自分の「可能性」を信じて……。「サーカスの象」には、絶対ならない!!


 どうも!元気ですか?僕は元気50%です。この「元気50%」という数字が、決して高くない数字だということは、これまで僕のブログを読んで下さった方なら、分かっていただけるかと思います。大体、いつもは、「元気100%超え」が当たり前でしたからね(笑)。
 先週1週間は、正直、キツかったです。僕のモットーである「笑顔」さえも、失ってしまいました。「笑顔」を失った「ぶち広島人」は、ただの「広島人」に過ぎません(笑)。
 前回の記事で、僕の書類作業が、実はまだ終わってなかった……話を書きました。「終わった。」とチーム関係者から聞かされていたのにも関わらず、終わってなかったのです。ホンジュラス・サッカー協会は「レンカのチーム関係者が嘘をついている。」と言いました。しかし、レンカのチーム関係者は「弁護士が嘘をついている。」と言います。けど弁護士は「ちゃんと書類はイミグレーションに提出した。」と言います。もう、誰が一体、本当のことを言ってるのか分からない状況です(苦笑)。
 最近の記事を見てもらえれば分かる通り、僕は「書類作業は終わった。」と聞かされ、その上で、真剣に「レギュラー獲得」に向けて、取り組んでいました(真剣に取り組んでいるのは、今に始まったことではありませんが、「書類作業は終わった。」との報を受け、やっと試合に出場する具体的なイメージをもって取り組めるようになった)。そんな矢先に、「実はそれが嘘だった。」と聞かされたら、さすがに、レンカに対する気持ちは冷めてしまいます。しかも、今日に始まったことではなく、もう約1年間も、こんな状況が続いているのです。この心境は、当事者である僕にしか分からないと思います。
 とある本に、こんなことが書いてありました。
 ある少年が小学3年生の時、「自転車が買って欲しい。」とお母さんに頼みました。お母さんは「級長になったら買ってやる。」と少年に言いました。
 少年は4年生の時、級長になりました。しかし、お母さんは「5年生でも級長になったら買ってやる。」と少年に言いました。
 少年は5年生の時も級長になりました。しかし、お母さんは「6年生でも級長になったら買ってやる。」と少年に言いました。
 少年は6年生の時も級長になりました。…………が、もう、その時、少年は自転車が欲しくなくなっていました。
 僕の状況は、これと少し似ています。1年前、レンカと初めて契約した時、僕は「自分の力で、レンカを1部リーグに上げてやろう!チームに恩返しをしよう!」と燃えていました。しかし、「書類問題で出場できない。」と言われ、「書類作業のお金が必要。」と言われ、お金を払うと、また違う書類のお金を請求され、また違う書類のお金を請求され、また違う書類のお金を請求され………、お金の請求をされなくなったと思ったら、「来週、書類作業は終わる。」「明日、書類作業は終わる。」「3週間後、書類作業は終わる。」「ついに、書類作業は終わった!」「いや、やっぱ終わってなかった。」「やっぱ、あと1ヶ月かかる。」「あと、1週間かかる。」「やっと、書類作業は終わった!」……「やっぱ、終わってなかった。」「やっぱ、あと1週間……。」………と、結局、1年たった今も、書類問題は解決していません。…すると、自分の中にあった「自分の力で、レンカを1部リーグに上げてやろう!チームに恩返しをしよう!」という気持ちも、自然と薄れてしまいました。サッカーに対するモチベーションは未だに健在ですが、ことレンカに対するモチベーションとなると、もう、ほぼ消滅しかかってます。
 先週、チーム関係者に「書類問題が全く解決しないし、誰が本当のことを言ってるのかも分からない…。この状況が続くのなら、俺はもう、ホンジュラスを離れる。」と、この1年間で初めて、チームに対して「レンカ退団」を示唆しました。これにはチーム関係者も焦り、滞っていた書類問題に再び取り掛かりましたが、もう、自分の中では、書類問題が解決するとか、しないとか、レンカで試合に出場するとか、しないとか…そういう問題じゃなく、「レンカに居ては、どちらにしても、未来は無い。」と、完全に心がレンカから、離れつつあります。一度、冷めてしまった男女関係の修復が難しいように、もう、僕のレンカに対する気持ちを修復するのは、相当、難しい情況です。
 しかも、以前までは、それでも「自分を成長させることができる。」と開き直って、練習で自分を成長させてきましたが、新監督になってからは、ヤル気の無い選手が続出して、GKコーチも全く練習に来なくなったし、相変わらず味方とは噛み合わないし、まともな練習さえもできない環境に、レンカはなってしまいました。考えられないことですが、公式戦のメンバーに選ばれても、仮病や嘘をついて辞退する選手まで出てきました。とても、プロチームとは言えない状況です。こんな所に居ては、「成長」どころか、「退化」してしまいます。この状況を見た新監督と、会長が話し合い、状況改善のために、今日、チーム全員で話し合うこととなりましたが、前述したように、これが改善されるとか、されないとか…そういう問題じゃなく、根本的なところで、もう、僕の気持ちは、レンカから離れつつあるのです。
 こういう状況下にありながら、不思議なことにレンカは、新監督になってから3連勝し(昨日も勝ちました)、とうとう、残り1試合、勝てば、無条件でプレーオフ進出というところまで、きました。プレーオフに進出する可能性は高いし、その後、1部リーグに昇格する可能性も、確かにあります。…しかし、これまた、プレーオフに進出するとか、しないとか、1部リーグに昇格するとか、しないとか…そういう問題じゃなく、とにかく、レンカというチームに対して、これまでの1年間の流れから、自然と拒否反応が出ている自分がいるんです。
 そこで、今日のタイトル「…『サーカスの象』…。」の話をします。
 最近、読んだ本に、こんなことが書いてありました。
 サーカス場の舞台裏に行くと、様々な動物がオリの中に入れられています。しかし、そんな中、象は、あんな巨体にも関わらず、たった一本の、細いロープで脚をつながれているだけだそうです。おかしいと思いませんか?象がその気になれば、そんなロープなんか引きちぎって、簡単に脱走できるのに、象は決して、そうしようとしません。なぜか???
 実は象は、小さな頃から、この、同じ細いロープでつながれて育つんだそうです。だから象は、こんな細いロープでも「絶対に逃げられない。」と、大きくなった今でも思い込んでいるんだそうです。だから、逃げ出そうともしない。今の、巨体になった象なら、簡単にそのロープを引きちぎれるのに、小さな頃からその細いロープにつながれているので、意識的に「不可能」だと思い込んでいる……。
 レンカの選手を見てみると、1部リーグ最強チームの1つ、マラトンの選手と比べても、遜色ない実力を持った選手も中には居ます。僕の目から見ると、「何でこの選手は、レンカという環境に甘んじているのだろうか?」と疑問を感じるわけです。確かに、実力があっても、プロの世界は「コネ」などもからんできますから、なかなか難しいのは分かりますが、もし、この実力があるレンカの選手が、なりふり構わず行動して、さらにレベルが上のチームを探せば、僕は成功すると思います。……しかし、その選手は、決して、そうしようとはしません。いろいろな事情があるのだと思いますが、前述した「サーカスの象」と、要は同じです。意識的に「不可能」だと思い込んでいる。本当はできるだけの「実力」があるのに、決して、その「ロープ」を引きちぎろうとはしません。
 レンカの中には、以前、1部リーグの強豪チームで、活躍していた選手も居ます。彼らも、2部リーグに落ちてきた当初は、「いやいや、すぐに1部リーグに戻ってやる。」と思っていたに違いありません。2部リーグの「ロープ」なんて、簡単に引きちぎれると……。しかし、長年、2部リーグに甘んじることで、次第に、引きちぎれるロープですら、「いや、やっぱ俺には無理なのかも…。」という意識に変わっていったんだと思います。そして、徐々に「サーカスの象」化していった……。
 僕には、サッカーの才能なんて、ほとんどありません。あるのは「行動力」のみです。だからこそ、才能があるのに「サーカスの象」化してしまった選手を見ると、本当にもったいないと感じます。
 僕は、中学、高校、大学、中国、アメリカ…の、どのサッカーチームの中でも、決して、ずば抜けた存在ではありませんでした。僕より才能がある選手は、何人も居ました。しかし、僕は、つねに今より高いレベルにチャレンジする「行動力」のみで、ここまでやってきました。
 レンカが、僕に「プラス」をもたらすチームなら、このまま一緒に闘っていきたい…。しかし、現実は、それとは逆の方向に向かっています。
 「じゃあ、レンカを離れて、他に行くあてはあるのか?」と聞かれれば、はっきり言って「無い」です。しかし、今までも「0」もしくは「マイナス」からスタートしてここまでやってきました。
 ここまで言っておきながら、まだレンカを離れるか、どうなるか、正式には決まっておりません。しかし、徐々にその「答え」が導き出されてきているのは、間違いないです。
 最後に…。
 前述した、レンカで「実力はあるけど『サーカスの象』」化してしまってる選手」の内の1人は、とうとう「今季でサッカーを引退する。」と言い始めました。「レンカが1部に昇格しようが、どうなろうが、もう、サッカー辞める。」と……。人それぞれ、いろんな事情があるので、僕は彼の決断を尊重します。
 しかし、僕は絶対に「サーカスの象」には、なりません!!!!!!
 この情熱が続く限りは、理想を追い求めて、走り続けます!!!!!
 レンカ集合写真2

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自分の「可能性」を信じて……。「サーカスの象」には、絶対ならない!!」への3件のフィードバック

  1. なんともはや、Yojiさんが50%とは心配です!!
    自分に答えは出せないにせよ、おかれている状況がとてもアメリカ時代に酷似してるので、
    かなり恐ろしい、というか怖いとういうのがなんとなく分かります。
    それが欧米の気質からくるものなのかはさておき、そうですねぇ。
    世の中には相反する言葉がたくさんありますからね。
    そのときの気分やら状況やらに合う言葉があると、自然と頼ってしまうときがよくあると思うんです。
    象や級長の話もそうですし、他には、『二度あることは三度ある』とか『三度目の正直』とか。
    『ローマは一日にしてならず』とか聞けば、ここにもうしばらくいようとかも思いますし。
    正直な話、Yojiさんほどのキャリアがあれば、他の国でも(ましてや中南米はサッカー大国)
    やっていけそうな気がすると思いました。簡単な話でないですけども...。
    具体的な日にちを決めて話し合った方が効果的なんですかね?
    それまでにコネやらをしらみつぶしにあたってみるとか(笑)
    最大のピンチの後にチャンスあり!!ですよ、兄やん。
    その"熱い"情熱を絶やさずに、前進あるのみです!
     
    生意気なこと書きました(汗)
     

  2. Kei君。ここにコメントの返信を書いて、果たして読んでもらえるのだろうか?(笑)Kei君、なかなか鋭いな。確かに俺も、今の状況はアメリカ時代の最後の方に少し似ていると思う。だからこそ、これが「ここを離れなさい。」という、神様からの信号のように感じるわけよ。これは、俺がここまで培ってきた経験から、自然と感じる、直感みたいなものだ。俺は自分の直感を信じてる。けど、アメリカ時代の俺と、今の俺とでは、心境が全く違う。自信も全然、違う。アメリカは、サッカーどうこうよりも、文化的に俺にあわないって部分もあったからね。けどホンジュラスは、たしかに嘘つきが多かったりするのは問題だけど、それ以外の部分では、ラテンの文化は結構、俺にあっていたから。だから、アメリカは、何の未練も無く離れることができたけど、ホンジュラスには本当にたくさんの良きアミーゴも居て、「離れる」という決断は簡単じゃない……けど、もう俺の心は決まっている。象や級長の話は、俺のモットーと似ていて、今回、引用させてもらったよ。「ローマは一日にしてならず」という言葉を聞いても、俺の心は変わりそうもない(笑)。な~んてね。アメリカ時代の俺を知ってるKei君なら、あの「どん底」から、俺がここまで這い上がってきたことも分かるはず。だからこそ俺は、今、不安よりも、ワクワク感が強くてね。また新たな、「歓迎」が目の前に迫ってると。驚きの展開が今後あるかもしれんから、楽しみにしといてくれ!コメントありがとう!

  3. こんにちは。
    今の状況下では、すべてに関して今できることをやっていけば次につながると思います。
    私も似たり寄ったりの状況なので(笑)!
    頑張りましょう!
     

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