさん居ました。僕は物怖じせず、中国留学時代に、韓国人留学生との交流で覚えた片言の韓国語で、コミュニケーションを図りました。
Yoji 「アンニョンハセヨ!!!」
「笑顔」でみんなに挨拶します。すると、「釜山アイパーク」の韓国人選手、コーチ、スタッフ…全ての人が、「笑顔」で応えてくれたのです。それどころか、凄く丁寧かつ謙虚な態度で、僕を歓迎してくれました。
もちろん、「安英学の友達だから、みんな良くしてくれた」…というのは、当然あったと思います。実際、安はチームの選手、コーチ、スタッフ…会う人1人1人に、「大学サッカー部時代のチームメイトで、現在、ホンジュラスのプロサッカーチームでプレーしているYojiです…。」と紹介してくれましたが、それを差し引いても、いきなりやって来た、どこの馬の骨かも分からない…しかも、日頃、あまり良く思っていないであろう「日本人」である僕に対して、こんなにも親切に接してくれたことに、言葉では言い表せないほどの感謝の気持ちが湧いてくると同時に、本当に嬉しかったし、感動しました。
…すっかり「釜山アイパーク」のみんなと仲良くなったYojiは、クラブハウスでインターネットをさせてもらったり、風呂に入らせてもらったり、しまいには部屋で昼寝までさせてもらうなど、正に「やりたい放題」…させてもらいました(笑)。さらには、クラブハウス内にある、関係者専用の食堂で、安と共に、昼食もとらせてもらいました!!
…このクラブハウスの昼食が、また凄い!!!何と昼から、「しゃぶしゃぶ」です(笑)。1つ1つのテーブルに鍋が置いてあり、僕は安と共に食べました。普通、クラブハウスの中で、しかも昼から、「しゃぶしゃぶ」を食べるでしょうか?(笑) 「しゃぶしゃぶ」以外にも、スタミナが付きそうな料理がズラリ…。韓国人選手がどうしてあんなにも超人的な体力があるのか…その謎が解けたような気がしました。 …そうこうしてると、韓国人コーチがこっちにやって来て、「もっと食べろ!」と、野菜のみ置いていってくれました(笑)。 そして最後に僕に対して…「お金、払えよ!」とジョーク(?)をかまし、不適な笑みを浮かべながら去って行きました(笑)。
この食堂の中でも一番、目立っていたのは、何と言っても「釜山アイパーク」の監督です。残念ながら名前は忘れてしまいましたが(笑)、スイス人監督で、この人がまた、おもろいキャラなのです。彼は英語が話せるので、直接、コミュニケーションを取ることができました。アメリカ、イングランド、ジャマイカなどで英語を使って生活してきた経験が、こんなところでも生きるもんなんですね!
このスイス人監督、とにかく、明るいんです。「コミュニケーション」というものを、本当に大事にしています。僕のような、突然やって来た「部外者」に対しても、こっちから英語で挨拶したら凄く喜んでくれ、いろいろ積極的にコミュニケーションを取ってくれました。
☆スイス人監督 「お前ら(安とYoji)、まだご飯食べてるのか!?本当に食べるの遅いな!!」
★Yoji 「はい…。実は僕達、大学時代から、サッカー部内でも、食べるのが一番、遅かったんですよ(笑)」
☆スイス人監督 「がはっは!!そうかそうか!!実はヨンハ(安のことです)は、遠征に行った時も、一番、食べるのが遅くてな(笑)。まあ、お前らは、食べながら話すから、余計に遅いんだろうな!!がははは!!」
★Yoji 「それも大学時代のコーチに言われました(笑)。けど、僕的には、ご飯の時にコミュニケーションを取るのも大事だと思うんです。せっかくだから、楽しい時間を過ごしたいなと…。」
☆スイス人監督 「なるほどな。…ん!? あと1つ、どうしてお前らが食べるのが遅いか、発見したぞ…。ふふふ…。」
★Yoji 「え!?何ですか!?教えて下さい!?」
☆スイス人監督 「お前ら話すのも多いが、話しながら食べてるから、たくさん、ご飯を下にこぼしてるぞ!!こぼしたご飯をまた拾って食べてるから、さらに2倍、食べるのが遅くなるんだ!!!がははっはは!!!」
…と、まあ、こんな感じです(笑)。ちなみに、もちろん、こぼしたご飯は拾って食べません(笑)。このスイス人監督の凄いところは、他の、英語が話せない韓国人選手達に対しても、気にせず、どんどん英語で話しかけていくところです(笑)。英語が話せないから、監督に話かけられてもうまく応えられない韓国人選手が多いのに、通訳も介さず、どんどん英語で話しかけていきます(笑)。けど、こういう、誰にも「壁」を作らず、コミュニケーションを大事にする監督は、自分的には凄く良いな~と思いました。
※「釜山アイパーク」の練習試合を見学。キレイに手入れされた、素晴らしいピッチ状態…。やはり、環境面は本当に恵まれています。
※ちなみにこれは、ホンジュラスのとある田舎町のサッカー場です。1度ここで練習試合を行いました。…この違いは一体…??(笑) 高地で酸素が薄い上に、フィールドはボロボロ、ゴミだらけ、馬・牛・犬が乱入しているのに加え、若干、斜めに傾いております(笑)。 同じプロでも、こんなに差があるのです。けど、この環境の中だからこそ身に付いたものも多かったので、「不幸」だとは思いませんでした。むしろ「幸せ」でした!!!
夜には、2年前まで、当時J1の「東京V1969」で活躍していて、現在、安と同じ「釜山アイパーク」でプレーしている韓国人DF…イ・カンジン君と、安と、僕の3人で、超美味しい韓国料理屋で、焼肉を食べました!!!
※こちらが、「ホン・ミョンボⅡ世」の異名をとる(らしい)、イ・カンジン君です(もちろん左側)。2年間、Jリーグでプレーしていたので、日本語が話せます。韓流スターもそうだけど、韓国人は、異国でその国の言語を身に付けるのが本当に早いと思います。感心します!イ・カンジン君もおもろくて、エエ奴でした!!
※これが本場韓国の韓国料理じゃーーーー!!!!!めっちゃ美味い!!!!!
※本場の「ユッケ」じゃーー!!!たまらん!!!
※右下に注目!!生きた「アワビ」を、そのまま焼きます!!これがまた、マシッソヨ!!!
※これぞ韓流!!ハサミで肉を切ります!!
※超美味しい韓国料理を前に、安とイ・カンジン君も「幸せ」そう!?(イ・カンジン君は、あまりの美味さに感動して、魂が抜けてます((笑)))
…こうして、「韓国・釜山旅行・2日目」も、一生の思い出に残る、最高の時間を過ごすことができました。
安は、日本に居た時から、僕に「架け橋」をつくってくれました。大学時代は、たくさんの在日朝鮮人の友達を紹介してくれ、「日本人」である僕を、快くその輪の中に入れてくれました。新潟に居た時には、新潟の在日朝鮮人の学校に連れて行ってくれ、在日の子供達と共に、ボールを蹴って遊びました。新潟在住の在日朝鮮人の方々の忘年会にも、「日本人」で唯一、参加させてもらいました。安が「架け橋」をつくってくれ、僕がその「架け橋」を渡る…。そして、同じ釜の飯を食って、文化交流してきました。(よく考えてみれば、中国、アメリカ、イングランド、ホンジュラス、ジャマイカ、パナマ…と、いろんな国の「架け橋」を渡ってきました…。本当に、「ありがたい」し、「幸せ」なことです!!)
今回も同様です。始めは正直、「韓国人は反日感情があるらしいから、毛嫌いされるかもしれない…。」と、若干、心配していましたが、「釜山アイパーク」の選手、コーチ、スタッフ方はもちろん、街で会う人会う人、みんなが、本当に親切にしてくれました。
もちろん、日韓両国の間に存在する問題は、そんなに簡単なものではありませんが、安が日韓友好の「架け橋」をつくってくれたおかげで…、そして、その「架け橋」を僕が渡ったことにより、少なくとも、「個人対個人」の間では、日韓の友好が成立することを学びました。
とにかく、「釜山アイパーク」のみなさんには、心から感謝の気持ちを捧げたいです。 カムサハンニダ!!!(涙)
※クラブハウスで生活する、「釜山アイパーク」のマスコット犬です。近くで見ると目がリアルで、若干、怖かったです(笑)。
「韓国・釜山旅行」……「旅行」なので思いっきり「楽しむ」のはもちろんのこと、僕は常に、どこに居ても、自分が「成長」もしくは「ステップアップ」できるチャンスを探すアンテナをはっています。それは韓国においても、同じです。聞くところによると、「Kリーグ」は外国人GKが参加できないルールがあるらしいのですが、それなら、「現在、Kリーグでバリバリ活躍している、安英学のシュートだけでも受けてやろう!!」…と思い、バッグにサッカー用具をちゃんと入れて持って来ていました。…って言うか、今回の「韓国・釜山旅行」の目的の半分は、「安のシュートを受ける。」だったと言っても、過言ではなかったのです。韓国にお金を払って行ってでも、ホンジュラスでプロになって「成長」した自分で、安のシュートを受けたかった…。
また、「釜山アイパーク」の練習を目の当たりにしたことで、僕の「サッカーしたい!練習したい!」…という欲求は頂点に達しました。僕は本当にサッカーが大好きなんです!!世界のどこでも、サッカーをします(笑)。
…ところが安はバリバリのシーズン中です。ハードな練習、そして週2試合の過酷な連戦が続く状況下で、疲労が溜まる中、無理して僕のためにシュートを打たせるわけにはいきません。それによって安が怪我でもしてしまっては大変です。…しかし、何とかして、韓国でサッカーして帰りたい…。真剣な練習がしたい…。一歩でも二歩でも…少しでも自分を「成長」させて、日本に帰りたい…。
この僕の願いは、叶うのでしょうか…???
焦らすわけではないのですが、長くなってしまったので、続きは次回にさせていただきます…。ブログを書くには、膨大なる「エネルギー」と「時間」が必要なのです…。ご了承下さいまし!!
では、また!!!
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アメリカに行っていた時も、韓国レストランがとてもうまかったです!なぜか日本料理も売ってたりしてw 今学期ハングルを習い始めたので、韓国も僕にとって近いうちに行きたい国のひとつです。メシのうまい国に悪い国はありません!
そしてマスコット犬、目がコワいです(笑)
Zigzagさん。
どうも、お待たせしました!(笑) 韓国料理は本当に美味しいですよね!以前の記事にも書きましたが、ホンジュラスで韓国料理を食べた時に、「故郷」を感じて涙が出そうになりましたからね。ハングルも習い始めたんですか!中国語に、スペイン語に、ハングル…さすがです!!確かに、メシの美味い国に悪い国はありませんね(笑)。本当、うまいこと言いますね(笑) 遠くで見るとマスコット犬、可愛かったんですが、近くで見ると、ちょっと怖かったです(笑) 本当、目がリアルです(笑
カンジンと安くんとYojiさんと焼肉食べたい!(*^_^*)
続編、待ってます。
みゆきさん。コメントありがとうございます。はははは!カンジンのこと、ご存知なんですか??