開き直った者に、怖いものは無し!!


  前回の記事を書いてから、ちょうど1週間が経過しました。

毎日毎日、「予想外」「ありえない」が起こる、ホンジュラス…。

当然、「1週間」とて、同じ状況は持続しません(笑)。またも、怒涛の1週間となりました。

まず、前回の記事に「どちらにしても、日本からの『荷物』が届くまでの約1ヶ月間は、ホンジュラスに居なければならない。」と書きましたが、その記事を書いた「翌日」、何と何と、「荷物」が届いてしまいました(笑)!! はやっ!!!!!何ちゅー早さじゃ、今回は!?通常、日本から送られてくる荷物は、最低でも「3週間~1ヶ月間」は、かかるのですが、今回に限って、わずか「10日間」で届いてしまいました。もしかして、今、「首都」に住んでるから!?…いやいや、理由はよく分かりません。ただ、「最低でも、荷物が届くまではホンジュラスに居よう。」とブログに書いた「翌日」に荷物が到着したので、さすがに驚きました(笑)。

…荷物は届きましたが、今の僕に、「日本に一時帰国する」気持ちはありません。先週1週間は、前回の記事に書いたように、サッカーを『笑顔』で『楽しみ』、『幸せ』と『充実』を感じながら、生活できました。だから今は、ホンジュラスでやれる限りのことをやる………「結果」ばかりに執着せず、「自然体」で、とことん、人生を楽しんでやるつもりです。完全に、「開き直り」ました!!

日本の家族からの「荷物」の中には、僕の「エネルギー源」……日本の雑誌や、TVドラマなどの録画DVD、そして、我らが日本が世界に誇る「味噌汁」が入っていました(笑)。これでまた、「エネルギーの補充」ができます。…ちなみに、荷物の中には、「浦和レッズ優勝記念特集雑誌」が入っていましたが、僕が大の「ジェフ千葉ファン」と知っていながら、どういう訳か「浦和レッズ優勝記念特集雑誌」を送ってくるところに、親の並々ならぬセンスが感じられました(苦笑)。どうせなら「ジェフ千葉ナビスコ杯2連覇記念特集雑誌」を送って欲しかったものです(笑)。

…しかし、この親からの「荷物」が送られていなければ、僕は先々週、もう日本に帰国していた可能性すらあったので、絶妙なタイミングで荷物を送ってくれたことに、感謝したいと思います。

充実したトレーニングと、充実した生活を送った先週…。そして、その週末…。公式戦(ホンジュラス1部リーグ戦)の前日…。ウニベルシダの選手全員がチーム幹部に呼び出され、ミーティングが開かれました。僕はまだ「練習生」なので、実際は呼び出されてはいないのですが(笑)、勝手にそのミーティングに参加(笑)……。そこでチームの会長から聞いた報告は、何と何と………

「監督交代」

でした……。  うそーっ!!???はやっ!!!!!!!!!! …というのも、リーグ戦が開幕して、まだ「2試合」しか消化していません!!! 開幕戦は、アウェーで強豪チームに引き分け、第2節は、ホンジュラス最強チーム「Olimpia(オリンピア)」に負けたとは言え、チームのムードは、決して悪くはありませんでした。確かに、現在、ウニベルシダは2部リーグ降格圏内にいて、厳しい状況には変わりありませんが……。

ただ、たったの2試合で監督交代するくらいなら、リーグが始まる前から、新監督を迎えておいた方が、良かったと思うのですが…(チームはリーグ開幕前、ギリギリまで監督がいない状況でした。新聞などでも散々、『新監督は誰か!?』と騒がれたのですが、結局、チームで5年間、アシスタント・コーチを務めた人物を、監督に昇格させました。しかし、その人物は過去に監督経験が無く、物議を醸し出していました)。それに、「明日が試合。」という状況で、普通、「監督交代」するかよ(苦笑)!!!??? 「タイミング」悪過ぎ!!  じゃー、この1週間、試合のために「前監督」と一緒に練習してきたことは、一体、何だったのか!? それに、せっかく先週から、やっと「前監督」と、コミュニケーションがとれるようになってきていたのに…。まあ、「前監督」は、監督交代させられましたが、元の「アシスタント・コーチ」に降格したのみであり、引き続きチームには残るので、今まで自分が行なってきた「アピール」や、少しずつ彼(前監督)と「コミュニケーション」がとれるようになってきたことは、無駄にはなっていません。

…翌日…。こうして「ドタバタ劇」の末、チームは試合を迎えました。「新監督」が指揮するのは「来週」からであって、この日の試合は、すでに「コーチに降格」が決まっている「前監督」が、暫定的に監督を務める…という、極めて変な状況でした。「チームのモチベーションなどが心配だな…。」と思っていたら、案の定、以前、僕が練習生としてプレーしていた「Marathon(マラトン)」相手に、ボコボコにやられてしまいました(笑)。…ありゃりゃ~、やっぱりこうなったか~…(苦笑)。

…正直言って、ウニベルシダは、レンカより弱いかもしれません(ちなみに資金面でも、ウニベルシダは「1部リーグ1の貧乏チーム」と言われており、おそらく、レンカよりも貧しい…)。特にGKのレベルは、レンカの方が、どう考えても上です。しかも、これまた「予想外」「ありえない」ことに、ウニベルシダの3人居るGKの内、有望な若手である1人は、昨年までの僕と同様、「書類問題」で、未だ正式な「出場資格」が得られてない状況です!!その若手GKは「ホンジュラス人」です!!外国人でなくとも「書類問題」が起こるホンジュラス…(苦笑)。この若手GKは「もし、来週もこの状況が続くなら、チームを出る。」と言ってました。…そうなると、ウニベルシダに残るGKは「2人」になりますが、レギュラーの「メキシコ人GK」…じゃない方の1人は、どう考えても、「実力不足」です。これで、もし、レギュラーの「メキシコ人GK」が怪我でもしようものなら…このチームは「壊滅」の危機を迎えるでしょう。…しかし、ウニベルシダに、新しいGK…特に「外国人GK」を獲得するようなお金はありません。何せ「1部リーグ1の貧乏チーム」ですからね(涙)。

…さて、話変わって、その試合の前日……。首都のスタジアム(Estadio Nacional「エスタディオ・ナショナル」)にて、「ホンジュラス代表VSデンマーク代表」の親善試合が行なわれました。実はこの試合会場となった「エスタディオ・ナショナル」は、現在、僕が住んでいるホテルから、徒歩10分の場所にあります。こんな「縁」はめったにありません。よって、スタジアムに、試合観戦に行ってきました!!!

本来なら、スタジアムで写真を撮って、その様子や雰囲気を「写真付き」で紹介したかったのですが、現在、いろいろあってプログレッソのカルメンにカメラを預けており、写真撮影ができないのです…(カメラをカルメンに預けている理由は、また今度、説明いたします)。

今回、僕がスタジアムまで、わざわざ試合観戦に行った理由は、

まず第1に…「徒歩10分で行ける場所だったから。」(笑)

第2に………「日本代表を目指す上で、『代表の試合』というものをできるだけ多くスタジアムで生観戦し、そのレベルや雰囲気を肌で感じておく必要があったから。」

第3に………「『エスタディオ・ナショナル』でプレーしたことが無かったので、もし、ホンジュラスの1部リーグのチームと契約した場合、ここで試合があるから、その雰囲気も感じておく必要があったから。」

第4に………「ただ単に、楽しみたかったから。」(笑)

……です。

試合の方は、「1-1」で引き分けでした。試合はほぼ、ホンジュラスが支配していたのですが、「勝負弱い」という悪癖が出てしまい、ホームにも関わらず、ホンジュラスは勝ちきれませんでした。試合中も、試合後も、サポーターからはブーイングが飛んでいました。それどころか、試合は支配しているのに、なかなかゴールを決めきれない自国代表チームに苛立っていたホンジュラス・サポーターは、デンマーク代表が先制ゴールを決めた瞬間……「ブーイング」ではなく、何と、皮肉を込めて「歓迎」の「デンマーク!デンマーク!」コールを大合唱しました。……デンマークを応援したのです。これはある意味、「ブーイング」よりキツイと思います。ホンジュラス・サポーターは、めちゃくちゃ厳しいです。…ただ、イキ過ぎの感もあります(笑)。これには試合後、ホンジュラス代表・監督や、何人かの選手も怒っていました(笑)。

2007年2月。ホテル南京&エスタディオ・ナショナル&新聞記事!! 008

ホンジュラス代表の試合内容は、決して悪くはなかったです。相手は、「国内組」中心のメンバー構成だったとは言え、ヨーロッパの強豪デンマーク。それでも、そのデンマークと比べても、ホンジュラス人選手のトリッキーな「技術」や、「身体能力」の高さは、際立っていました。やはり、ホンジュラス人選手の潜在能力の高さは、相当なものです。

…ちなみに、この試合はホンジュラス代表も「国内組」中心のメンバー編成で、ダビッド・スアソ(イタリア・セリエA・カリアリのキャプテン。作シーズンは何と「22ゴール」をあげて、セリエA得点ランク3位!!昨日、イタリア・サッカー界の「2006年度・最優秀外国人選手賞」に、ACミラン所属のブラジル代表カカーと共に選ばれました!!ホンジュラス…いや、北中米カリブ海地区・最高のFWです!!)などの「ヨーロッパ組」は、1人も出場してません。また、豆知識としては、現在、小笠原選手がプレーしているセリエAのメッシーナでも、エドガルド・アルバレス(前ASローマ所属)という、ホンジュラス代表選手が活躍しています(彼も、今回のデンマーク戦には参加していません)。

※「北中米カリブ海地区・最高のFW」との呼び声高い、ホンジュラス代表ダビッド・スアソ。昨日の、イタリア・サッカー界「2006年度・最優秀外国人賞」受賞式の様子。あれだけ、世界の名だたる「つわもの」外国人選手がひしめく「セリエA」にて、「最優秀外国人選手」に選ばれる……これは、本当にとんでもないことですよ!!ホンジュラス人選手の能力の高さを、世界に知らしめる、象徴的な選手です。(レンカのチームメイトだった、ダビッド・スアソの実兄弟、ルベンとヘンリーは、よくダビッド・スアソからもらった、カリアリのユニフォームや、シューズを履いていました。この3人、やはり顔がよく似ていました。兄弟の写真が無いのが残念です。ちなみに、兄弟はその他にも、3,4人いるらしいです。)

David Suazo.

日本代表は過去、ホンジュラス代表と「キリン・カップ」で戦い、1勝1分けですが、ぜひ今度は、ホンジュラスのホームで闘って欲しいものです(ちなみに、日本戦も、ホンジュラス代表は「ヨーロッパ組」不参加)。そうすれば、ホンジュラス代表がいかにキツイ長距離移動をして、時差ボケもある、過酷な状況下で日本代表と試合をしていたかが、分かると思います。日本のサッカー関係者はよく「Jリーグと代表の日程が噛み合わない。」「過密日程、過ぎる。」「代表合宿の時間が取れない。」…という発言をしますが、ホンジュラス代表がキリン・カップで日本代表と対戦した時には、日曜日にホンジュラス国内リーグ戦を闘い…→確か水曜日に集まって日本へ出発…→全く練習することも無いまま、木曜日に日本で試合…→金曜日にホンジュラスに帰って来て…→その2日後の国内リーグ戦に出場している選手もいました!!本当に、「化け物」としか、言いようがありません!!

…今回のデンマーク戦は、ホンジュラスのホームだったとは言え、土曜日に試合をして…→「中0日」で、翌日のホンジュラス国内リーグ戦に出場している選手もいました!!もう「日程が噛み合わない。」とか「過密日程」とかの次元を超越しています(笑)。「モンスター」です(笑)。まあ、休むホンジュラス代表選手もいますけどね。

…また、日本代表は昨年のドイツW杯において、「暑さ」でボロボロになってしまいましたが、ホンジュラスは、1年中…死ぬまで「暑い」んです!!常に「夏」です!!だから、日本代表がホンジュラスで試合をすれば、「暑さ対策」もバッチリです。…他にも、日本代表は、インドかどこかでの試合で「犬が乱入した。」とか、「照明が消えた。」とか、イエメンのホームが「高地だった。」「フィールドがボコボコだった。」という経験をして苦しんだそうですが、ホンジュラスなら、それらの条件を、全て満たしています(笑)。「犬」どころか、「馬」まで乱入してきますし(笑)、1試合で「3度」、照明が消えたこともありますし(笑)、元々、高地な上に、さらに山の頂上で練習したこともありますし(笑)、「フィールドがボコボコ」…どころか、「フィールドが、斜めに15度傾いている」場所での試合もありました(笑)。……以上の理由から、もし日本代表がホンジュラスで試合、もしくは合宿をすれば、相当、成長できるのは間違いありません(?)。だから、ぜひ、日本代表……ホンジュラスに来て下さい!!……川淵キャプテン、いかがでしょうか(笑)??もし、ご希望なら、ホンジュラス・サッカー協会に交渉に行きますよ(笑)。

※2006年。ホンジュラスの山奥のフィールド。ここで練習試合を行ないました。「馬」「牛」「犬」が乱入している上に、「ゴミだらけ」「ボコボコのフィールド」…さらには、やや「傾いて」います(笑)。ちなみに「高地」でもあります。もう2度とこんな場所で試合はしたくないですが(笑)、これを経験できたことは、いろんな意味でプラスになりました。

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…そんなこんなで、「怒涛の1週間」が終了し、昨日、また新たな「1週間」の始まりを迎えました。

気持ちも新たに、

「新監督に、俺の実力をアピールしてやろう!!」

…と思っていたら、何と昨日から、またチームは首都の外に合宿に行ってしまい、僕はそれに参加できず、1人で自主トレすることとなりました。

…けど、もう、どんな状況に陥っても、何が起こっても、怖いものは無いですよ!!!!

1度は「日本への一時帰国」も考えていた身です。だから、それで逆に「開き直った」というか、気が楽になりました。

こういう「流れ」「タイミング」の時も、長い人生の中で、当然ありますよ。  こういう時は、変に「流れ」「タイミング」に逆らわず、「まあ、こういう時もあるわ。」くらいの気持ちで、気長に構えておいた方が良さそうです。これも、最近、学んだことです。僕も「27歳」になり、少しは、考え方が大人になりました(笑)。

それに、「流れ」「タイミング」が好転する時というのは、ある日、突然、何の前触れも無しに訪れますからね。その時に最大の力が発揮できるよう、今はこの状況の中で、「楽しみ」ながら己を向上させるのみです。今後、必ず自分でも驚くような、好展開がやってきます!!

ちなみに、チームが合宿で離れてしまったり、「練習生」ということで、練習機会が制限されたりしてますが、だからこそ、今の僕は、1つの練習に賭ける「意気込み」と「集中力」が、極限まで高められています。つまり、こんな状況でも、大いに自分のためになっているのです。

開き直った者に、怖いものは無し!!!何でもかかってこーーーーーーい!!!

…って、言ってたら、先日ホテルで、「蜂」に腕を刺されてしまいました(涙)。いや、蜂は、かかってきて欲しくないな(笑)。…けど、「タランチュラ」じゃなくてラッキーでした(笑)。まだまだ、僕には「運」が残っています!!

では!!!

※連絡先メールアドレス☟☟☟

cafehondurasyoji@hotmail.co.jp

 

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