『アメリカ』という幻想…。心から願う事。「あの、すばらしい『笑顔』を失わないでくれよ!」


 
 どうも、どうも!Yojiです!元気95%です!
 
 只今、何と何と、1ヶ月間、ただの1度もOFF無しでトレーニングしております!僕のサッカー人生において、もちろん初めての経験です!いくら「前代未聞」好きのYojiとは言え、さすがに疲れがありますが、風邪がほぼ治り、体調は先週より良いです!
 
 先日、監督は「今週末はOFFにする。」と言っていたのですが、今日(土曜日)もトレーニングし、明日は練習試合が組まれてます!嘘つき(笑)!
 
 実は来月5日から、公式戦が始まるのですが、おそらく監督は、このままOFF無しでシーズンに突入する考えです。他の選手も相当、疲れが溜まっているので、「このままOFF無しでシーズンに入っても、大丈夫なのか?」とは思いますが、選手は監督を信じて、従うだけです!ダーッ!!

 
 
 
※前回ブログは!⇒【「この人」がいたから今の自分がある…。人生の分岐点にいつも現れて、救ってくれた、薫先生(監督)。今だからこそ「感謝」を込めて…】(☜)
 
 
 

 今週、こんな出来事がありました。
 
 レンカのあるレギュラー選手が、突然、練習に来なくなりました。そして、ある日、練習場に私服で訪れたその選手が、何やら監督と話をしている…。後で監督に聞いてみると「彼は、サッカーを辞めて、アメリカで働く事になった。」との事です。まだ20歳と若く、選手として良いものを持っていただけに、非常に残念でした。

 
 

 実は、このように「アメリカで働く。」という話、ホンジュラスでは少なくありません。他にも、まだまだ選手として充分プレーできるのに、「アメリカで働く。」と言って、サッカーを辞めていった選手に、僕は何人も出会ってきました。

 
 

 そもそも、僕がこれまでホンジュラスで7ヶ月間、生活してきて感じたのは、「ホンジュラス人は、アメリカに対して、憧れを持っている。」という事です。アメリカの映画や、食べ物、ファッション…どれも無条件で好まれています。
 
 そして、アメリカで生活した事がある人は、自分がアメリカに居た…という事、英語が話せる事を、ステータスに感じています(もちろん全員ではない)。僕はスペイン語で話したくて、スペイン語で話しかけてるのに、英語で話してくる人もいて、ちょっと対応に困る事もあります(笑)。
 
 僕は「英語は世界語じゃない。」と考えてるし、「何でもかんでも、アメリカが世界一ではない。」とも考えてるので、「どうして彼らは、英語が話せる事、アメリカに居たという事に、こんなにもステータスを感じるんだろう?」と、疑問を感じずにはいられません。

 
 

 今さら、僕からアメリカに関して語る事はありません。以前、あれだけ語った(☜)んですからね(笑)。ただ、このホンジュラス人のアメリカに対する「憧れ」に、ちょっと違和感を感じます。

 
 

 日本人がアメリカに憧れるのと同様、ホンジュラス人も、アメリカに対して、華やかなイメージを持ってるようです。僕は実際、アメリカに居たし、そして今、ホンジュラスに居て「ホンジュラスには、アメリカには無い、すばらしい魅力がある。」事を知ってるだけに、この「アメリカに対する憧れ。」に、余計に違和感を感じるんです。

 
 
 

 僕は、何度かホンジュラス人に質問しました。
 
 
 
 「なぜ、ホンジュラス人はみんなアメリカが好きなんだ?何でみんなアメリカに憧れるんだ?」
 
 
 
 …すると、みんな、こう答えます。
 
 
 
 「お金だよ!ホンジュラスに居ても儲からない。アメリカに行った方が金儲けできる!」

 
 
 

 …なるほど。これはこれで、僕は納得しました。けど、アメリカで働くと、給料は確かにホンジュラスより良いけど、その分、出費も、ホンジュラスで生活するより、だいぶ多くなります。この事を彼らに言っても「いやいや、それでもアメリカが良いんだ!」と言われました。

 
 

 そもそも、金銭的なものだけでなく、ホンジュラス人はアメリカに対して、憧れを持っており、敬意すら持ってるように、僕には見えます。
 
 …けど実は、世界で最も、ホンジュラスに援助し、貢献してるのは、日本です。アメリカじゃない。敬意を持つなら、日本に持って欲しいくらいです。
 
 それどころか、この「世界で最も、ホンジュラスに援助し、貢献してるのは、日本。」という、事実を知ってるホンジュラス人は、ほとんどいないように感じます。もし、この事が国民全体に浸透してるなら、「アジア人=日本人」のはずで、僕を見ても「チノ(中国人)」なんて、言わないはずです。
 
 しかも、日本ほどホンジュラスに貢献してないアメリカには、憧れや敬意を持ってるのに、この「世界で最もホンジュラスに援助し、貢献してる。」日本に対しては、中国人や韓国人と一緒にしたり、「ゴキブリやねずみを食べるんだろ?」とか「目が釣りあがって、不細工。」とか、目茶苦茶な理解をしている。
 
 そして、アジアを完全に馬鹿にしている(もちろん全員ではない)…これは凄くもどかしいですね(分かるかな~、このもどかしさ!)。強い志を持って「ホンジュラスを良くしよう!」と日々、汗を流してる、青年海外協力隊の人や、シニアボランティアの人の事を考えると、余計に歯がゆいです。

 
 
※中南米人のアジア人に対する偏見や差別について詳しくは⇒【こんなタイプの『ストレス』は、人生初…】(☜)
 
 
 

 アメリカに憧れて、アメリカで働く…。この前に、ホンジュラス人には、まず「自分達の国、ホンジュラスを良くしよう!」と考えて欲しいです。
 
 聞いた話によると、ホンジュラス人は、援助される事に慣れてる…というか、甘えてる面があるようです。自分達で、自分達の国を良くしよう!…という、気持ちがあまり無い。援助されるのが、当然になっている。だから、日本に対しても、感謝の気持ちが無いのかな?
 
 中国人はバイタリティーがあるから、吸収力もあるでしょうが、そもそもホンジュラス人にはそれが無いのだから、日本人がここにきて「ホンジュラスを良くしよう!」と活動するのは、なかなか難しいと思いました。実際、どうなんでしょう??「やる気」が無い人に、何かを教えるのは、「ぬかに釘」と同じですからね。
 
 
 どうか、日本のホンジュラスに対する援助や貢献、青年海外協力隊の人や、シニアボランティアの人の活動が報われ、ホンジュラスが良くなり、日本が感謝され、尊敬される日が来ますように…。

 
 
 

 いろいろ書きましたが、アメリカに憧れ、アメリカに旅立って行く事に、異論はありません。人それぞれの人生です。その人が幸せになるなら、それで良いです。
 
 
 …ただ、アメリカに行っても、あの、輝くような『笑顔』だけは、失わないで欲しい…。アメリカで、『笑顔』や『パワー』を失い、心が病んだ、中国人やその他のアジア人、中南米の人達をたくさん見てきた(☜)だけに、心からそう祈ります。

 
 
 

 「あの、すばらしい『笑顔』を失わないでくれよ!」

 
 
 

※すばらしい『笑顔』を見せる、ホンジュラスのとある田舎の少女達と、横から乱入した、レンカチームメイトのモラマン(以前、紹介したボンバーヘアーの選手☜)です。
 
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『アメリカ』という幻想…。心から願う事。「あの、すばらしい『笑顔』を失わないでくれよ!」」への3件のフィードバック

  1. マズローの欲求5階層説(生理→安全→愛情→自己尊敬→自己実現)によると、人間の欲求には階層があり、人間がまず求めるのは低次の欲求で、それが満たされると次の段階の欲求が発生し、徐々に欲求のレベルが高度になってゆく。Yojiさんのブログを見て、なぜかその説を思い出した。
     
    人間は常によりよい環境、よりよい生活を求めようとしてます。
    >「アメリカの映画や、食べ物、ファッション…どれも無条件で好まれています。そして、アメリカで生活した事がある人は、自分がアメリカに居た…という事、英語が話せる事を、ステータスに感じています」
    振り返ってみれば、40年前の日本、20年前の中国も同じではないでしょうか。
    いまの日本と中国は、その盲目的な憧れを捨て、冷静的になったとはいえ、英語が話せる事を、人々がなんとなくカッコよく感じるのも事実です。
     
    日本に来たばかり頃、学校にパキスタンの女の子がいって、私を含めクラスメートみんなは「インド人ですか?」で聞きました。彼女は当然ながら怒り出して激しく抗議しました。
    「ごめんなさい、でも知らなかったからそんなに怒られても・・・」友達が呟いたことがはっきり覚えてる。
     
    世界約190以上の国について、私たち知ってる国がいくつあるだろう?その国のことどのぐらい分かっていて、どういうイメージを持ってるだろう?どの国に憧れ、どの国に行ってみたい?・・・自分にいろいろ問いてみました。
    (・・・本当にすみません、こんなに書いて何か言いたいのが、まったく分からないですよね。) 
    決してそのようなホンジュラス人を弁護してるではありません、Yojiさんの感情と疑問にも同感です。
    ただ、相手を知る、そして相手に自分のことを知ってもらい、そこから本当の交流がはじめます。
    Yojiさんはホンジュラスでの日本人選手第1号として、その影響力を利用し、ホンジュラス人に日本のことを教えて、その架け橋になってくださいね。
    いつか日本が感謝され、尊敬される日が必ず来ると信じてます。
     
    トレーニング頑張ってね!

  2. たしかに、世界で一番高いところにいる、あるいは一番栄えている国というと、アメリカになってしまうのかなぁ・・・。インフラや生活環境、文化、どれをとっても日本はアメリカを凌駕している、少なくとも劣っていないということは、今ならはっきり言えるのですが。
     
    ホンジュラスの人達がアメリカに憧れる理由として、文化の近さ、そしてメディアにおける露出度のせいが原因かと思います(違ってたらごめんなさい><)。
    ぼくも貧弱な知識しか持ち合わせていないのですが、ホンジュラスは経済を長くアメリカに依存してきた背景がありますよね。そういう事情もあって、アメリカ文化を見上げているのが現状だと思います。まあ、南米に対するアメリカの援助は、半ば植民地支配的な、横暴で自己中心的な思惑によるものであって、日本のボランティアの方々と比べちゃいけないレベルのものですが。そもそも16世紀、欧米によって中南米の土着文化はめちゃめちゃに破壊されてしまった。そのあと自分たちの文化をむりやり普及させて、後見人づらしてる西洋の態度は、キリストが死んだぐらいじゃ消えない罪だと思います。
    メディアも、遠い日本で起こる出来事より、自分たちの社会により大きく関わってくる、アメリカ中心の記事やニュースを報じることが多いのは、自然の成り行きではないでしょうか? 現地の実際を知らないので推測の域を出ませんが、おそらく海外全般に対する情報が、不足しているのだと思います。日本なんて、遠くて小さい国ですからw
     
    アメリカにいて面白いのは、日本は世界第2位の経済大国であるにも関わらず、日本のニュースがほとんど報道されていないことです。日本では海外ニュースで一番は、やはりアメリカについてなのに・・・。政治面で西半球の結びつきに食い込めていないせいだと思いますが、地理的にも文化的にも、西洋と日本は遠いので、致し方ない面もあるのでしょう。個人的には、日本は政治的露出を上げない方が、変に列強や移民の関心を受けることなく、国内の平和を守れる気がします。(ほんとはこの国際化の時代、そんなこと言ってちゃ駄目ですけどね --;)
    また、日本でも同じようにホンジュラスを始め、政治経済的にマイナーな国についての報道(特集ではなく、いっぱんのニュース番組内での報道)は、圧倒的に少ないので、多少のかたよりは仕方ないのかな、とも思います。インターネットで今後世界が近くなれば、地球半周分の距離も、いつか超えられる日が来るかと思います。lihuaさんの言うように、Yojiさんの民間親善大使としての働きも、重要ですよ!^^¥
     
    冬にアメリカを旅しましたが、中国、インド、ブータン・・・無性にアジアを旅したくなりました。アメリカ、どこの町も教会・博物館・美術館・建築物など、観光資源が似通ってて、『常識ハズレのおもしろみ』がないんですもん。ただ、僕なりにアメリカの良さについても思うところがあるので、また折に触れてコメントしてみたいと思います^^
    もう、留学期間が半分終わって、残すところ4ヶ月になってしまった・・・。

  3. ところで、プロフィール情報を表示するには、どうしたらいいんですか?
    コメント投稿欄に出る、『プロフィール情報を使用する』にチェックを入れると、名前が書けなくなって、コメントが書き込めないんですが・・・なぜ、僕だけ!?

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